霧島家日誌

もう何が何だかわからないよろず日誌だ。

今回のリビア騒乱に関する霧島家の公式見解

2011年03月01日 22時55分26秒 | 社会、ニュース
ごきげんよう諸君、いかがお過ごしかな。相変わらず交感神経と副交感神経の交代というかその辺の働きが明らかにおかしい霧島である。ナロンエース飲まないといけないほどの頭痛はないのだが、起きたらフラフラで動けなかった。いや、冗談でなく手すりなかったら階段から落ちてるレベルであり、本当にどうなっているのかという話である。やっぱり薬かなぁ…やめる訳にはいかんのが辛いところだ。


そういえば、ジンバブエの部隊がリビア入りしたみたいだな。これで、又悪の独裁者カダフィvs正義の民衆という図式が上塗りされた訳だが、しかしまぁどんどん度ツボにはまるなこの国。今回の騒乱は、所詮はリビア国内の部族と部族の権力闘争で民衆はそれに踊らされてるだけだっての、あの国の連中は気付いてるんだろうか。

気付いてねーんだろうな。

元々、リビアというのはベルベル人が住んでいた国である。地中海世界のホワイトアフリカの国という事で、東ローマ帝国やイスラム勢力に何度も占領された国だ。オスマン・トルコに制圧された後、トリポリの総督が独立してカラマンリー朝を打ち立てる。これがある意味、近代リビアの祖と言えるだろう。まぁそのカラマンリー朝もオスマン・トルコに再征服され、伊土戦争でトルコが負けた事により、リビアはイタリアの植民地となる。そして第二次世界大戦後、東部キレなイカキレナイカ、西部トリポリタニア、南部フェザーンの三州による連合王国が樹立される。

この時首都として選ばれたのは、現在抵抗運動が最も盛んな東部キレナイカのベンガジだ。これも当然で、かつて、植民地化後のイタリアの植民政策に対し抵抗運動が起こった。その時の英雄オマル・ムフタールを生んだのがキレナイカなのである。砂漠の獅子と呼ばれた彼は、今でもリビア紙幣の顔に採用されておる。そして、このキレナイカ一帯はサヌーシー教団という教団が根を張る地域である。サヌーシー教というのはイスラム神秘主義系の宗教で、これがキレナイカに伝わったのが1840年代の話である。

伝わったと言うか、創始者がメッカの内紛から逃れてキレナイカに移り住んだのだな。ここで支持者を増やしたサヌーシー教団はキレナイカの精神的バックボーンとなった。リビアがイタリアの植民地となった後、サヌーシー教団は抵抗し第一次大戦でも旧支配者のオスマン・トルコと共に戦っている。そして1920年に講和が成立するとイタリアはサヌーシー教団の指導者をキレナイカの支配者と認めたのである。勿論植民地のままではあったがな。

ムッソリーニが侵攻してくるとサヌーシー教信者だったかの"砂漠の獅子"オマル・ムフタールは抵抗戦争を再開したが、教団の指導者ムハンマド・イドリースはエジプトへ脱出する。そして第二次大戦が終わった後、ムハンマド・イドリースはリビアに舞い戻り、連合王国となったこの国の王となったのである。そしてリビア東部、つまりキレナイカの有力部族で政府高官職を独占したのだ。しかも政党、議会も禁止。まぁ、ついこの間まで植民地だったところにいきなり民主制を敷いても民度が足りなけりゃ行き着く先は一緒だから、これについては私は何とも思わん。

しかしながら、この先がいけなかった。独立後のリビアは親欧米路線を取り、基地の提供等で多額の援助を得ていた。元々リビアは産業が何も無いホワイトアフリカの最貧国みたいな国だったので、この沖縄と同じ経済戦略自体は間違ってはおらん。そして石油が出る様になると、多額のオイルマネーで経済が潤う様になる。ところが、この利益を王族や高官(東部有力部族)が独占して国民に還元しなかったのである。

ただでさえ、親欧米路線、東部キレナイカの部族による政府高官職の独占というのは、西部トリポリタニアや南部フェザーンの怒りを買いやすい。政府高官職の独占については言うまでもないが、親欧米路線も、まぁ、なんだ、反植民地化闘争を経てやっと独立したと思ったら旧宗主国様に擦り寄ってるのだから反感を買わない訳が無いな。しかも相手はキリスト教国家群だ。勿論、リビアはイスラム教国である。アラブ地域は伝統的に宗教の力が強く政教分離は困難なのだ。

東部キレナイカ、特にその首都ベンガジは繁栄を極めた。そしてそれ以外は、大変残念な状態が続いた。一例として、後でリンクをはっつける予定のツイートまとめから引用してみようか。

1962年、在リビア米国大使館からケネディ大統領宛に秘密メモが届けられています。「石油による巨額な収入が見込まれているにもかかわらず、王族たちは、行き当たりばったりの大浪費と公金横領に目がくらんで、たちまち現金不足に陥り、結局、我々のところに泣きついてくることになる」

王制時代、リビア社会は教育に見放され、独立後数年経っても住民の90%以上は文盲であり、ほんの一握りのリビア人が大学か職業訓練施設で勉学の機会を与えられたに過ぎませんでした。教育制度が真に発展するのは1960年代の石油発見後です。


後半は、石油採掘前の話だが、実際にリビアの識字率が上がるのはカダフィ政権になってからなのでそのまま載せた。まぁこんな状態では革命の一つや二つ起こっても不思議ではないな。そして実際、汎アラブ主義者でナセルに傾倒していたカダフィ大尉がクーデターを起こし、社会主義革命を達成するのである。もう今となってはナセルとか汎アラブ主義とか知らない人ばっかりになってしまったが、一時はアラブ世界を席巻した言葉である。

これは要するに、西欧に対する反植民地闘争とかを通じて俺達はアラブ人だ、俺達は誰にも屈しない一つの独立した民族なんだという意識が広がっていったものを源流とした、一種の民族主義みたいなものである。この意識に基づいて、中東のアラブ諸国は手を組んで頑張ろうというのが一時期流行ったのだな。ただ、何せ元々宗教の強い地域だ。そして、この汎アラブ主義を煽ったのは無神論を標榜するソ連だった。結果、汎アラブ主義国家は宗教的に、又、部族主義的にも対立をきたした。その上アラブ国家はイスラエルに勝てないという残念な現実にも直面する。

結果として、カダフィ大佐は汎アラブ主義に幻滅。革命以降、汎アラブ主義に従ってアメリカを攻撃しテロ支援国家指定を受けたり経済制裁を受けたりしてたんだが、こんな下らん主義につきあって割を食ってるよりはと親米路線に転換する訳だ。一方、国内政策についてだが、基本的にカダフィの革命は社会主義革命である(実際、現在のリビアの正式な国名は大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国。国名にかつてカダフィが汎アラブ主義者だったのが現れてるな)という事もあり、経済活動による利益の国民への還元には重点が置かれている。

学校等の教育施設の建設にはじまって、発電所、水道、道路などインフラの整備も行っているし、病院の整備や生活必需品の低価格供給も行っている。又、外国人墓地の建設を行ったのも彼だ。家、自動車などの国民に必需とは言わんまでも必要なものも揃えている。又、有名な話だが、リビアは失業率が高い。人口六百万の内百万までも公務員に雇っているのに高い。何故かって単純労働を外人黒人労働にやらせてるからである。多くの若者が、ホワイトカラー労働を求めるもホワイトカラーも職の口は限定されてる為なれない、といった状態だ。そしてそんな無職にもちゃんと補助金が出るという社会である。

勿論、その一方で前政権と似た様な事をしてるのも事実だ。例えば、情報部や空軍の高官は殆どがカダフィと同じカザッーファ族出身で固められている。まぁこれも故ない事ではないと言えばそうではあるがな。元々有力部族が多い東部キレナイカを打倒してできた政権であり、部族社会が伝統的に存在してきたリビアだ。弱小部族出身であるカダフィは常にクーデターの脅威があった訳で、西部トリポリタニアの有力部族の協力も得られなかった。弱小部族の男の下につけるかとな。実際、この空軍とかは何度かのクーデターの鎮圧に活躍している。

又、こんなニュースもあったが、別にこれも故なきことではない。リビアでは伝統的に個人ではなく部族に忠誠を誓う部族社会であり、又、男社会であって女は基本的に疎外されてきた(ベルベル人はともかくとして)。逆に言えば女性解放を推し進めればこれを打破できる訳である。彼女達には部族がどうこうなんてつもりは全く無い訳だからな。実際、リビアはイスラム圏で一番女性解放の進んだ国といわれておる。


こういった種種の政策によって、リビアの近代化は物理的な意味だけでなく精神的な意味でも進んでいる。フォーリン・アフェアーズ・リポート1995年5月号の『制裁継続か、それとも和解か』では

リビア社会はテクノクラート的な社会と部族的社会に二分されている。たとえば、ハモウダはテクノクラート的な社会に属している。勿論、このテクノクラート社会が支配的なわけではないが、この社会に属する人々はリビアを近代的な国家にしたいと考えている。つまり、工業的で開放性をもち、自由で繁栄する社会を目標としている。

と述べられている。こういった動きは、間違いなくカダフィによる功績といえよう。ただ、カダフィ自身古い人間である事は間違いなく一方、カダフィは明らかに部族社会を代弁しており、リビアでの個人主義を疎ましく思っている。アウトサイダーを警戒し、慣習を大切にし、自らの権限の基盤を、神権とまでは言わなくとも、伝統に求めているとも述べられている。

要するに、時代がカダフィを追い越しつつあるのである。こういうのは往々にしてある事で、例えばチャーチルなんかは偉大な指導者だが(私はこれっぽっちも偉大だと思わんイギリス史上稀に見る災厄だと思ってるが)、本人自体はビクトリア朝時代の遺物であった。カダフィも又、部族主義時代の遺物である事に変わりは無い訳だな。先の論文でいう「テクノクラートなリビア」を代表する六人の医師と大学教授が、この論文の著者に話した内容が文中に転載されている。

「あなたはカダフィがすべての決定を下していると思っているのでしょうが、実際には、民衆が決定を下しています」と一人が言った。たしかに「われわれは、カダフィのことを革命の指導者として尊敬しています。(中略)彼は注目を集める人物ですが、サダム・フセインのような独裁者ではありません。統治を手がけているのは議会で、カダフィの考えを議会が拒絶することもしばしばです。事実、議会が政府の行動を批判するのは日常茶飯事なのです。言っているとおりに行動できていないことは認めるとしても、日毎に生活は改善されているのです」

私は、実際にどの程度リビア議会が機能しているかは全く知らん。しかしながらこの様な発言が出てくる事自体、カダフィを実際的な指導者ではなく大英帝国の国王や大日本帝国の天皇的な立場に追いやる状況が確実に進行している(していた)事の証と言える。

しかし、だ。リビアがまだ部族社会的特性を色濃く持っているのも事実なのである。今回、ベンガジで一番最初に反体制デモが起こったというのもそれとは無関係な話ではない。さっき言ったとおり、東部キレナイカは旧王制時代の有力部族が多く暮らす土地だ。そしてそのキレナイカ最大の都市こそベンガジなのである。ここには反カダフィを標榜する有力部族などいくらでもいるのだ。

そもそもの発端は、ここで反体制デモが起こった事である。これに対し現地の警察が銃撃を加え、一人が死亡。なんのかんのと言ってもアフリカでアラブだからな、まぁここまでならあるある(笑)ぐらいかもしれん。しかしその葬式の列をデモとみなして銃撃し多数死傷者を出してしまったのが問題となった。

正直マッチポンプ臭がするんだが、今のところカダフィ及びその子供は「んな事やってねぇ」的な声明を出してはおらん。恐らくは現地の警察の暴走かさもなくば見せしめ(何せベンガジだ)だったのだろう。ベンガジの有力部族は何度かクーデター未遂も起こしてるしな。しかしながらリビア国民の民度は、既にこれを見せしめとして水に流せる"程度"を既に卒業していたのである。先のツイッターの人に言わせると

地域主義と部族主義にもとづいたベンガジでの局地的な反政府運動が、なぜ首都を含めたリビア全域に広がり、政府高官や外交官の辞職・離反などに結び付いたのか?これは時間をかけて分析する必要がありますが、現時点では以下のように捉えています。

まず、反政府運動に対する武力を伴う鎮圧がきわめて苛烈なものであり、多数の死傷者が出たことに、国民がアレルギー反応を示したという点。政府の対応には当然ながらカダフィの判断が伴っており、ベンガジでの蜂起そのものとは異なる部分でカダフィ個人への批判が高まったと思われます。


つまり、今回の騒乱は、先の論文で言えば「部族主義のリビア」の反体制運動が始まりであった。この時点では、「テクノクラートのリビア」は傍観の姿勢だったのだ。しかしながら、「部族主義のリビア」に対する鎮圧が苛烈すぎた為、自由主義的な「テクノクラートのリビア」も反体制側に回ってしまった、という訳である。本来なら相反する両者だが、現在は反カダフィという共通の目的の為に協力しておるというところだろう。

しかしそれでも、残念ながら私は消極的ながら親カダフィである。傭兵を用い、ジンバブエの部隊まで招き入れるという姿勢は擁護できるものではない。しかしながら、仮にカダフィがいなくなったとして、カダフィ政権時代のレベル(国民の生活とか経済力とか)を維持できるだけの指導者が他にいるかという話なのである。今回は部族主義のリビアとテクノクラートのリビアが協力しているが、カダフィが倒れれば当然これらは分裂する。

しかも部族主義のリビアとて一枚岩ではないのだ。各部族は自分の部族が良い目を見れればそれでいいのである。どうせカダフィが倒れたらアフガニスタンの北部同盟みたいに内部分裂してそのまま内戦コース直行だろう。部族主義がいまだ蔓延るリビアでは、国内を安定させたかったら国内の部族の頭を押さえつけられる人材が必須なのだ。そういう意味で、カダフィは実績があるからな。

しかしながら、今回の騒乱でカダフィは「テクノクラートのリビア」からも恐らく信頼を失ったろうし…勝利したとしても一から出直しの可能性が高い。本人が部族主義時代の遺物だからな、難しいところだ。


まぁ結論を言うと、土人の国は大変だなという事である。


そんな訳で、掴みにするつもりがそのまま一本の記事になったリビア関連記事であった。本当ならAOC攻略記事南米編のつもりだったが、明日以降だな。尚、今回のリビア騒乱について、特に部族主義的観点から鋭い考察と情報を提供している@amnkLibyaという人のツイートをまとめたサイトは今回の騒乱を見る上で大変参考になるので、暇な人は是非一読すると良い。後、上の方で引用した論文も読むと参考になるだろう。

非実在(ryこと東京都青少年健全育成条例改正案まとめ

2010年12月14日 18時13分15秒 | 社会、ニュース
ごきげんよう諸君、いかがお過ごしかな。ここんとこ寝込んでばかり、ちょっと回復したかと思えば色々と真っ黒な霧島である。

さて、そんなどうでもいい事は置いておいて、私が寝込んでる間に非実在(ryこと東京都青少年保護条例が可決されそうな勢いである。この条例について、何が問題なのかというのが皆ぜんぜんわかっておらん様子であるから一応解説しておきたいと思う。そんな訳で、今回も解説まとめ記事だ。尚、15日に本会議採決なので、反対の人はそれまでに電話とかを議員にかけまくるように。逆に賛成の人は関連スレで工作してれば良い。

で、さっきのリンク先の記事の書き込みにも、この問題の本質を理解していると思われる人間は殆どいない。今回は何が一番問題視されてるかって、それは漫画アニメ界が滅んでしまうとかオナニーネタがなくなるとかそういうところではない。条文がどうとでも解釈できるところが一番の問題である。

この条文を書いた奴は日本語検定7級に落ちるレベルで日本語が下手なので何を言ってるのか判り難いんだが…まぁ、一番どうとでも解釈できるところを一応載せよう。あ、真面目に読まなくてもいいぞ。頭おかしくなっても責任は持てんからな。

年齢又は服装、所持品、学年、背景その他の人の年齢を想起させる事項の表示又は音声による描写から十八歳未満として表現されていると認識されるもの(以下「非実在青少年」という。)を相手方とする又は非実在青少年による性交又は性交類似行為に係る非実在青少年の姿態を視覚により認識することができる方法でみだりに性的対象として肯定的に描写することにより、青少年の性に関する健全な判断能力の形成を阻害し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの

これは、今回販売規制がかけられる図書類及び映画等の定義のひとつである。正直意味がわからんが分析してみると、まず前半は「非実在青少年」の定義であるとわかる。それは年齢設定、服装、所持品、学年、背景(更に映像作品なら声優とかの演技も)などなどの描写によって18歳未満っぽいと判断されるキャラである。

この時点で色々アウトだな。一番アウトなのは物語中の年齢設定が絶対のものとされていない事にある。多分、エロゲとかでランドセルしょってる18歳とかがいたからその対処なのだろうがそれにしたって無茶振りである。

例えば「童顔で高校生にしか見えないとか茶化される成人キャラ」「高校二年だが病気がちで二度留年している為もう既に18歳以上」なんてのはありがちだが、前者は顔で、後者は服及び学年により非実在青少年と判断される。もう少し踏み込んで言うと、規制する人の気分次第で非実在青少年とされる可能性があるということである。

この「規制する人の気分次第」というのが今回一番重要な問題なのである。何せ気分次第なのだから最悪癒着とか天下りの温床になる。まぁそれは考えすぎだという向きもあろうが、そうでなくても担当者が変わった途端方針が変わるというのは現実味のある話である。

PSE問題と言ってももう覚えている人は少ないかもしれんが、そういう問題が四年ほど前にあった。最近の電化製品とかそれに使う部品には「PSE」ってマークがついてるが、これはまぁ「このPSEマークがついてる製品は安全です!(キリッ」程度の意味のものである。

以前はこんなもんなかったのだが、新しい法律でこれがついてない製品を売買してはならんという事になった。とは言え、そうなると中古はどうなるのか。中古製品は昔のもんだからそんなもん当然ついてない。これについて、経産省は中古屋の問い合わせに対し「中古は関係ないよ」と言っていた。

ところが、この法律実施間際になって経産省の消費経済部長が変わった。んでその部長が「中古もPSEついてなかったら売っちゃ駄目」って言い出したのである。こいつが途方もない馬鹿だったのかそれとも何かと癒着してたのか、それは知らんが、ともかく潰れる中古屋も相次いだ。何せ中古商品については法律に書いておらず、解釈は担当者次第だったのである。

大体、何で今回問題になってるか判ったろう。法律というのは誰が執行しても同じ結果になる様に制定する必要がある。そして今回もこれと同じで、解釈は担当者次第だ。だから問題なのである。しかもこの条例の場合、その担当者は知事なので猶予期間とか次第では石原になる訳である。


この問題を考えた上で、漫画アニメ界が滅ぶとかオナネタがどうとかその辺を考えねばならん訳だ。

さて、今回のこの条例案には多数の出版社、漫画家が反対している。ちばてつや、藤子A不二雄、松本零士、やまさき十三、秋本治、本そういち、さいとうたかを、水島新司、永井豪等々だ。彼らの会見記事をちょろちょろと読んでみたが、どうも彼らも条文をちゃんと読み込んだ訳ではないようである。

例えば、永井は「マジンガーZ」「ゲッターロボ」「デビルマン」などで有名だが、世に出たのは「ハレンチ学園」である。まぁ読んだ事のない人が圧倒的多数だろうが、なんとなくアウトっぽいな。又、さいとうたかをと言えばゴルゴ13だが、あれもゴルゴが女を抱くシーンが普通にあるのでアウトである。

しかし、具体的にどの辺までがセーフでどの辺までがアウトなのか? これについて漫画家達は深く認識しておらん様である。まぁ、既に説明したとおり担当者の気分次第が正解なのだが、見てみよう。

まず性描写についてだが、それはさっき黄色字で引用した部分の後半がそれそのものである。つまり

(以下「非実在青少年」という。)を相手方とする又は非実在青少年による性交又は性交類似行為に係る非実在青少年の姿態を視覚により認識することができる方法でみだりに性的対象として肯定的に描写することにより、青少年の性に関する健全な判断能力の形成を阻害し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの

である。

はっきり言って、重要なのは「視覚により認識することができる方法で」までである。何故なら、それ以下の「みだりに」「肯定的に」及び「阻害し」「阻害するおそれがあるもの」はそれこそ担当者の気分次第であり担当者の主観次第だ。どれぐらいが「みだり」で、どういう風に描写されてると「阻害するおそれがある」のかなんぞ「知らん」と言わざるを得ない。

その理由は長くなるので後述しよう。まずはこの赤字で強調した部分を解説したい。

性交はまぁ判る。セックスである。しかし問題なのは「性交類似行為」という奴で、これは児ポ法の時も問題になった何言ってんだかよくわからん造語なのだが「性交に及んでいる場面でなくとも、性交する時にするような行為」というところである。つまり、だな。

キスシーンもアウトである。

だって、性交する時にするもんな、キス。ちなみに、児ポ法の時の参議院の国会答弁では「実質的に見て性交と同視し得る態様における性的な行為」と答えており、例として「手淫、口淫行為、同性愛行為」を挙げている。要するに友人関係までならまずしない事なら全部駄目であり、同性愛行為と目されるのも駄目だから男同士のハグとかも不可という事になるな。

しかしまぁ、やはりキスシーンすら駄目に戻らざるを得ない。元は最高裁が作った言葉なのだが、児ポ法の時の答弁とかを考えるとこういう解釈になるだろう。よって、永井豪は「ハレンチ学園」どころか「ゲッターロボ」も「マジンガーZ」も駄目である。デビルマンは元より駄目だろうがな。

と言うより、駄目にならない漫画を探す方が難しいだろうな。散々言われてるが、ドラゴンボールはチチとかブルマ相手の下ネタがあるから駄目。ドラえもんはしずかちゃんの入浴シーンがあるから駄目。エヴァも勿論駄目。サザエさんのワカメのパンチラも「パンツが見えるという普段ならありえない行為」を「みだりに性的対象として描写」と捉えられたらアウトである(性類似行為には下着を見るor見せる、つまりパンチラも含まれると答弁されておる)。

そんな無茶なと思うかもしれんがそういう法律なんだから仕方ない。

そして問題なのは、今言ったドラゴンボールからサザエさんはおそらく規制されないという点である。何故ならこれらは既に国民的アニメ(漫画)として広く受け入れられており、現実問題として今更規制する訳にはいかんからだ。「ドラゴンボールの性描写はみだりでない」とでも言っときゃいいのである。しずかちゃんの裸はきれいな裸ワカメのパンチラはきれいなパンチラである。しかしながら、同様の描写がある無名のアニメや漫画は規制されるであろう。

だから問題視されるのである。

ちなみに、さっき説明を後回しにした「みだりに」「肯定的に」及び「阻害し」「阻害するおそれがあるもの」だが…

これについては、本当に、どの程度やれば青少年の健全な発達が阻害されるかってのは判らないのだ。性描写のあるものを呼んで青少年の健全な成長が阻害されるってのは要するに「エロい漫画を読んだら子供が強姦とかに走る」って意味だろう。しかし、青少年が性描写のあるものを読んでるかどうかってのと、青少年が犯罪を犯すかどうかってのは関係性が立証されておらんのだ。取り敢えず、心理学系の学問的には「凶悪なモノを描いた漫画等」の影響で青少年が犯罪を犯しやすくなるという論(環境犯罪誘因説)は否定されておる。

環境犯罪誘因説では、治安の悪い地域に育った人間は犯罪を犯しやすくなる、同様に犯罪行為をテレビなり漫画なりのメディアで見た人間も犯罪を犯しやすくなるとされておる。一方最近の主流である学説ではもともと暴力的な素質を持った子供だけが暴力的メディアに反応するとされておる。

つまり、団鬼六のSM小説を読んでSとかMに目覚めた場合、それは団鬼六が悪いのではなく読んだ本人に元々サドとかマゾの素質があったのであり、その覚醒の引き金をたまたま団鬼六が引いてしまったに過ぎないという考え方だな。漫画を撤去しようがテレビを撤去しようが、長い人生だ、いつかは何かが引き金を引いてしまうからメディアの廃絶は意味がないとしておる。

そして、そんな事をするよりは、受容環境を整えるべきだとしているな。実際、例えば元々享楽殺人の素質がある子供がそういう内容の映画を見たとして、その映画を見た後にコミュニケーションする親しい者の影響が大きいそうである。教育次第という事だ。

そんな訳であるから、どういう風に描写すれば「阻害するおそれがある」のかはわからん。学問的な支持がないので、担当者の判断一つで決まると言っていいだろう。尚、近年は少年犯罪が悪質化、多様化、そして増加傾向にあると考えている人は多いだろう。以下、少年犯罪のグラフである(クリックで拡大)。



まぁつまるところ全然増えてないという事だ。ちゃんと見たい人はこのサイトあたりを見るといい。グラフもここから取ってきておる。

そろそろ元の話が何だったか判らなくなってるかもしれんが、話のずれついでにもう一つ言っておくと、この法案の準備委員会も性犯罪が減少傾向にある事は知っているらしい。それでも規制を推進しようとしているのだが、会議の際「漫画と性犯罪の関係があるのかと言われたらつっぱねればいい」と素敵な一言を残しておられる。


さて、更に問題なのは対象が性描写だけに限られていない事だ。実は、さっきから黄色字で引用しているの以外にもう一つ、規制対象となる図書類の定義があってな。

青少年に対し、性的感情を刺激し、残虐性を助長し、又は自殺若しくは犯罪を誘発し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの

つまるところバトル漫画禁止であり漫画内での犯罪行為禁止である。残虐性の助長というのはヘルシングは勿論駄目として、さっきも言ったドラゴンボールも駄目である。だって、主人公は基本喧嘩の事しか頭にないんだぞ。残虐性を助長してる、そう言って禁止する事だって可能だ。

しかし、多分ドラゴンボールは許可される。一方、暴力あってこその人間賛歌だったヘルシングは禁止される。ベルセルクも駄目だろうな、性描写もあるし。そしてマガジンが死ぬ。

一方、犯罪の誘発という事は犯罪行為を行うキャラが出せなくなる事を意味する。こち亀作者の秋元治まで反対していたのはこのせいだ。だって毎回毎回両津は犯罪行為ばっかやってるんだから。敵が犯罪行為をやっててそれを正義の味方がやっつける話なら何とか通るかもしれんが、こち亀は主人公自ら犯罪してるからな。しかしながら、こち亀は国民的漫画でありアニメであるから許され、その一方で他の漫画は没落するであろう。

勿論、今私が言ったのは全部私の想像であり、ヘルシングもベルセルクもドラゴンボールも一緒に許される可能性もあれば一緒に規制される可能性もある。

問題なのは、そういう解釈の余地があまりにも広すぎる事(担当者の気分次第で規制内容を決められる条文)、そしてそもそもその規制自体に意味はあるのかというところであろう。規制に意味があるのかという点については環境犯罪誘因説とかで述べた通り怪しい。

大体だな、今の親世代は「今の漫画は規制が緩すぎる」とか言うかもしれんがこれでも滅茶苦茶厳しくなってるんだぞ? 私が子供だった頃、色々漫画を読んだがらんま1/2なんか頻繁に乳首出てたし、コータローまかりとおる!なんかレズのレスラーがレスリングの試合中相手を襲うなんて回もあった。

まぁ、百聞は一見に敷かずか。

驚倒するがいい! これが子供向け美少女熱血ロボットアニメだ!

問題のシーンは7分から。何度も言うが、見れない人はこちらから。

こんなのに比べれば、今のゲーム、漫画、アニメの規制は相当厳しくなっておる。「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」などもし仮にパンツだったとして、どうだというのだと言わざるを得ない。

まぁそれはとにかくとして、だ。メーカーや作者の自主規制により、この辺まで規制は厳しくなってきておるのである。ここから更に条例で規制すべきかどうかは個人の判断だが、忘れてはならんのはこれはいい、これはけしからんと判断するのは知事という事だ。少なくともこの条例ではな。そして、この条例では、条文が玉虫色なのでどうとでも解釈でき、嫌いなものを規制し好きなものを規制しないという恣意的な選択ができる。

私自身、エロ描写の規制自体には一考の余地があると思っておる。しかしながら、今回の条例はそれとこれとは話が別と言わざるを得ないレベルの低次元な条文で構成されておる。正直、これに賛成するのは条文を読んでいないか余程頭が弱い人しかいないのではないだろうか、というのが私の結論だ。

子供にとって有害なものがあり、それを見せない様にするという条例を作る。それは判るが、その条文がここまで穴だらけだと賛成の仕様がないのだな。


尚、付帯決議とか質問に対する回答に「~~な様に運用する」「~~は大丈夫」とかある場合があるが一切信用しない方がいい。条例に書いてさえいなければ、何やっても違法じゃないんだからな。

又、「これ東京だけの話でしょ?」とか「18禁になるだけでしょ?」という話もよく聞くが本の売り上げの多くは都内である。故に、本の規制というのは東京が基準になるので東京で規制される=全国で規制されるであり実質国会で法律が制定されるようなもんなのだ。それに、今まで少年誌に載っていた漫画が悉く18禁になれば売り上げは落ち、雑誌は潰れ漫画家は路頭に迷い、場合によっては出版社ごと潰れ、漫画産業は衰退するだろうな。



以上、大分大雑把だが今回目玉となっている部分について書いた。本当は書きたい事がもっとある(例えばこの改正案では、東京都が不適切な漫画を見せてるかどうか保護者を調査、指導する事が盛り込まれてる。先の「テレビの内容よりテレビを見た後の親しい者との会話が大事」を考えるとかなり重大な話だ)が、まぁこの程度にとどめておこう。

これで十分論外だと判るだろうから。

尖閣衝突映像流出事件まとめ番外編

2010年11月16日 02時50分28秒 | 社会、ニュース
ごきげんよう諸君、いかがお過ごしかな。私はここんとこ胃がもたれてかなわん毎日を送っておる。私はこの一ヶ月ほど、それはもう驚くほど寝つきが悪く7時寝も割とよくあるレベルだったのだが、これだと無職な以上色々と面倒な事もある為、夕飯を食べたら時間を置かず寝るようにしているのである。吐き気がしてしょうがない。

ちなみに、寝れないだけでなく熟睡もできないのが非常につらい。と言うのも、一時間~二時間で定期的に起きる為全然眠った事にならず、延々と眠り続ける事になるのである。朝の七時なんかに寝た日には、いつ起きれるか判ったものではない。

まぁ、早く寝ても夜二時三時には起きるがな。

そう言えばmixiにマイミク申請が来てる。まったく知らん奴から。まぁそれは別にかまわんのだ、私の日誌読んだーとか同じゲームやってるーとか、そういう理由から仲良く慣れたら素晴らしいと思うからである。しかし、相手のページを見ようとしたり取り敢えずメッセージ(mixi内メール機能みたいなもん)で返信しようとしたりすると申し訳ございませんが、該当のユーザーページにアクセスできませんと言われ、許可しようにも流石に躊躇せざるを得ない状態である。

どうしたもんかな。


【尖閣】検察当局が保安官の逮捕見送りへ


さて、検察が逮捕を見送った様である。当たり前だがな。この間流出経路もある程度明らかになってたが、パスワードがあれば見れるという半公開状態だったものを海上保安大学校のPCにダウンロードして、それを今回のsengoku38が見たという形らしいからな。職務一切関係ない。

ところで前回の記事の補足になるが、私は「どういうものが国家機密かという法律はない」と言ったが、省庁ごとに機密文書の管理規則みたいなものはある。民間の会社にも、会社ごとに企業秘密の管理規則があるのと同じだな。

海上保安庁文書管理規則によれば、「秘密保全の必要性が高く、その内容の漏えいが国の安全又は利益に損害を与えるおそれのあるもの」が極秘、「極秘に次ぐ程度の秘密であって、関係者以外には知らせてならないもの」が秘とされておる。で、海上保安庁の文書が秘密文書になるには「極秘については主務部等の長が、秘については主務課等の長が」指定を行わないといけない。

又、何かの文書を秘密文書にする場合、秘密文書である期間を明らかにし」なければならず、45条によれば、秘密文書には秘密期間及び秘密区分(極秘か秘か)を必ず表示しなければならない。

果たして仙石がこれを理解して機密っつってたのかどうかである。

所詮仙石であるから絶望的であるが、機密に指定したかったらそういう風に海保へ働きかけないといけなかった訳だ。仙石にとっては残念な事に、政権が機密機密といくら騒いでも、現場の機関が指定しなければ駄目なのである。まぁ本来なら即日公開する筈だった映像であるから、公開停止はあくまで一時的な措置として機密指定はしなかったのだろうな。

大体機密ってのは、いつからいつまで機密にします、というのを決めないといけない。これは海保のものだけではなくあらゆるものが普通はそうである。何故なら、前回の記事で言ったとおり国民には知る権利があるのであり、それでも政府が国民に秘密を作っていいのはそれが国民の為になる場合だけである。

だから、その秘密が国民の利益にならなくなったら公開しなきゃならんのである。仙石は、疑う余地無く永遠に秘密にするつもりだったのであり、この時点で秘密ってのを色々と勘違いしておったに違いないのである。そんなもん、秘密でも何でもない。

証拠隠滅である。

そう言えば確実なソースは無いが、議院が見せられた映像にも「秘」とか「極秘」と書いてなかったらしいな。海上保安庁の規則によれば秘密文書はそれを書いてないといけないから、やはり秘密文書扱いされておらなんだのだろう。秘密文書でなければ、逮捕もできん道理である。

ちなみに、今回逮捕見送りを決めたのは検察であり、警察はもうとっくの昔に書類送検しておる。関わりたくないのだろう。そりゃまぁ、例えば自民党に指示されて小沢を国策捜査するならどうせ小沢は有罪だからいいけど、今回はどう捜査しても無罪な上に国民に叩かれまくるからな。そりゃやりたくないだろう。

検察だって、海保が折角漁船の船長を捕まえて告発したのに、強硬姿勢だった民主党がいきなり梯子外した上に釈放しろって圧力かけた訳である。しかも今度は民主党に都合の悪いだけで無罪の人間を逮捕して有罪にしろってんだから、そりゃ嫌だろう。せめてビデオを隠したらそれが国益になるっていう証拠があればいいんだがな。


後、コメで今回の日中首脳会談も話題になってたので言及しておこう。

民主党政権の「柳腰外交」、またも通用せず

密約とか使いまくって譲歩して譲歩して譲歩して、もしくは尻尾振って日中首脳会談にこぎつけた訳だが、内容はまぁ記事を読んでの通り。まず会談時間が22分である。スレにもある通り、管は外国語が一切話せない(そもそも日本語も怪しいが)為、通訳が入る。つまり、通訳がどんなに優秀でも実質的な会談時間は11分である。

しかも、これは会談であって演説ではないから、両方とも話す訳である。それを考えると、管は5分30秒しか喋ってないという事になる。そのせいか、中国の国営新聞である新華人通信は「「会見」との表現を使わず、「交談した」(短い時間で言葉を交わす意味)と伝えたという。

完全に舐められとるが、まぁ当たり前だろう。もしいつぞやの暴露が真実なら(本当だろうけど)、丸山が「日本が中国の属国になる」と懸念を伝えたら「属国化は今に始まったことではない」って言ったんだからな。

属国化に抵抗を感じない様な奴は、まぁ言ってみりゃである。すり寄ってきた犬。よく歴史の授業で中華思想ってのを習うが、その中で、野蛮な国の民が「どうぞ私の国のものを中華帝国に」とか言ってきたら寛大に受け入れるというのがあった筈である。しかしこれ、もしその野蛮な国が中華帝国に逆らったらそれはもう大変な事になる。

今回はそれと似たよーなもんである。怒られるだろうな、そりゃ。


ちなみに、流出なんだが衝突映像が流出した裏で大変なものが流出しておった。流出したのは警視庁外事三課の資料らしいのだが、ここは要するに警察の対外防諜組織である。つまりテロ組織とか在日外国人組織の捜査が任務であり、つまるところ日本のFBIだ。当然、アルカイダの資料なんかも流出しておる。

はっきり言おう。これはヤバイ。正直、公安委員長の首ひとつじゃ済まないレベルである。08年の洞爺湖サミット開催時の国際テロ情勢分析や、在京大使館の口座を分析した結果とみられる文書も流出しておる。スレにも書いてあるが、日本にアルカイダの情報を流した協力者は間違いなく一族郎党皆殺しだし、今後、日本に情報を流そうとする者は少なくなるだろう。


まぁ、何せ今の公安のトップが反日デモに参加してたぐらいだからな。今回も何か裏があるのかもしれん。そう言えばこの間公安の対テロ情報が流出したがそれも全然報道されておらんな。この件については2chでもあまり目立って報道されておらんが、短期的にも長期的にも大変ヤバい事件である。どうなる事か…

民主党は注意深く見守るだけだろうが。



以下コメ返信

>バロス氏

その調子でその男を(船の)社会的に追い込んでいくのです。但しあまり多く喋る人間を日本人は嫌いますので、少ない言葉で強力な効果を得られる話題等を選んでいくといいでしょう。今回のように。他にも、「子供手当てあっても控除なくなってるから結局収入減って生活苦しいわー」「新車買いたいけど管が税金四倍にするとか言ってたしどうしようかなー」とさりげなく混ぜていくのもいいでしょう。

海事法だと衝突しそうになったらバロスさんの言うとおり右側の船の航路を優先して面舵でよけるんですよね。常識的に船動かしてたら船同士が近い時に右側が傷つく筈などある筈ないのに…しかし網をあげてる時にいた船員が引っ込んでたってのには気づきませんでした。衝突映像見直しましたけど確かに引っ込んでますね。

今の中国の連中って天安門事件知らないらしいんですけど、戦車が出てきた写真を見せて「これ何だと思う?」って聞くと「民間人を守る為に出てきた戦車」って答えるらしいですね。流石と言わざるを得ません。しかし仕事とは言えあんな国に行かなきゃならないのは大変ですねぇ。日本人だと、ある意味そこらの内戦してる国より危険な気がします。

まぁロシア人は所詮ロシア人という事で。柳腰外交じゃどうにもなりませんな。


>2の18乗氏

文明ボーナスなんて最初は気にしなくていいです。あと血統は領主中に研究するもんなんで、領主の時に血統が出なかったら無いです。血統が無いと騎士同士の戦いで確かに辛いですが、そういう場合は荒らしに徹する、数勝ちする、前衛と協力するのに専念する、などを頑張りましょう。あと、血統ない文明は大抵近衛騎士にならないので、城主中盤ぐらいにはできるだけ騎士に見切りをつけて帝王に向けた編成に変えるといいでしょう。

尖閣衝突映像流出事件まとめ2

2010年11月12日 22時07分06秒 | 社会、ニュース
さて、【秘密にすべき情報である事】についてである。これに関係して、さっき挙げた以外のニュースでも、守秘義務違反にあたらないのではないかという話が出ておる。こちらでは


>ある警察幹部は「国家公務員法違反に当たるかどうかの判断は極めて微妙で、政治的。 今回は官邸がそこを判断して捜査させられている」と話した。法曹関係者は「映像は捜査情報であって機密情報には当たらない」と指摘。

>捜査側が保安官の刑事責任を追及すればするほど国民の知る権利を侵したととらえられかねず、捜査は難航しそうだ。


と書いてある。

そう。

元々、今回の映像は逮捕された中国漁船船長の裁判における証拠資料だったのである。つまり、公開される事が前提の映像だったのだ。それを、さっき挙げたニュースによれば、公開直前までいったところで政府が政治的圧力をかけて非公開にした訳だ。

一般的に、民主主義国家では知る権利というのが保障されておる。これは、政府が行った事とか原則的にあらゆるものごとを【知る】事が認められている、というものだ。だってそうだろう。政府が自分に都合の悪い情報は隠し、都合のいい情報だけを国民に流していたらそれは民主主義国家ではない。中国とかあの辺である。

それでも、国家機密というものは認められている。何故なら一般に公開しない方が国民の利益になる情報もあるからである。いい例が軍事機密だな。その性能、例えばこの核ミサイルは発射から○○ぐらいで目標に到達して○○という超特大範囲を焼き尽くせます、という種類の情報は開示すべきである。敵国がビビって戦争しなくなるから。いわゆる核抑止だな。

しかし、その核ミサイルの作り方、ゼロからはじめる××国製核ミサイル講座みたいなのが公開されたら大変である。相手も同じの作るから。だから、そういう情報はむしろ国家機密とし、国民にも知らせるべきではないという話になる。

斯様に、場合によっては政府が機密情報を持つ事も認められる。それは国民の利益(≒国益)になる場合である。では、果たして尖閣衝突ビデオの非公開は国民の利益になるのだろうか。







なる訳ねーだろバーカって話だな。


実際、流出という形ではあるが公開によって中国の態度は軟化した。非公開にしろ公開にしろ日中の国民感情が悪化したのは間違いなく、そして何より、今回の事件で日本が悪かった場合最悪中国は攻めてくる可能性があるが、中国が悪くても最悪遺憾の意が出て終わりである。

ま、この辺の事は詳しく書いても推測にしかならんし、何よりDQNor工作員が検索で辿り付いてよく判らん理論をふりかざす可能性がある為このくらいにしておくが、まぁ非公開にして国民の益になる事はない。

と言うか。

こんな密約がバレた。以前からこんな形でも報道されておったが、これらは要するに、前者は


>「衝突事件のビデオ映像を公開しない」
>「仲井真弘多(沖縄県)知事の尖閣諸島視察を中止してもらいたい」


を条件に、外務省を経ない外交ルートを作成し、民主党の細野幹事長代理の訪中を実現させるという密約を。後者は、映像流出でAPECに出席しない公算大だった胡錦濤(中国の国家主席な)を出席させる為


>まず、中日外相会談で、前原誠司外相が一連の問題発言に対する反省を伝えること。
>そして、菅直人首相と胡主席が首脳会談を行う場合にも、領土問題には一切触れないこと。映像流出問題も東シナ海のガス田問題もナシ


という密約を結んだ、という話である。

私は元々右翼的な思想を持っていると自分でも判っているが、それでも、普通の奴でもこう聞きたくなるであろうと推察する。日本って、中国の属国でしたっけ?とな。前者も十分アレだが、後者は完全に属国だ。小泉がアメポチだとかそんなレベルではない。確かにあいつはバイ・アメリカンだったが、奴の在任中こんなヤバイ事件は起こってないし、こんな属国対応はしてない。

つうのも、話はちょっと逸れるが、今回の流出映像を見たのは大抵普通の人である。船なんて乗った事もなければ、船同士の決まり(海事法とか)も全然知らん人ばかりであろう。しかし今回の映像な。アレ、日本の巡視船だからいいが、普通の国の船だったら実弾で漁船穴だらけにされても文句言えないレベルであり、今回みたいな事後対応したら開戦もありうる

それに抗議や遺憾の意どころか公開しない密約まで結んじゃうんだから、何をかをいわんやである。ちなみにこの密約が流出で台無しになったせいか、仙石長官は今回の事について大層お怒りである。さっきの記事からだが


>ある警察幹部は「国家公務員法違反に当たるかどうかの判断は極めて微妙で、政治的。 今回は官邸がそこを判断して捜査させられている」(中略)
>流出後も政府が全面公開しない理由について、流出させた人物の量刑が下がる恐れを指摘した。


つまり、警察は官邸に指示されて捜査をやらされており、流出後、どうせ一般公開とかに備えて編集したビデオが流出しちゃったんだから全部公開しろよという声に対して流出した人物の量刑が下がると言った訳である。

どうみても私怨。

中国なら消されておる。って言うか、なんか船長が既に消されたらしいな。これは未確認情報でちゃんとしたソースを持ってないんだが、なんか出掛けてから家に帰ってこないと死んだ筈の妻が言ってるらしい。まぁ、流出した時点で「船長は当時歩けないほど酔っていた」とかわかりやすい予防線張ってたからな。



斯様に、私は調べれば調べるほど守秘義務違反ではないのではないかという結論に至らざるを得ない訳である。但し、専門家の間では意見が分かれる部分もある様だ。こちらの記事とかに書いてある。ただ、答えてる専門家の言いたい事が大変わかりにくいからそのまま貼る事にする。


>「ビデオ流出で分かった衝突の具体的な内容まで、一般に知られているとは言えません。当局は、外に出すと様々な影響をもたらすとして、秘密にしたいと考えられます。海保が被疑者を刑事告発しており、ビデオを保護する必要がなくなったとは言いにくいのでしょうからね。起訴猶予処分ということも考えられますが、これだけ表立った問題になると刑事責任を無視できないでしょう」


「ビデオ流出で分かった衝突の具体的な内容まで、一般に知られているとは言えません」。これは判る。ここまで繰れば解釈の問題であり、裁判になったら争う事になる点であろう。

問題はこの後で、「当局は、外に出すと様々な影響をもたらすとして、秘密にしたいと考えられます。海保が被疑者を刑事告発しており、ビデオを保護する必要がなくなったとは言いにくいのでしょうからね」と言っておる。

当局というのはたぶん政府あたりであろう。被疑者は船長だな。海上保安庁は一度船長を刑事告発しており、そこで那覇地検が起訴猶予にして釈放した訳である。つまり、「政府は、ビデオを公開すると色々面倒な事になるから秘密にしたいと考えているだろう。海保が船長を刑事告発している以上、それは裁判資料とか捜査資料とかそういうものだからやっぱり【秘密にすべき情報である】と考えている」という事であろう。

正直、この解説もあってるかどうかわからん。本当、専門家というものは日本語が下手である。

ただ、この点について疑問がちょっとあってな。さっきも映像は捜査情報という話が出たが、個人的にはそれも疑問である。捜査っていうのは何の捜査かって、漁船がぶつかってきた事件の捜査だ。しかしその事件、起訴猶予で終わってるのである。起訴猶予は刑事訴訟法第二四八条「犯人の性格、年齢及び境遇、犯罪の軽重及び情状並びに犯罪後の状況により訴追を必要としないときは、公訴を提起しないことができる」に基づく。

まぁ要するに、検察がこんなもんわざわざ裁判にする必要もねぇだろ、釈放だ釈放と言ったというのが起訴猶予だ。そんな事件の証拠映像を今更公開したところでどうだという話である。

ま、本当は戦争の発端になりかねん大事件なんだけどな。


結局、船長を釈放せずに普通に裁判するか、そもそも変な強硬姿勢とらずに国外退去処分にするかどっちかにしておけば良かった訳である。それを、告発して、それが政治的判断(ではないと言いはっとるが)で起訴猶予になって釈放になった。これは、法的には漁船衝突など大した事件ではなかったという話になるのだから。

にもかかわらず、その大した事ない事件の映像を政府が隠した。で、後から映像が流出した。そして仙石とかが言う訳である。


>「(映像を故意に流し)逮捕された人が英雄になる風潮があっては絶対にいけない」
菅政権の「矮小化」と「論点すり替え」…「逮捕された人が英雄になる風潮はいけない」→中国船長の“英雄扱い”を招いたのは政府


しかしこの記事でも直後に指摘されておる通り、「一見もっともらしいが、衝突事件で逮捕された中国人船長を“超法規的”に釈放し、中国での英雄扱いを招いたのは政府」である。見事な民主党ブーメランだな。

そもそも、今回の流出映像とかを政府が隠したのは、これは見方によっては証拠隠滅である。密約までしてるんだからな。そんな人が


「何か激励とかあれですか?つまり公開して“よくやった”と言うんですか?それは犯罪行為を称揚するということですよね。そういう気分が日本国中、少々あるのかも分かりませんけども、私はそのことについては同意いたしません」
国民「流出GJ!何かあげたい」、専門家「守秘義務?秘密じゃねーよ」…"擁護"に仙谷イライラ


とか言っても


「その行為自体が罪に成るという事は重々承知の上での行いではないだろうか」「何故、罪を負ってまで流出するに至ったのか。理不尽と不信感の渦巻く現状に対する、憂いと大義の為であろうと私は思う。自分の身を危険に晒して覚悟して、日本の国益と国体を守り、日本人のアイデンティティーを取り戻そうとされたのではなかろうか」
藤岡弘が尖閣ビデオ流出で国会議員に苦言「何故罪を負ってまで流出するに至ったのかを考えろ」


になる訳である。

ちなみに、何故流出させたのが悪いのかについて朝日新聞ではこの様に報道しておったが、当然の様にスレで叩かれまくりである。



こんなところか。

本当は公益通報者保護法とからへんについても触れたかったのだが、頭痛が大分キており、どれぐらいかというと頭痛が痛いぐらいであるから、この辺で終わることにする。

尖閣衝突映像流出事件まとめ1

2010年11月12日 16時37分26秒 | 社会、ニュース
ごきげんよう諸君、いかがお過ごしかな。私はまぁ一応元気である。またしても更新に穴をあけてしまったが、今回はテンションが沈んでいたというよりは色々あったからである。と言っても、別にまたしても自殺未遂を犯したとかそういう訳ではない。付き合いがあったり、病院逝く為に新幹線に乗ったりしておった為に結構忙しかったのだな。

受験勉強は一切していないがな。

ところで、ROだがいい加減復帰しようと思い、先日のガンスリ祭でレベルが上がったのを機にルーンナイトに転職する事にした。ジョブレベル60での転職だが、元々スパイラルピアース特化だった為にジョブポイントは10以上余ってたから問題ない。今から普通の騎士になろうとしても金がないから無理だ。





転職時にもらえるアイテムはルーンプレートを選んだ。これが一番無難そうだったからな。私の騎士は後衛ステの低STR中衛型(つまり火力特化)だから他の二つは正直いらなかったというのもある。

ところで、アチャスケcが8Mってどういう事だ。いや、私の手元には当時200kもしなかった無印カルドがあるんだが、いい加減何かc挿そうとしたらカードが馬鹿みたいに値上がりしとるのである。スケワカcも8Mするし…霧島銃砲店の営業をやめればどっちか一枚は買える(アレ結構金かかるんだ、特に青石)んだが、それで財布スッカラカンになる程度の金しかない。

どうしたもんかな。取り敢えず何も挿してなくても深淵がLA1確だけど。




さて、この日誌では歴史的な話はしても政治的な話はしてこなかった。しかし、今回の尖閣諸島における中国漁船と巡視船衝突の映像流出事件はコメントで話題になった事だし、私なりにこの事件をまとめて論評を加えようと思う。ただまぁ、事件をまとめると言っても大体の流れは皆知っておろう。

要するに、

中国漁船が巡視船に衝突する→色々あって漁船船長が何故か釈放される→政府「検察の独自判断」(キリッ→証拠ビデオが何故か非公開になる→国民の声と野党の攻勢で一部の議員にだけ公開へ→ついに流出

という事である。

今回の事件においては、何故か流出させた本人の犯罪性が際立って非難され(主に報道機関各種、政府)、国民からは海上保安庁の機密情報管理体制の甘さも指摘されておる。まぁ、本来ならこの辺はどーだっていい話なのだが、何でだか判らんが大問題になっておる。

と言うのも、コメントで言ったが、この場合何の罪に問われるかと言うと守秘義務違反である。世の中にはこの守秘義務違反の法律は結構色々あって、公務員以外にも弁護士とか司法書士とかにもある。何故かは、まぁ法律の内容を見てみりゃ大体判る。

例えば国家公務員法第百条第一項には「職員は、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後といえども同様とする」と書いてある。要するに、守秘義務ってのはその職をやる上で知った秘密を守る義務である。弁護士とかでも裁判やってれば弁護する家族の秘密とか色々知る事になるからな。看護士(看護婦な)も守秘義務があったりするし、郵便関係の人間は葉書に書いてある内容読む事もあるから、やっぱり守秘義務がある。

つまり、職務上知り得た秘密というのが味噌な訳である。実際、常識的に考えてだな。例えば、先日こんな事件があった。

予算委でも極秘資料撮ったら「盗撮」、仙谷官房長官

ちなみにこんな決着に仕方をしたのだが、どんな事件かって、要するに仙石が国会に民主党(内閣?)の機密文書を持ってきて読んでおったのである。で、その写真を撮られた仙石がブチ切れたのだ。

馬鹿かと。国会というのは傍聴人が普通にいるし、その席から新聞社のカメラが審議の様子を撮影しておる。新聞で使うし。と言うか、そもそも、国会というのはすべての審議がネットで生中継されてる上に公式サイトで保存したものを公開までしてるのである(ここ)。

そんなとこに持ち込んで読んでた時点で機密でも何でもないと言ってる様なものであり、言ってみれば持ち出し禁止の機密文書を通勤電車で読んでたよーなもんである。

もし新聞社の人間に守秘義務違反があったとしても、これは当然、守秘義務違反にはあたらん。職務上知り得た事ではないからな。まぁ、よしんば国会を撮影するという職務で知り得たと解釈してもそもそも秘密なのかという話だ。全国中継されてるんだから。

ちなみに撮影された文書に書いてあった内容も流石仙石と言わざるを得ない内容だったな。


さて、では今回の尖閣ビデオ流出は守秘義務違反にあたるのだろうか。さっき述べた通り、守秘義務があるのは【職務上知り得た秘密】だけである。今回は海上保安庁の人間である以上、一応【職務上知り得た】はクリアしている…と思ったらそうでもないらしい。

まぁこの点については流出させた本人がどうやって今回の流出映像を手に入れたかはまだ判っていないからアレなのだが、複数の情報、例えばこれによれば


>この映像は、尖閣諸島を抱える第11管区海上保安本部以外の管区でもパスワードなどがあれば閲覧できる状態にあった可能性もあるといいます。


という事である。今回流出させたのは11管区(沖縄の海上保安庁管区。尖閣の時働いたのはこの管区)の人間ではなく、ずっと神戸にいたのだ。職務ってのは、その人が何処か(今回は神戸の海上保安庁の巡視船)で働く上で担当している任務、言い換えれば役目の事である。

もし、この記事にある通り流出映像がパスワードさえ知ってれば誰でも見れる画像だったとしたとしよう。すると職務なんぞ何の関係もないのであって【職務上知り得た】ものではないから、守秘義務違反にならなくなってしまう訳だ。

ちなみに、この説明で「常識的に考えてそれはおかしい」「それじゃあ内部情報駄々漏れになる」と思う人もいるだろう。その通り、駄々漏れである。だから日本はスパイ天国なのだ。普通、こういう場合はスパイ防止法で取り締まらねばならないのだが日本には何故かこれがない為、自衛隊だろうが何だろうが機密情報が駄々漏れなのである。


まぁ、ともあれ。どっちにしてもどうやって映像を入手したのかまだ判っておらんから、この問題について詳細に語るのは難しい。

それもあってか、今回は、流出した映像が【秘密】なのかというところが問題になっておる。と言うのも、実は世の中には国家機密の定義なんてもんはなく、故に秘密の定義もないのである。法律には一体何が秘密にあたるのかなんて載っていないのだ。その辺は常識で判断しろって事である。

しかしまぁ一応判例があって、そこでは情報が公になっていない事そして秘密にすべき情報である事、この二つが確保されるなら【秘密】であるとしている(1977年12月19日)。これは地裁なんぞではなく最高裁の判断であるから、殆ど法律みたいなもんと言っていい。

つまり、政府がいくら「これは国家機密だ」とか言っても、既に情報が漏れてたら駄目なのである。更に言えば、まだ漏れてなかったとしても裁判所あたりに「別に秘密にする必要なくねぇ?」って言われたら終わりなのだな。

まぁ正直、今回のは仙石が勝手に機密だって言ってるだけな気がしてならんが。

ま、私の個人的な意見は置いておいて、先に【情報が公になっていない事】について解説する。これを言われて、ビビッと来ておる人もおろう。我々は、流出前から情報をある程度知っておった。実際、この記事では


「(国家公務員法の)守秘義務違反と言っているが、ポイントはそれが本当に秘密かどうか。 ビデオの内容についてはみんなが知っているわけで、誰も知らない情報だとは言えない」(中央大学法学部長・橋本基弘教授)


って言われておるな。

ここまで言われてピンと来ない人もおろうが、ほら。あったろう。


これ(↓







情報は既に公だった訳である。もっと言えば、NHKなんかはどっからか情報を入手して精巧な再現3D映像を作り全国ネットでで放映しておった。まぁテレビ見てない人は知らんかもしれんが、実際に流出した映像とほぼ同じ内容であり、違いがあるとすれば実写か3Dか、まぁあと時間ぐらいなもんである。

お陰で、今回は守秘義務違反にならないのではないかと言われてもしょうがない状態な訳だ。しかも、今私が説明したのはあくまでも【情報が公になっていない事】である。そう、【秘密にすべき情報である事】についてはまだ説明しておらん。



(一万字までだバーカって言われたんでここで記事分割)

ストライクとキラはチートか

2010年07月25日 22時49分03秒 | 社会、ニュース
ごきげんよう諸君、いかがお過ごしかな。相変わらず第三次αの霧島である。一週目はマクロスのシナリオをメインにやっておるのだが、オリジナルに忠実というよりはむしろ他の作品と組み合わせて、綺麗にαの世界に取り込んで再構築してる感じを受ける。この辺は流石と言っていいな。

そう言えば、やってて厨房だなぁと思った機体がある。バトル7だ。マクロス7の先っぽのアレ

マックス艦長の能力のせいか、「当ててかわす」という恐怖の戦艦である。いやマジで。集中とかかけると普通にかわせるレベル。しかもバリア持ちで防御力も高く、3×8マスのMAP兵器に加え超電磁スピンより高威力な主砲を搭載。何考えてこの機体のステータス設計したんだというレベルの強機体である。しかも四人乗り。勿論必中から幸福まで完備である。

と言うかこれ、小隊編成できないスーパーロボットじゃないのか。尚、終盤に入るとマックスが艦を降りてVF-22に乗ってしまい、艦長がエキセドルに変わる。エキセドルの能力が残念な為戦力としては見劣りしてしまうが、改造がVF-22に引き継がれる為あんまり問題でもなかったりする。



さて、先日記事を書き込んでから、ずっとコメントを放置してきた。大体、私がコメントに即返信しない場合ってのはそのコメントを見てないか記事のネタにしようとしてるか、それか記事の中でコメ返信しようとして記事書くのをサボってるのいずれかである。今回はまぁこうやって言及しているところから判る通り、記事のネタにしようと思っているからな訳だ。

さて、何処をネタにするかと言うと


ストライクがチート?ナニヲイウ
原作のチートからすればこんなもの些末な事だ


ここである。

SEED放送開始当初より、主人公機であるストライクについてはチートであるという議論が度々起こっておった。主人公のキラも含めてな。まぁそうは言っても、キラに関してはチートである事自体が伏線であり話の本質の一つであるから一概にとやかく言えん部分もあるのだが、まぁともかく。

しかしだ、本来主人公ってのはチートであってナンボである。バトルものの主人公は強くなきゃ意味がない。故にその道具である主人公の武器であるとかも強い訳で、ロボットものの主人公機が強いのもその理屈の延長線にある。ガンダムやマクロスなんかはまだ味方機がいるからいいが、コン・バトラーVとかライディーンなんてロボットは主人公のモンだけであり、主人公(及び主人公機)が弱かったら第一話で怪獣にやられて番組終了である。

無敵のスーパーロボット~♪なんて歌詞があるのも、ある意味必然と言える。

しかしまぁ、強すぎても面白くない。たとえスーパーロボットものでも、怪獣出てくる→倒す→怪獣出てくる→倒すの繰り返しだと、視聴者は飽きてくる訳である。やっぱり山アリ谷ありだから面白いのであって、合体を阻止されたり、必殺技が効かない敵が出てきたりして苦戦して、それを新必殺技とかで打ち破るとかそういう展開も必要なのだ。

ましてや、SEEDはガンダムシリーズであり戦争モノである。あんまり主人公(及び主人公機)が強すぎても問題なのだ。主人公一人で戦局が変わってしまうと言うか、もうコイツだけ敵陣のド真ん中に放りこんどきゃ勝てるんじゃねって話になってしまうからな。まぁガンダムの主人公って大抵そんなんだけど。

では、どの程度であれば「これは駄目だろう」なチートなのかという基準の問題になってくる訳だが、これが難しい。個人差もある訳だからな。しかしまぁここは順当に、他のシリーズと比較する事で検証していくとしよう。


まず初代ガンダムである。

RX-78-2ガンダムは、地球連邦初のモビルスーツとして、ジオンのザクに対抗すべく開発された試作機である。普通試作機と言うと、欠陥だらけの残念な性能の物体だが、こいつの場合むしろ逆。つまり、採算とか全部無視して、とにかくもてる技術を全て注ぎ込み現在の技術で実現できる最高の性能を追及した最高級MSである。

ガンダリウム合金を装甲に使用した事により装甲は驚くほど堅固で、原作開始当初に相手となったザクの攻撃では傷もつかない。まぁザクバズーカは食らうとヤバそうな雰囲気だが、バズーカってのは元々人間が戦車に撃ったりするものであって、徒歩の人間ならともかく機動兵器であるMSが早々当たってたまるかという話だ。ガンガン当たってたらMSというより戦艦である。

武装も画期的であり、ビーム兵器を所持している。MSが手に持って使えるサイズまで小型化されたレベルのビーム兵器というのはガンダムに装備されたビームライフルとビームサーベルが初であり、理屈はよくわからんが戦艦でも何でもビームに貫かれると爆発する為、これは非常な強みと言える。マシンガンだと何発も撃ち込まなければいかんが、ビームは一発でいいのだ。

又、運動性も非常に高い。初代ガンダムの主人公であるアムロは基本的に素人であり、最初は取扱説明書読みながら操縦してたのだが、歴戦のシャア相手に互角の戦いを見せておる。これは、どれだけ攻撃を叩き込んでも装甲が厚くて効かないのと同時に、アムロが適当に入力したコマンドをガンダムが物凄い勢いで実行するという性能あってこそのものである。

何せ、設定上では次作「Zガンダム」に出てくる連中と性能殆ど変わらないらしいからな。Zは七年後の世界なのだが、七年後の戦場に放り込んでも大丈夫なのである。その性能も知れようというものだ。

一方、中の人もかなりキている。

後半になると、ガンダムの性能の優位もかなり崩れてくるのだ。何故ガンダムが超高性能機として振舞えるかと言えば、要するに採算度外視の超高級機だからである。量産を前提とすると、ガンダリウム合金なんて豪華なものは装甲に使えんし運動性だって自然と低くなる。だったらこちらも高級機で対抗すればいいという話になる訳だ。

又、ガンダムは登場当初新型だったというのもある。当たり前ではあるが、兵器というものは普通、新しければ新しいほど強い。ガンダムも然りで、ガンダム登場直後にガンダムの相手をしていたザクの一号機が完成したのは77年9月。初代ガンダム第一話でガンダムがザクを撃破したのは79年9月18日であるから、しゃーないっちゃあしゃあない面もある訳である。

であるから、その後開発されたジオン側兵器に対して、ガンダムの性能面での優位性は段々と崩れていく訳である。しかしながら、それと同時に今度は中の人がチートになっていく。つまり、最初は説明書読みながら操縦してたアムロがニュータイプとしての覚醒を果たし、ガンダムの性能をサポートする様になっていったのである。

最終的に、問題はこのアムロなのである。いくら性能の優位性が薄らいでいったにしても、ガンダムはやはり高品位機であり高性能機なのだ。それに馬鹿みたいに強い奴が乗ってたらどうにもならない。初代ガンダムの終盤はこれが顕著で、アムロが強すぎてどうにもならんのである。

例えば、ゲルググというジオンの最終制式量産型MSがある。こいつはカタログスペック上はガンダムと同水準という高性能機である。で、これにシャア大佐が乗ってアムロのガンダムと戦うのだが、まぁ何と言うか、やられる。まるで蚊をぺちってやるみたいな感じで。

アムロとララァ、いい感じになる→「ララァ!奴との戯言はやめろ!」→アムロ「イラッ」→バスッ(右腕斬られる)→アムロ「トドメジャー」→ララァがシャアかばう→糸冬

こんな感じ。

実際、アムロがジオンの有名人とか強力艦隊に苦戦しておったのはランバ・ラルあたりまでである。黒い三連星あたりからおかしくなり、終盤出てくる敵に至っては昔のファンHPでこの時期のアムロに瞬殺されてないだけ凄いと思いますとか書かれてたレベルであるから、その異常さが知れよう。実際、ガトー少佐とか一話で殺されそうな勢いだったからな。

最終的にガンダムはシャアのジオングと相撃ちになったのだがその性能差は圧倒的だったのであり、その差を覆したアムロの凄さが逆に際立ってしまう。そもそもジオングはジオンの切り札として用意されたモビルスーツだからな、量産試作機であるガンダムなんぞよりはよっぽど優秀でないと困るのである。


では次、Zいってみよう。

Zガンダムは、初代ガンダムの一年戦争から七年後のグリプス戦役で登場するモビルスーツである。方針としては「エゥーゴの象徴に相応しい超高性能機」であり、高品位機としての立ち位置はガンダムと同じである。Zもダウングレードして量産する計画はあったから、先行試作機という意味でも同じだな。

その最大の特徴は第一に変形、第二にムーバブルフレームである。…が、別に変形できるからと言ってそこまでチートでもないか。ただムーバブルフレームの採用は重要で、これは要するにである。ガンダムとかザクは外骨格で出来ておったのだが、ムーバブルフレームというによって、機動性が向上したのだな。

勿論これは重要なのだが、Zがチートなのはそこではない。Zが開発されたグリプス戦役から第一次ネオジオン抗争の時代は、MSが恐竜進化した時代といわれておる。即ち、MSは万能兵器であり(事実万能だが、アニメだし)、だったら何でも詰め込んでしまおうという方針である。変形できるようにして、装甲を厚くして、大火力の武装積んで、大出力のエンジンとスラスターつけて、という色々と頭の悪い思想だ。

このZガンダムはその恐竜進化の初期の傑作にあたるんだが、素晴らしいところはそのバランス感覚にある。さっき言ったが、ガンダムはグリプス戦役時、つまりZの時代の量産機と比べて遜色ない性能であるらしい。しかし、そのグリプス戦役の七年前に量産されていたゲルググとガンダムは、カタログスペックはほぼ同じなのだ。

これはどういうことか。勿論、ゲルググは量産機であるからガンダリウム合金のような高価な装甲は使えなかったろうが、それだけではあるまい。世の中、大事なのは練りこみでありバランスである。確かにゲルググの出力は高いのであろう。パワーもあるのだろう。しかし、カタログの数値に表れない部分が優れているかどうかは別問題である。

さっき言った言い方でいうと運動性だな。重い腕や脚をハイパワーの駆動系で無理矢理振り回すのと、適度な重さの四肢を適度な駆動力で動かすのでは、実際の性能に天と地ほどの差が出る。実際にゲルググがそういう機体であったという事実はないが、グリプス戦役当時のMSってのは重武装重装甲にしよう!→デカくなる上に重くて動けないッス→じゃあ大出力のエンジンとスラスターで動かそう!というどっかで見た方針で作られてる。

んで、Zガンダムは重装甲で大出力スラスター装備、しかも重武装という恐竜進化の典型的な要因をそろえておる。装甲はビームによる攻撃にも数回なら耐えられるし、必殺武器に相当するハイメガランチャーは全長が本体の1.5倍という大型火器だ。あとZは変形機体なのだが、飛行形態がどうみても飛べなさそうな形をしておる。これは実際にそうらしく、大気圏内では大出力スラスターで無理矢理"飛翔"してるだけらしい。まぁともかく、そんな事が可能なぐらい強力なスラスターを積んでるという事である。

にも関わらず、重い機体を大出力推進器で無理矢理振り回す機体ではないのである。重武装と重装甲は普通、機体を重くする。又、変形機構を搭載すると機体構造は複雑になり、各部の強度を保つために部品は大きくなり、どんどん重くなっていく。

しかし、装甲は新型素材ガンダリウムγの軽量さと剛性、後、大気圏突入能力付加をも見越した職人的な入念さによる耐熱処理により事実上の重装甲という形で軽い重装甲を実現している。当時はモビルスーツを問わず兵器と言えばビーム兵器ばっかりで、実弾兵器というのは「じつだんへいき」って入れて変換押したら実弾へ逝きって出てきたみたいな扱いを受けておったし、これで充分だったのだ。

又、変形機構については先述のガンダリウムγの特性に加え、緻密な変形システムの存在が大きかった。変形機構そのものを洗練させ、極力部品に負担をかけないような変形の仕方をする事で大型化、重量化を免れたのである。

武装については、それぞれを"ただの武器"と見なさず、様々な能力を付加したのが大きい。例えばビームライフルは、ハイメガランチャーほどではないにせよ大火力が欲しい。しかしそうすると大型化する。変形する時などの取り回しが悪くなるし、一旦捨てるかマウントしてビームサーベルに持ち替えるのも遅くなる。

そこをパワーで無理矢理何とかしようとしてしまうのが恐竜進化なのだが、Zのビームライフルは伸縮可能になっており、変形時などは縮めて取り回しが良くなる様になっている。まぁその分縮めてる間は出力が下がるがな。又、出るビームをビームサーベルにできる様に設計されており、状況によっては銃剣の様に使用する事もできる。

Zの逆を行ったZZのフルアーマーなんか、右手はランチャー、左手はビームサーベルとでも言わんばかりの機体構成になってるからな。高性能化を求めるあまり色々なものを忘れてしまったらしい。武装に柔軟性を持たせる事で、Zガンダムという機体にも柔軟性を持たせておるのが本機である。

斯様に、恐竜進化の贅沢な要求を満たしておきながら、しかし恐竜進化の悪弊であるカタログスペックに表れない部分を最大限に尊重し、バランス感覚を失わず製作されたのがZガンダムである。MSは汎用人型兵器であるという定義を忘れていないのだ。MAじゃないんだからな。


一万字までらしいから後編に続く

第三次スーパーロボット大戦α

2010年07月19日 23時43分38秒 | 社会、ニュース
ごきげんよう諸君、いかがお過ごしかな。祭に参加できなくて傷心の霧島である。詳細はHPの方…ハァ。ちなみに、ここんとこ更新がなかったのはPCフリーズで完成直前の記事が二回飛んだからである。ただでさえ集中力がもたない状態だというのに、すっごい萎えた。

大体、RO起動してると止まるというのがおかしいのである。基本的に、何もしてないのにフリーズしたり電源が落ちるというのは熱暴走が原因である場合が多い。熱暴走というのは、アーマードコアを深淵の闇に叩き落した暗黒のシステムではなくPCのパーツが熱くなりすぎて正常に動かなくなる現象である。

あらゆるものについて言える事だが、ある行動を起こすと熱が出る。我々人間が運動すると汗をかくのは、筋肉が熱を出すからそれを冷やす為である。水分を放出して冷やしているからだ。一種の水冷システムである。これと同じ様に、パソコンは動かすと熱を出す為、空冷ファンやヒートシンクを使って冷やしておる。まぁ世の中にはこんなんもあるがな。

しかし、今回の場合その可能性がどうなんかと言われるとよくわからん。PC各パーツには温度計がついており、それを表示させるソフトというのがあるのだが、それを見てみたところ各部品ともに20~30度程度で暴走するほどではない。まぁグラフィックボードが常時80度前後だが、うちはHD4570でありアレはそれがデフォって設計になってる為、特に問題ない筈である。今まで組んでから一年以上、基本24時間つけっぱなしだったがその温度で問題なかったしな。

しかしそうなると何が問題なのか全くわからん。取り敢えず、(1)ROを起動している場合はたまにフリーズする、(2)ROを起動せず24時間以上つけっぱでもフリーズしなかった、という結果からROがある程度関係している事は確かなのだが…謎としか言えん。爆熱グラボって事でもうHD4570が駄目になってるって可能性もあるがな。

一応、もう一度我がPCの構成を晒しておこう。

演算器:Intel i7-965 (3.20GHz)
メモリ:CORSAIR TWIN3X2048-1333C9DHX G (2Gx3)
主基盤:GIGABYTE EX58-UD5
映像板:GAINWARD RADEON HD4570
電源:CORSAIR CMPSU-1000HXJP(1000W)
画面:三菱 VISEO MDT243WG(24inchi)

そんな訳で、後は任せたぞ、店長!or2=3



さて、掴みはこれぐらいにして、今日は第三次スーパーロボット大戦αの話である。最近、ゲームについてはこれをやっておる。まぁやってるって言ってもちょこちょことだがな。

スーパーロボット大戦と言うと聞いた事のある人は多かろうが、やった事のない人も多かろう。まぁ要するに、色んなロボットアニメ(たまにゲームとか漫画からも参戦するが)を一つの世界観に投げ込んで共闘して楽しむゲームだ。だから、ガンダムとマジンガーZが肩を並べて戦ったりする。

今作はα、α外伝、第二次αと続いてきたαシリーズの完結編である。前回の記事に書いた通り完結編というのは判りにくいという宿命を背負っておる訳だが、寺田プロデューサーは小島ほどカッコよくない(常識があるとも言う)為、新規切捨てはしておらん。今回は、シナリオ進行中に出てくる固有名詞の意味をいつでも簡易辞典で参照できる様になっており、旧作をやっておらん人でもなんとなーく意味が判る様になっておるのだ。

それでもやっぱり、第二次αかαのどっちかをやっておくにしくはないがな。本当なら両方やってからが望ましいが、100時間ぐらい必要なゲームシリーズである為、予習でやるならどっちかだけにしておいた方が正解だ。

ん? 外伝?

いいよ、やんなくて。



まぁ強いて言えば、ロリコンにはいいのではなかろうか。くるみ割り人形(一番ラストの攻撃)のカットインとかやりすぎだろうスタッフよ。私は魔装ロリキャラはミオ派だから別にいいけどさ。つうかカットイン寄越せやゴルァ


話が逸れた。で、第三次αである。大体の話をすると、初代αでは、地球圏内でゴタゴタしてたら実は地球ヤバイ超ヤバイな事が判明。と言うのも、宇宙ではこの銀河系内だけでも千個艦隊(一個艦隊=宇宙戦闘艦500万隻程度)以上が稼動するゼントラーディ軍、それと同規模のメルトランディ軍が大戦争中なのである。

で、それに巻き込まれたゼ=バルマリィ帝国っていう銀河帝国は周辺星系の星々を制圧。そいつらに服従or絶滅を迫り、服従した連中には帝国の尖兵として代わりに戦争させてる。ちなみに、キャンベル星(コン・バトラーVの敵対異星人の星)やらゼーラ星(同じく大空魔竜ガイキングの敵)は殆どがその傘下に入っておる。

が、それでもここ百年ぐらいでゼ=バルマリィ帝国の敗勢が濃くなってきた。そんな中帝国が目をつけたのが地球であった。地球人は好戦的で戦闘力に優れた人間が多い上、軍事技術だけが飛躍的に発展してるからってのが理由だが、何せスパロボだからな。ゲッターシリーズを動かすゲッター線は生命体を進化させるエネルギーだし、ライディーンは古代ムー大陸で作ったロボット、エヴァに至っては超大型人造人間だ。

それらを動かす人間にしたって、ガンダムシリーズの人間は当然ニュータイプな奴が多い。ニュータイプについての定義は色々あるが、wikiによれば「人並み外れた直感力と洞察力を身につけ、並外れた動物的直感と空間認識能力を持ち、独特のサイコウェーブ(脳波)を発する」らしいし、オリジナルキャラ連中は念動力を持ってる。ライディーンの人間は超能力をもってたりするし、ゲッターのパイロット連中、特に竜馬なんかはゲッター線に選ばれた人間だ。

興味を持つなって方が無理だな。

そんな訳で地球にやってくるゼ=バルマリィ帝国と愉快な仲間達。地球圏にまで波及してくるゼントラーディとメルトランディの大戦争。そんな中地球は何をしておったかと言えば、何せガンダムワールドベースなのが通例である為、地球人同士で戦争ばっかしてた。

異星人対策をしておったのはコン・バトラーやらのスーパーロボット勢、対異星人部隊として編成されたSDF第零艦隊(但し冒頭で殲滅される)、南アタリア島のマクロス勢(但し地球外脱出部隊)、後は地球連邦を半ば見限ってるオリジナル勢ぐらい。

そんな状態でも主人公達は仲間を集め、地球の阿呆人間を殴り倒したりしながら地歩を固めてゼ=バルマリィ帝国の先鋒部隊を撃破。ゼントラーディとメルトランディを文化の力で撃退し(マクロス参照)。いよいよ帝国本隊(とは言っても第七艦隊だけ)との決戦という前に㌧でもないものが現れる。

宇宙怪獣である。

名前が非常に残念なこいつらだが、実際個々の戦闘力は大した事はない。しかし恐るべきはその数で、同時に確認された数は(原作の設定では)最大で百億。この時は太陽系十三番惑星雷王星に現れたが、偵察員によればこいつらが多すぎて宇宙が見えない状態になり、視野は宇宙が3、宇宙怪獣が7だったというからさぁ大変。

しかもこいつら、意思というものがない。どうやら人類という名の銀河に湧いたバクテリアを駆除する免疫みたいなものらしいのである。しかも対象は人類と言うよりあらゆる知的生命体で、ゼ=バルマリィ帝国もゼントラーディよりこいつらへの対抗手段を模索してた事が判明。

最終的に、SDF第零艦隊旗艦ヱクセリオンを雷王星宙域で自沈させブラックホールを作って宇宙怪獣を吸い込む作戦を決行。その直後、主人公側の協力者シュウ・シラカワによって誘い出されたゼ=バルマリィ帝国第七艦隊本隊と遭遇、決着する。

ここまでがαだな。一方第二次αでは、ゼ=バルマリィ帝国は一切出てこない。これは第二次αが第三次αに向けた中間的な内容、まぁつまりマトリックスで言えばリローデッド、スター・ウォーズで言えばEP5帝国の逆襲である為で、帝国監察軍第七艦隊壊滅後の地球での動向が主な内容になっておる。

第二次αは色々な内容が同時進行する為説明が難しいのだが、第三次αに繋がる内容だけ拾うとまずスーパーロボット勢の敵が総出演で襲ってくる。どうやらαで地球を攻撃してた異星人勢力は第七艦隊管轄だったか何からしく、ゼ=バルマリィ帝国の軛から逃れた連中は地球への本格侵略を開始。

又その一方で、地底から地球の覇権を狙う邪魅大王国(鋼鉄ジーグの敵)やらミケーネ帝国(グレートマジンガーの敵)も一斉蜂起。更に、αではクワトロ大尉として大人しくしていたシャアも地球人に絶望してネオジオンを結成、地球連邦に反旗を翻し地球圏は大混乱に陥る。

又、第三次αで話の鍵を握るガオガイガー勢は第二次αからの登場。こやつらの敵ゾンダーはゾンダーメタルというのを人間に埋め込むのが目的なのだが、非常に珍しい事に彼らの目標はボランティアである。

と言うのも、ゾンダーメタルってのはストレスをエネルギーに変える結晶体で、ゾンダーの目的はストレス社会を明るい未来に変える事なのである。

ただ、ゾンダーのマスタープログラム(親玉)はどれだけ処理しても延々と湧いて出てくるストレスエネルギーにいい加減嫌気が差し、機械になればストレスなんて感じないんじゃね?とか逆転の発想をしてしまう。で、ゾンダーメタルを開発した紫の星、そのお隣の緑の星、赤の星を全部機械生命体にしてしまう。そしてこの宇宙には他にもストレスに悩む生命体がいるに違いない!ということでボランティアをはじめてしまうのである。

第二次αで送り込まれ、そして殲滅されるゾンダリアンはゾンダーの中でも決して下の方ではなかった事もあり、第三次αではマスタープログラムの皆さんが直接やってくるから世の中大変である。正確には、マスタープログラムが分裂した原種って奴だが。

終盤、地底勢力はゾンダーと同様ほぼ完璧に潰される。一方異星人とは殆どの場合和解が成立する。これは大抵の場合、異星人側の強硬派が無理に地球侵攻を指導してたからである。まぁ地球連邦も大概だが。シャアはシャアでアクシズもしくはオルファン(巨大遺跡)を落とそうとするものの、原作同様阻止される。

で、全部の敵対勢力を叩き潰した後、最後にガンエデンってのが出てくる。これについては…まぁ、説明しない方がいいな。ネタバレになるし。

ん? 今まで散々ネタバレしてきたろって?

いや、今まで語ってきたのは第三次αの簡易辞典じゃここまで判りやすく書いてくれてないんだが、ガンエデンについては非常に詳細に書いてあるからあんまり気にしなくていい。封印戦争(第二次α)のキモだしな。


まぁ大体こんなところか。これぐらい押さえておけば、何も知らずに第三次α初めても大丈夫だと思う。まぁそれでも、αか第二次αで予習しておくのをお勧めするが。




なんか一万字までじゃボケって言われたからその2に続く。

久しぶりだな

2010年02月13日 16時17分11秒 | 社会、ニュース
さて、久しぶりにこれを言えるな。ごきげんよう、諸君。いかがおすごしかな。病院の寝床の上でくたばってる霧島である。

まぁ折ったとは言え、基本的に五体満足であり脚の一本程度どうかしたかクケケカカカーーとか思ってたんだが、これが予想以上どうかしてだな。

元々私はスケートなんぞやったことはない。だから、私の趣味であるスキーの遠い親戚であるスケートをやりたいと考えていた。んで、大学の体育の授業の中スケートを見付けようと行った訳だな。

ん。

何だ、その目は。

んまぁ、それはそれだけどな。

いや、な。うちの大学にも一般教育課程、つまりいわゆる般教だがまぁ、なんだ。卒業単位に般教が1単位足りなかったのだ。

そんな訳でスケートを取って(というか申し込んで)雪国に向かったんだが…

初心者大歓迎みたいな謳い文句だったんだが、ズブの素人なのは私一人だけであった。

まぁどっちか悪いと言われたら私が悪いんだろうが…こけるこける。正直、ヘルメット被ってなったら死んでた。



まぁ今は携帯であるからこんな程度だな。次号を待て。

短機関銃誕生の軌跡

2010年01月08日 10時24分34秒 | 社会、ニュース
ごきげんよう諸君、いかがお過ごしかな。学位論文も提出して大分落ち着いてきた霧島である。新年早々体調を崩し今年も呪われてそうな感じである。ま、卒業できて院試に受かればそれで良いんだがな。

さて、先日ちょろっと話した例の話を今日はやってみようと思う。短機関銃の話だな。

現代まで続く銃の系譜というものはいくつかある。以前某エロマンガの話をした時、火縄銃(マッチロック)だとか歯輪発火銃(ホイールロック)であるとかそういう話をしたが、これらは全て発射形式の話である。一人一人にとっての操作は結構違うが、指揮官にしてみればどれもこれも大して変わらん。基本的にはただの猟銃である。

んで今猟銃って言ったが、猟銃ってのは勿論鹿とかを狩るのに使う、まさに猟に使う銃だが、これは勿論猟師がよく使うものだ。んで、一昔前は猟兵と言って猟師が臨時に兵隊になったという連中がいて、猟兵隊とかがいれば精鋭部隊の代名詞だったのである。イタリアの山岳猟兵とか、ドイツの降下猟兵とかな。

これは何でかって言うと、猟師っての大抵猟師の息子だから子供の頃から狩をやっておる。故に、狩に使う猟銃についての経験とか知識ってのがいくらでもある。だから強い。まぁ因果関係がよう判らん話と思われるが、つまり、昔の銃は一種類しかなかったから、その一種類である猟銃を子供の頃から使ってる猟師ってんのはそのまま最強の兵隊になりえたのである。

それぐらい、銃ってのは軍事兵器としての発展が遅かったのである。

んでその銃だが、火縄銃にしろ火打石銃にしろ、初期の鉄砲は連続で撃てないのが最大の欠点だった。マスケットだろうが何だろうが、発火方式が違うだけで、一回撃ったら持ち直して銃口から火薬と弾を詰めてようやく次の弾が撃てる、っていうのは変わらん。熟練兵でも一分に四発が限界であったらしい。まぁ見た方が早いな。

考えてもみてくれ。

こんなのいくら持ってたって騎兵が全力で突っ込んできたら死ぬしかない。

↑の動画は三十年戦争の再現だが、こういった銃の射程距離というのは500~700mしかない。勿論、射程距離なんて情報はエコカーのカタログに載ってる燃費ぐらい信用ならない訳で、有効射程と言えるのは大体400mぐらいからである。騎兵の突撃速度が時速60kmだとすると、400mを24秒ぐらいで走り抜けてしまう。んで、銃は一分に四発しか撃てない訳だから、24秒の間に撃てるのは1.5発。つまり、一発外したらおしまいという事だ。700mからギリで撃ち始めても、殆ど外せないな。

まぁ、命中率が50%丁度だとしたら、互いの兵数が同じだった場合騎兵も半分死ぬ。以前ちょろっと話したが、騎兵ってのは金がかかる。馬が必要でその馬の食料と人間の食料、馬の世話役、と色々必要だからな。だから、騎兵ってのはあんまりガチで戦争しない。

故に、普仏戦争以前の近代欧州における戦争ってのはまず鉄砲の撃ち合いで始まる。んでどっちかの兵隊の数が減って陣形が崩れたら、騎兵を突撃させて勝負を決めるっていう形だ。一応軽騎兵はカラコールって言って少数の騎兵で拳銃持って、ペーンペーンペーって嫌がらせして帰るとかそういう事をしたりもするがな。

閑話休題。

技術的な話をすると三十年戦争あたりから大砲が登場したが、鉄砲も改良されていく。いくつか種類がある(パーカッションリボルバーとかな)んだが、過渡期として代表的なのはレバーアクションだ。どんなのかって、ターミネーター2でドイツの技術h(ryで強化されたシュワルツェネッガー知事が序盤で使ってた奴だ。

で、日本が開国する頃には槓桿式(ボルトアクション)が主流になっておった。これは、あらかじめ五発ぐらい弾を銃の中に入れておき、一回撃ったらレバーを引いて、そしたら次の弾が発射可能になるという仕組みだ。この方式は第二次世界大戦まで維持されていくのだが、これにもちょっと問題があってな。弾が一発ずつしか入らないのである。

戦闘が始まる前に弾を込めるのはいいんだが、戦闘が始まって、銃に入ってる弾を撃ち尽くした場合、又一発ずつ手作業で入れなければならない。勿論、一回撃ちつくしてから又全弾入れるとかやってたらそれこそ騎兵にやられてしまう。だから、一発撃つごとに一回弾を入れねばならんのだな。この辺はハムナプトラ(無印)の冒頭、イギリス人とアラブ人の戦争場面を見ると判りやすい。

一応クリップなんてものもあったんだが、こんなんでは、胸甲騎兵どころか歩兵の銃剣突撃すらどうもならん。まぁ、どうにもならなかったから、西南戦争で警視庁特別抜刀隊なんてのが大戦果を挙げたのである。どんな部隊かって、当時は軍隊が小規模で警察に協力を頼んだんだが、中でも剣術に優れた警官を選抜してNIHONTOでTOTSUGEKIする部隊である。

ちなみにこの部隊にはるろ剣の牙突で有名な斉藤一ならぬ藤田警部補も参加している。奴にしてみれば国家権力に支えられたクソ薩摩野郎虐殺ショーだからな。

あと第二次世界大戦でも、序盤~中盤までは刀(だけではないが)を使った抜剣突撃が結構な戦果を挙げていたりもする。


しかし、機関銃の登場で話は一変する。機関銃は何が凄いって、今まで述べてきたように一発ごとに弾を詰めてたのとは次元が違う連射速度を持っておるところである。装弾数や連射速度、給弾といった性能は銃によってまちまちだが、従来の銃と比較して判りやすく言えば、霧雨とゲリラ豪雨ぐらい違う。

この状況は、実は日露戦争の時にあったりした。世間では無能だ無能だと大変有名な某将軍も実際にはそうでもない。機関銃登場前の戦争の基本を忠実に守る堅実派であり、例えればプログラムをDLする時必ずstableを選ぶタイプだ。もしくはreadmeを必ず読むタイプ。まぁ、何回も正面突撃させたのはいかんという話もあるが、残念ながら第一次世界大戦のがよっぽど酷い。

第一次世界大戦について、日本語で読めてかつ体系的でまとまってるのは別宮暖郎って人のサイトだが、半年ぐらい前に出た『図説第一次世界大戦』ってのが今では一番だな。私も読んだぞ。図書館に買わせて。んでそれに書いてあったのが、フランス軍の超絶精神主義である。

普仏戦争以来、フランスは常に王室海軍のイギリス、大陸軍国ロシア、新興帝国ドイツ第二帝国といった国々の後塵を拝してきた。しかしながら、ナポレオン以後のフランスってのはイギリスの技術力もロシアみたいな人口もない。ついでにドイツの様に工業力がある訳でもない。

そんな訳で、フランスは何を間違えたか精神主義に逃げた。つまり、相手の火力がどんなにあったとしても、大和魂で玉砕すれば勝てるという話である。いやまぁ玉砕は負け試合でやることだし特攻も死にそうな状態の日本が唯一アメリカに有効な打撃を加える手段だった訳で、そんないうほど批判するものでもなかったりもするんだが、フランスの場合何の遮蔽物もない荒野で、一回引き金引いたら百発ぐらい撃てる機関銃とかが待ち受ける敵陣地に、生身の人間が銃剣突撃したのである。

お陰で、開戦三ヶ月でフランス軍は百五十万人の被害をこうむった。しかも、これはフランスが酷かっただけで何処の国も大なり小なり同じような体験をしておる。結局、第一次世界大戦はお互いが塹壕を掘って陣地を構築し、そこに隠れるのが基本になった。攻撃する時は大砲で相手の陣地を滅茶苦茶にしてから突撃という形を取った。

こうなってくると、陣形組んで一斉射撃してた旧来の銃は重くて使いにくいものとなる。となると、銃を撃って戦争するのは相手の陣地に入り込んでからが本番だ。陣地と言っても要は排水できない排水溝みたいなもんであるから、使いにくいのである。

まぁ旧来の銃は元々狙撃銃みたいなものだからな、狙撃には強い。実際、ベトナム戦争でM1ガーランド使ってたナイスガイもいたぐらいである。ああ、ちなみにM1は第二次世界大戦以前の銃である。プライベート・ライアンでも、M1ではなくその一世代前のを使ってる狙撃兵がいたな。だからまぁ狙撃兵はともかく、敵の陣地に突進したりする一般的な兵隊にとっては、旧来の銃は重くてデカくて使いづらいもいのになってしまっておったのである。

まぁそれなら拳銃使えと思うかもしれんが、当時は何せM1911(ガバメント。MGS3でスネークが使ってる奴。あれはA1だが)が出る前だ。最近の拳銃は15発ぐらい入るが、当時のは七発ぐらいが限界である。よって拳銃なんぞ使ったらすぐ弾切れだ。それに一発ずつしか撃てないから、CQCみたいなのが使える兵隊でないと真価を発揮できない。

ああ、前にも言ったが拳銃について援護発言すると、拳銃は現在でも重要な武器である。最近の特殊部隊の最前衛は拳銃持ちが多い。

じゃあ機関銃でいいじゃない、と大体の日本人は考えてしまう。日本人は何でも弾が連続して出ればマシンガンだと思ってしまうが、機関銃というのは色々あってな。さっきから私は機関銃機関銃言ってるが、アレは重機関銃だ。諸君はトリビアで『刀vs機関銃』を見たかな? アレの時、某銃砲店店長が「今度は機関銃とやりたいです」とスタッフが言ったら(゜Д゜)ハァ?どういうことなの?ドウシテコウナッタドウシテコウナッタウィーウィーウィーって顔をしてたが、アメリカでは機関銃と言えば重機関銃だ。

重機関銃というのはどういうのかと言えば、前に言ったかもしれんが、地面に設置して使う奴である。そもそも二、三人で運ぶ(一人じゃ重くて持てない)物体であり、一度地面に組み立てておくものである。だから威力も桁違いであり、トリビアで使った奴は1キロ先の装甲車を鉄屑にできるものだ。人間が食らったら上半身と下半身がサヨウナラしかねないほどである。

当たり前なんだがな。あれが使ってる弾は.50cal。現代の対戦車銃の弾だ。まぁ今や戦車の装甲を抜くのは無理だから、現実には装甲車に撃ったりコンクリートの壁ブチ抜いたりするのに使われておる。

で、流石にこれはどうもならん、と言うか一人では持てないのだ。更に言えば旧来の歩兵銃よりデカいので本末転倒である。んでどうしようって話になって生まれたのが短機関銃、つまりサブマンシンガンなのである。

短機関銃の特徴は、拳銃弾を連射できるという点に尽きる。旧来の銃の弾を連射する武器作れよと思うかもしれんが、当時の銃弾ってのは色々と相当なものであり、扱えるのはアーカードの旦那とかサイバーダイン製シュワルツェネッガー知事ぐらいなものである。前述のM1ガーランドなんか、反動が痛くて撃つのを躊躇う奴がいたぐらいだからな。

その点、拳銃弾は反動が少ない。マイルドなのである。だから連射できても何の問題もない。しかしながら、拳銃そのものに全自動射撃機能をつけると、アレはただでさえ7発ぐらいしか入らないのであって、本当にすぐ弾切れする。そこで考え出されたのが短機関銃という訳だ。

これは拳銃を大きくしたもの、もしくは機関銃を拳銃基準に小型化したものである。拳銃弾を連射できる分拳銃より大きいが、旧来の歩兵銃や機関銃よりも小さく(そもそも機関銃は持てないからな)、反動もマイルドである。それに弾もまぁ三十発は入る。故に、塹壕内の近接戦闘には打ってつけな訳だ。

こうして、短機関銃この世に誕生したのである。


…まぁいつもの事だが、P90の話をする筈だったのにサブマシンガンの話になった訳だが、まぁ次回に続くということで勘弁してくれ。

天皇、皇帝、教皇は何故偉いか - 前編

2009年12月02日 22時45分46秒 | 社会、ニュース
ごきげんよう諸君。久しぶりだな。前回の記事を書いてから更に色々あって、本日、ようやく我が霧島家に復帰した薫である。…そう言えば、最近清十郎の奴めが影薄いから霧島としか名乗ってなかったな。別に消えてしまった訳ではないぞ。まぁ、いなくなったからどうしたと言われればそれまでだがな。

あと、預金通帳がどっか行った。

そういや、全力で日本をつぶしにきてる友愛鳩山だが、あれって逮捕できないんだな。なんか東京地検特捜部が本人の事情聴取を断念したらしい。解釈にもよるが法律的にもきついし、その上圧力がかかったみたいだな。法務相も裁判所の判決完全無視して特例出したし、終わりだな、この国。イギリスみたいな衰亡の仕方を願うばかりだ。ドイツの東側的なのは勘弁してほしい。


さて、前々回に偉い人がどーのこーのって話をしたが、続きを所望されたってんで続きである。

現代日本において、一般に階級ってのは存在しない。国民一人一人が平等に扱われるように憲法に記載されておる通り、我々は自由であり身分に縛られない存在である。いやまぁ在日とかはアレは特権階級だが、まぁイレギュラーということにしておく。大きすぎて修正が必要なんだが置いておく。

しかしながら、読者諸君は学校に通っていたり会社に勤めていたりする筈である。個人商店とかそういう人もいるかもしれんが、九割方は生徒、学生、会社員のいずれかである筈だ。そして、仕事の場には上下の階級がある筈である。生徒なら先生の方が上だし、会社員なら平社員にとって課長は偉い人だ。派遣社員と正社員なら後者のが給料的にも厚生的にも圧倒的にいい扱いをされる。

これは、一見、憲法に記載された国民の平等に反しているようにも見える。上下関係があるんだからな。しかし、これらは国民の平等に反しない上下関係なのである。つまり国民は平等だが同時に身分差が存在するという奇妙な状態になっておる訳である。これはどういうことであろうか。

まぁ、一言で表してしまえば身分関係がないと世の中回んないからである。国民一人一人が平等であるからと言って、平社員が好きなことくっちゃべってたら社長すらどうにもこうにも動けなくなる。教員もそうだ。生徒とか学生なんてのは勉強したくないのが九割以上なのだから、平等だからと言って権利を無闇に認めると学級崩壊起こす。

つまり、平等だとか平等でないとかは、実際には二重関係になっておるということである。朝九時から午後六時までの間は身分関係が存在せねばどうもならんのだ。但し、それ以外、つまり仕事が終わった後とか休日とか、さもなくば選挙の時であるとか、そういう時は自由であり平等であらねばならん。その辺が、国によって保障されておる基本的人権とかそのあたりなのだ。

飲み会とかで自重しない上司が嫌がられるのは、そういった認識が甘いからとも言えるな。歳の差があるにしても、仕事が終わった後は平等であらねばならない訳だ。部下は上司の召使ではないということである。逆に言うと、その甘さを利用するのが接待と言えよう。


斯様に、現代でも身分差というものは確実に存在するのだ。一方では平等だが一方では平等でない。ここが重要である。仕事とか公共の場と私的な場は違う世界なのだ。

この二重構造社会というものの発想は、私の知る限り西洋特有のものである。むかーしむかし、まだローマ帝国があったりした頃、キリスト教が生まれたな。で、キリスト教で一番重要なのは、やはり神の前では人間は皆平等であるという発想であろう。身分制が当然である世界において、これは衝撃的な発想であった。

ただキリスト教のこの発想を理解する上で難しいのは、だからと言って誰もが平等になった訳ではないし、ましてや誰もを平等にしようとした訳でもないということだ。

大体、人類皆兄弟とか言いつつ黒人奴隷使ってたのがキリスト者なのである。二千年前に民主主義を確立していた、"りべらる"な奴が諸手をあげて賞賛しそうな古代ギリシャ(のアテネとか)だって選挙権持ってる奴は市民だけであり大量の奴隷がいたのだからな。

んで、この不平等が発生するには、私のみる限り三つのケースがあるように思う。第一に、人間として認められていない場合である。まぁ要するに黒人とか我々黄色人種であるとかだな。まぁこの日誌を読んでるような人なら判っておるだろうが、つい百年二百年前まで、西洋人にとっての黒人とかは何だったかと言えば、家畜である。

奴隷って表現をすると、現代日本人はそいつが人間であることを認識した上でこき使うと解釈しがちである。まぁ実際そんな発想もなかったことはないが、どちらかと言えば、西洋人にとっての奴隷ってのは牛とか馬のアップグレード版という認識のが強い。牛はものを運ぶ(と言うか引っ張る)ことしかできんが、黒人は畑に種をまいたりものを運んだり、他にも掃除したり複雑な作業ができたりするというハイエンド家畜である。まぁ実際高価だったしな。

んで、そんな家畜が平等の対象になるかかって、そんな訳がない。人間じゃないのだから、平等にする理由はない。ああ、ちなみに言っておくが、特にアメリカ南部などでは奴隷ってのは結構大事にされたということは忘れてはならん。奴隷同士なら結婚できたりもした。さっき言った通り、奴隷ってのは家畜の中でも最も高価であり、風邪をひいたり、甚だしくは病死したりすると主人は大変困るのである。

今の人にとって言えば、パソコンだな。あれ高いだろう。まともなの買おうとすれば10万はかかるし、その癖必要なら24時間稼動させて使い倒すこともある。しかし、だからと言ってむしゃくしゃして(ryとか言って蹴ったりはしないだろう。パソコンが故障したり壊れたら困るのと同様に、奴隷が風邪ひいたり死んだりしたら困るからな。まぁそんなところだ。


第二に、価値観の不徹底である。どんなに偉いことを言ったとしても、それが万人に正確に受け取られるとは限らん。以前ベトナム戦争の話をした時だったか、似たことを言ったがまぁもう一度例を挙げて説明する。

どこでもいいが、想像しやすいしアフリカにでもしようか。アフリカの奥地に、まだ発見されてない未開の部族が暮らす国があったとしよう。で、なんだか圧制を強いている王様がいたり、貴族が一般人を苦しめたりする身分制国家だったとする。で、それがどっかの冒険家か何かが見つけて、国連あたりが介入してこれが俺たちの勝ち取った自由! アウターヘイヴンだ!!とかそういう話になったとしよう。

国連あたりが介入した場合、ほぼ間違いなく、国民主権の民主主義国家を建国しようとするだろう。しかしだ。部族国家だった国の連中に、果たして基本的人権の保護だとか身分の平等だとかが理解できるだろうか?私は絶対にできないと考える。

と言うか、出来ないからローデシアとかあんなことになったのである。あの国はずっと白人が支配してきて、でも黒人のが多かった。ただ、まぁ白人様が支配してただけあって黒人は土人とか言われてもしゃーない状態だった。で、国際的な圧力とかがあって(さっきの例で言えばこれが国連の介入にあたる)どうしても民主的な選挙をしなければならなくなった。当然、人数が多いから黒人が大統領になる。

で、「植民地時代に強奪された白人の土地資産を黒人へと無償かつ強制的に権限を委譲せよ」という法律が成立。勿論白人は国外逃亡、と言うか移民。んで今度は外資系企業に対して「保有株式の過半数を譲渡せよ」という法案を提出。勿論外資系企業が国外逃亡。国連もアメリカも何もしてないのに経済制裁状態になった訳である。

黒人にしてみれば、長い間白人に迫害されてきた恨みは相当のものがある。故に、白人にとって不利になる法案を黒人大統領が出して当然であり、それが通って当然である。しかし、民主主義なんだからこそ守らにゃならんことだってあるのである。その辺を理解できてないからこんなことになる訳だ。まぁ結局悪いのは教育しなかった白人…でもないんだな、これが。

世界市民とか世界世論とか言ってる奴だ、一番悪いのは。まぁ白人なのは変わらん。

ともかく、このローデシアの例のように、いきなり高尚なことを言ったかって誰もがそれを理解できるとは限らないのである。この場合は民主主義だが、これを行うには一定の民度が必要であり、国民にその為の訓練が必要になる。ムスタファ・ケマルが行ったようにな。それで国民だけが阿呆ならいいが、大統領まで阿呆だったからどうにもならん。

同様に、迫害されてるそこらの農民に、何も考えず「人間は皆平等である」とか言ったら

人間は皆平等である→でも今は王様の圧制に苦しんでいる→平等なのに不平等するなんて王様は酷い奴だ→神様が人間は平等って決めたんだ、王様は神の敵だ!→革命戦争→神様の敵は許すな!→おうさま は ギロチン に かけられた!

…まぁこうなったりする可能性もある訳である。実際、歴史上でも似たよーな話は起こっておる。だから、キリスト教の偉い人が「人は皆平等です」と言ったとしても、それが正確に理解されるとは限らないのである。まぁ、なんだ。キリスト教の教義は偉い人にもよう判らんから何度も公会議やってるんだがな。

こんな調子であるから、人類平等という考え方がキリスト教の中にあったとしても、それが正確に信者へ伝わり、矛盾なく完全に実行される(もしくは実行しようとする)とは限らん。だから、口ではこういうこと言ってんのに実際はそうじゃねーじゃねぇかと感じたとしてもそれはよくあることということである。

マルクスだって、レーニンとかを指して「アレが共産主義者なら俺は共産主義者じゃねぇ」と断言してた訳だからな。


で、第三に、と言いたいところだが、すでに文量が偉い騒ぎになってるからいったんここで切って次回に続くことにする。大体卒論まだ一文字も書いてない。

中川暗殺事件

2009年10月05日 11時03分17秒 | 社会、ニュース
追記:嘔吐物とか断酒してたのにアルコール反応とか事件性煽りすぎだろ常考 続報が悉く直接的暗殺臭すぎるからやめれ


ごきげんよう諸君、いかがお過ごしかな。週末はダイエットの運動をする時間すら取れないなかなか萎える内容であった。今までサボってたのが悪いんだがな。最近は眼鏡をよくかけるようになったのだが、鏡に映った自分の顔がまさしくOVA版少佐そのものであり、更に全力で萎えた。まぁ横浜に戻れたから食事制限なりその辺は自由にできるから何とかしようと思っておる。

さて、重大事件である。中川暗殺である。元々例の酩酊会見も民主党だか支那共産党だかの女工作員にだまくらかされてのものであったという話もあるから、暗殺であろう。しかも警察も警察でただ死因は不明とか言っておけばいいのに、わざわざ事件性なしとか言ってお前の発言に事件性があるだろうが。

中川がアル中なのは事実とは言え、奴は近年稀に見るまともな閣僚であり政治家であった。まぁ姿勢は本来アレが普通な訳だが、しかし間違いなく有能である。リーマンショック後通貨80円いかなかったのは中川の功績だ。無論麻生の功績でもあるが、そもそも中川は麻生の懐刀だったからな。

これだけ事情が重なるとにおわぬ方がおかしい。日本で暗殺なんぞ、と思うかもしれんが意外とあることはあるのだ。特に利権とかそっちにちょっかい出した奴はは比較的よく殺されておる。我々一般人が知りえる程度の暗殺でも、年に5~10人ぐらいはいるのだ。歴史家で言えば網野善彦だとか、芸能人で言えばやしきたかじんといった大物にもなると流石に世間一般にヤバいから大丈夫だが、無名であればよく死んでる。警察も日本人を守らぬ場合はいくらでもあるしな。

痛いニュースにも今年の三月ごろに載ってなかったかな。ガムテープでぐるぐる巻きにされて行動の自由を奪われた上で窒息死した死体を首吊り自殺と断定してた記憶がある。それ以外にもナイフで滅多刺しにされて川で倒れてた死体、しかも血痕が延々と100mぐらいあってどうみても刺し殺したあと川に運んで投げ捨てたとしかみられない死体を投身自殺と断定したり、色々とファンタスティックである。


しかし政治家は、なんだかんだ言って全員それなりに有名人である。諸君や私が「誰こいつ」と思っても、地元では有名人だったりするのだ。鈴木宗男だって、ああいうのがいないと北海道は生きていけないからいまだ議員なのだ。あいつみたいなのが公共事業でも引っ張ってこないと地方産業が終わるからな。それの良し悪しはともかく横に置いておくとしても、まぁ暗殺すると色々波紋を起こしかねない。

だが中川は有名は有名でも、小泉みたいないい意味で有名でもなければ麻生みたいに悪い意味で有名なのではなく、ただの駄目な有名人である。しかも麻生らと同じ、日本の為に働くタイプだ。小泉みたいにアメリカの為でもなければ民主党のように中国の為に働くタイプではない。つまりみせしめ効果が大いに見込めるのである。しかも暗殺しても波紋にはならぬ。もう波紋だらけだからな。

最近だと臼井義人が自殺ってんで話になってるが、奴は実際最近の動向が怪しかったしな。クレヨンしんちゃんが鬱展開とかTV放映開始から見てる層にしてみれば挙動不審もいいところである。中川も最近はホームページをしてなかったり動きが怪しかったところを見ると、直接的に毒を盛っただとか刺しただとかそういうのではなかったというよりは間接的に暗殺したという可能性が高い。

まぁ間接的ってのを発展させていくとマスゴミ諸君も暗殺犯だしまぁ実際それに近い訳だが、私が言いたいのは政治的生命、んなもんとっくになくなってると言うなら社会的生命の抹殺である。政治家ってのは色々しがらみがあり、だからこそ麻生もそこまで思い切った改革ができなかったのだ。歴史でよくある革命前夜みたいなもんだ。

旧政権を打倒したからと言って、そいつが英雄的指導力を発揮できる訳ではない。ロシア革命だって、アレは第一次世界大戦で戦争に嫌気がさして反乱が発生、ロマノフ王朝の皇帝を退位させたものである。その後飼い犬に至るまでってとこがロシア人らしいのは置いておいて、この後臨時政府の首相になったケレンスキーは議員だ。日本の様に議員と地元でしがらみはなかったかもしれんが、ロシア帝国は英仏両国と同盟を結んでいたのであり、政治家の頭があれば当然戦争の継続を選ぶ。

それが結局、共産党による革命のきっかけとなった。ケレンスキーの攻撃指令を受けてでロシア軍は攻勢に出たのだが、勝ってるのに反乱が頻発したというからもう完全にアウトだな。国民はあれ以上戦争する気はもうなかったのである。同盟というしがらみで考えれば当然(何の為の同盟だ裏切り者って事だからな)の戦争継続も、国内事情を鑑みれば愚策となったのだ。一応レーニンとスターリンの指導力は英雄的であった。

ナポレオンが英雄ならこいつらも英雄でいいだろ。

中川も様々なしがらみに縛られておったであろう。そのしがらみを突くのは現状でなら難しいことではない。麻生が助けるのも無理だ。暗殺を企図しておらなんだとしても、事実上の暗殺とも言える。政治的に追い込み、社会的にも追い込めば自殺を誘発する事ぐらい容易いことである。


しかし日本の為に働いたら殺されるとは世も末だな。別に政治家でなかろうともマスゴミの報道により社会的生命が終わるからな。日本の為にやって日本人に後ろ指さされるとか、そりゃ売国議員が自然発生するのも当然というものである。

まぁ右翼やってる連中が日本人じゃないぐらいだから仕方ないか。



コメ返信

>440so氏
んに、実際僕も金かかってると思いますよ。CPUだけで10万かかったし…まぁでも金を使わない性格なんで問題ないです。別にキャバクラに行く訳でもなければ酒も飲まないし、食費も一日千円以内に抑えてるし。だから初期型PS3なんかも大して高い買い物とは思いませんでした。

マスコミの情報操作の現実

2009年07月24日 13時27分57秒 | 社会、ニュース
ご…きげn……よう…諸君。自分の手で自分の首を絞める真っ最中の霧島である…いかがお過ごしかな……ぱたり。

まさかこんなに手がかかるとはな…単純な作業だと思ってたんだが、レポートの提出と会社の仕事がぶつかって死んでおった。まぁ現実逃避で映画見てた私が悪いんだが。遊星からの物体Xは名作だと思う。


取り敢えず、記事を更新する気力が湧いてこない。悪いが↓で我慢してくれ。と言うのもだな、以前から新聞とテレビはあてにならんし吐き気を催す害悪であると言ってはばからぬ私だが、電車の中でノートPCを開けぬ時は大人しく携帯で新聞を読んでおる。その新聞の記事が、速報と吟味された後の表現が全然違う。

要は、情報源にあたるAP通信とかからまだ情報が来たばっかりの記事(ネットになら載る)と、それを整理再構成した記事(新聞にはこっちが載る)が全くもって違うのだ。特高警察も真っ青な情報操作である。

今回、携帯で見た速報はPCでどうがんばって検索しても出てこなかった為、手打ちした。速報と新聞記事を見比べてみてくれ。ほんと酷いから。私も流石にここまで酷いとは思ってなかった。逆朝日といわれる産経新聞がこれである。








新聞に載った記事



執行部と官邸スタッフの力不足 麻生政権弱体化の一因
2009.7.18 19:54

このニュースのトピックス:自民党

記者団の問いかけに無言のまま官邸に入った麻生太郎首相 =16日午前9時35分、首相官邸(酒巻俊介撮影) 自民党内の混乱が麻生政権の弱体化に拍車をかけているが、その一因が「麻生太郎首相の盾となるべき党執行部や官邸スタッフの力不足にある」(ベテラン議員)との批判が党内で広がっている。今の陣容では、今後も一層、党内の亀裂を深めかねず、衆院選に向けて一枚岩の体制づくりは困難な状況だ。

 「一連の地方選挙について謙虚に受け止め、総括して対応していく。その方法は細田博之幹事長に一任してある」

 東京都議選敗北を受けて、麻生首相がこう述べたのは、14日の代議士会だった。しかし、任された細田氏がその対応を固める前に、中川秀直元幹事長ら「反麻生勢力」は、都議選敗北の総括だけでなく「麻生降ろし」をも視野に入れた両院議員総会の開催を求める署名活動を本格化させていた。

 細田氏に代わって事態の早期収拾に動いたのは、各派閥の事務総長たちで、15日に細田氏に対して、「一般の国会議員の意見を聞く場を速やかに今週中に開くべきだ」と申し入れた。これに対して、細田氏の腰は重く、同じ執行部の保利耕輔政調会長や笹川堯総務会長も慎重論だった。

 ただ、党執行部には事務総長の提案に代わる知恵はなく、逆に反麻生派切り崩しで動いた形跡もない。また、内閣の番頭役である河村建夫官房長官も同様で、与謝野馨財務相や石破茂農水相の署名の動きを阻止できなかった。

 結局、執行部が手をこまぬいている間に、両院総会開催要求の署名が130人を突破。あわてた執行部は両院総会に代えて、議決権のない両院懇談会を開く妥協案を17日に決め、なんとか乗り切ったものの、細田氏や河村氏がもっと早く動き、懇談会開催で軟着陸させていれば、混乱はここまで拡大しなかった。

 都議選投開票日当日の細田氏の行動も党内をがっかりさせた。この夜、各党幹事長クラスが党本部に陣取ってテレビ出演する中、細田氏は石原伸晃幹事長代理(都連会長)に任せて早々に帰宅したのだ。このため、16日の自民党都議団の議員総会では落選候補から「地方議員を大事にしていない」と叱責(しつせき)が飛んだ。

 マニフェスト(政権公約)づくりでも執行部の影は薄い。本来中心になるべき保利氏ではなく、園田博之政調会長代理らが主導権を握っているのが実情だ。

 中川氏は18日の日本テレビ系の番組で、「党のマニフェストで足りないとしたら、補足する努力をすることはあり得る」と表明するなど、党内では独自のマニフェストづくりの動きが活発化している。これでは、衆院選に向けて自民党は政策的に分裂しているとみられてしまう。

 これに対して、河村氏は同日のTBS番組で、「完全に党を分けなければいけない」と述べ、別の政権公約を掲げるのなら離党せよと牽制(けんせい)した。だが、そんな脅しで、党内の混乱はおさまりそうにない状況だ。











一方、速報






【衆院解散】自民最終攻防 反麻生の「敗戦」濃厚 水面下で何が…
(2009/07/16 23:58)


 自らの手による衆院解散を狙う麻生太郎首相と、退陣を求める反主流派による自民党の攻防は、首相側の辛勝という形で終わった。党執行部や各派領袖は、16日アサに「勝利宣言」をした反麻生勢力をどのように封じ込めていったのか。

 「オイ!何の権限があって写真をとっているんだ」

 16日午前9時すぎ、党本部4階の幹事長室。中川秀直、加藤紘一の両元幹事長らが、細田博之幹事長に両院議員総会開催を求める133人の署名を渡そうとした瞬間、石原伸晃幹事長代理の怒号が響いた。秘書がカメラを構えたことに講義したのだが、石原氏のあまりのけんまくに加藤氏までビクッと首をすくめた。それほど党執行部には緊迫感が漂っていたのだ。

 中川氏らは両院議員総会長の若林正俊元農水省にも署名を渡し、党本部で記者会見。フラッシュの嵐を浴び、出席議員はほおを紅潮させた。

 中川氏「地方選の敗因を総括し、衆院選に向け体制を建て直すために真剣な議論を行うため、両院議員総会の週内開催を求める」

 建部勤元幹事長「自民党は開かれた政党でなければ終わりの終わりになっちゃう。総裁の沿う最たる名誉ある判断を求めたい」

 勝利宣言とも受け取れるが、この時点で既に党執行部の猛烈な切り崩しが始まっていた。細田氏に渡した書名には谷津義男元農水省、岸信夫参院議員の名があったが、若林氏に渡した書面では2人は消え、宮路和明衆院議員らに差し替えられていた。世耕弘成参院議員は「都合により一部差し替えました」と語ったが、険しい表情は水面下の激しい攻防を物語った。


    × × ×


 16日午前11時。新宿の東京都庁都議会棟では自民党都連の「お別れの総会」が開かれた。有力都議が相次いで落選したため、出席者は一様に沈痛な面持ち。細田氏は「われわれ党本部がさまざまな要因できわめて大きな悪影響を与えてしまったことを心からおわびしますと頭を下げたが、都議らの発言は辛辣(しんらつ)だった。

 「政策が悪いわけでも首相や執行部が悪いのでもない。一部の国会議員が好き勝手なことを言うのでエライ批判を浴びた」(三原將嗣都議)、「苦しいときに踏ん張る努力をしないで人気にあやかって選挙を戦おうという人たちが都議選に影響した」(古河俊明都議)-。落選した高島直樹都議会幹事長は「残念で悔しくてたまらない。わが党のドタバタ劇をやめてほしい」と声を詰まらせた。

 いずれも怒りの矛先は、首相ではなく反麻生勢力に向けられた。都連の総括がこういう結論ならば、「首相に総括させ退陣を迫る」という反麻生勢力のもくろみは根底から崩れる。これを聞いた自民党幹部はほくそ笑んだ。

 「これでジ・エンドだ」


     × × ×


 午後から切り崩しはさらに本格化した。

 「署名した先生方の気持ち、反麻生と言う生やさしい言葉で片づけられるものではないと信じている」

 古賀誠選対委員長は古賀派総会で声を震わせながら自民党の凋落(ちょうらく)を嘆き、「私は麻生さんの元で結束し、選挙をまっしぐらにやる強い意志を固めている」と断じた。首相との不仲がうわさされてきた古賀氏の一言に出席者は縮み上がった。

 伊吹文明下幹事長は午後4時、「全国保育議員連盟」の会合で津島雄二元厚相に耳打ちした。

 「両院議員総会は政権にとって危険だ。党執行部はそれに変わる緊急集会を開くと言っているので、あなたの派閥の署名はすべて撤回できないか」

 もともと倒閣の意思がなかった津島氏にとって「渡りに船」だった。すぐさま派内の署名活動のとりまとめ役だった船田元事務総長を派閥事務所に呼び出し、こう告げた。

 「わが派で署名した33人のうち10人ほどを撤回したいのだが…」

 背後に執行部の影を感じた船田氏は、「われわれは首相と率直に語り合いたいだけだ。首相の集会への出席を確約してくれるならば撤回してもいい」と応じた。

 他の各派閥領主裏も署名した議員一人一人に電話をかけ、真意をただすと「勝手に名前を使われた」「署名はしたが麻生降ろしにはくみしない」など釈明する議員が続出した。

 もはや週内の総会開催は望むべくもなく、議員たちは次々に地元選挙区に帰っていった。


     × × ×


 実は加藤氏はこの予兆を感じていた。15日深夜、反麻生勢力の拠点となった都内のホテルで中川氏らが、「署名が集まった」として祝杯を挙げる姿に違和感を覚えたからだ。

 たとえ総会を開催できても署名は党内の3割。その中で「麻生降ろし」まで熱望しているのは半数以下。つまり「麻生降ろし」の勢力は全体の6分の1に過ぎない。「大喜びするほど磐石ではない。明日は一気に逆襲されるぞ…」。加藤氏は酒が妙に苦く感じた。

 反麻生派の敗戦が濃厚となった16日夕、首相は記者団にこう語った。

 「そういう(話し合いの)場を設けてくれるならばぜひ出席し、話を聞き、私の考えも述べたい。にげるつもりはまったくありません」

 事実上の勝利宣言だった。(石橋文登、水内茂幸)











さっきも言ったが逆朝日の産経でこれだ。読む気はないがどうなってるんだろうな…

2ch軍板>某日本最高学府

2009年06月15日 01時20分08秒 | 社会、ニュース
ごきげんよう諸君、いかがお過ごしかな。ありがたいと言えばありがたい、ありがたくないと言えばありがたくないみたいなことで落ち込んだり落ち込まなかったりしてる薫である。

先日の記事で日本歴史学界について嘆いていた私だが、そろそろ手抜きの卒業論文に本格的に取り掛からねばならん時期にきている。本当なら日独比較史もしくは軍事側面からみた近代とかやりたいのだが、例の記事にあるとおり軍事関連の日本史学界はあの有様であるから諦めた。軍事はな。しかし、調査を進める内に近代史は軍事抜きではできんという結果にぶちあたった。

当たり前である。しかしそうなると、どうしようという話になってくるのだ。何せ日本史学界はアンチ軍隊のカスの集まりである。そんな中で、どうやって軍事を語れば良いのか。公式文書だけで本当にいけるのか。三次史料にあたる歴史論文、単行本は使えるのか。

で、史学概論に戻ってくる。例の、「悪魔の飽食は日本人なら読むのは義務です」とか抜かすバカタレである。いわゆる一つのオナニーである。あの授業については以前触れたからそれを思い出しながら読んで欲しいのだが、まぁ使い物にならん。何せ史学科に哲学の授業してる訳だからな。んで、あいつはどうもナルシストであるらしいという噂があったんだが、ここのところ二週間ぐらいで私も理解した。

あ奴、何かあると…そうだな、古い表現だがフヒヒwwwwwwサーセンwwwwwwwwwwwみたいな表情というか、雰囲気と言うか、そんな感じの顔をするのである。んで、じゃあどんな時にそうするかって例をあげよう。話のまとまりが一つ終わったとする。すると、「どーだ俺にしかこんな授業できね~んだよwwwwうはwww俺自重www俺自重しろwwww」みたいな顔をするのである。また、学生があんまり理解できてなさそうな場合は「こんな事も判らねーのかよゆとりはwwwwwゆとりにゃ俺様の崇高な授業は向かねーんだよwwwwww」という感じだ。

うん、頭の弱いナルシストですね。

書いててまた殺意が芽生えたが、ここまで肯定条件が揃ってるナルシストもそうはいない。まぁ、あのカスが酷い事自体はどうでもいいんだが(あと何年かで死ぬしな))、困るのは、史料について語る時である。○○みたいな史観があって、××みたいな史観があって、んで偉い人がこういう事を言って歴史そのものがこう変わって、といった感じで講義が続くのだが、事あるごとに「まぁこれをもって南京大虐殺は無かったとか言う人もいるんですよ」とか言うのだ。

一番ウザいのは↑みたいな発言をした直後「フヒヒwwwwwwwwwwサーセンwwwwwwwwwww」と同席する御学友と一緒に笑うところだ。悪魔の飽食をバイブルにするだけはあるな、頭の悪さが。本当に一番の問題になるのは自分で提示した問題を投げっぱなしにするとこだがな。


んまぁ、史学概論という授業は史学科全員の聖書である。何せここで習った方法で研究者としての道を歩み始めるのだからな。が、何せオナニーである。んで、救いの道を私は歴史学の各学会が出してる歴史雑誌に求めた。ところが、天下の東大様が出してたのがアレである。こうなると、卒論にも勿論影響が出てくる。先日言った通り、軍隊とかについては歴史学界はアレルギー起こして発狂するらしい事が判明した訳だからな。

そんな訳で、世界最大のカルトたるキリスト教をいみじくも「弱者のルサンチマン」と喝破した某哲学の偉い人の言った通りになった。私も又弱者のルサンチマンの塊になったのである。そんな私の嗚咽こそが、先日連続で書いたあの記事にあたる。『カスの世界に入るには自分もカスになるしかない』という真理に到達した私とて、絶対に譲れない最後の線がある訳である。それをあのカスどもは土足で踏み躙ったのだ。

…書いてて本当に殺意が湧いてきたから本題に入ろう…

まぁしかし、近代歴史で論文を書くとしたら軍事は必須だ。じゃあ、歴史雑誌に載った論文はともかくとして、刊行された本はどういう種類のものが認められ、どういう種類のものが駄目なのかが問題になってくる。まぁ戦前日本を侮辱してる本なら何でもOKなのだろうが、そうであるにしても、外国と違って軍事学部も人文社会学部軍事学科もない日本ではよく判らんのだな。

で、2chにすがったのである。2chについては又今度の記事にでもしようと思っておるが、板によっては物凄いレベルが高かったりするのだ。自衛隊板住民は本物の自衛官だったりするからな。初心者質問スレで「89式小銃の伏せ撃ちがどうもうまくいかないのでコツを教えてください」って書いてあったのみてカルピス吹きかかったぞ。

んで、書評スレで聞いてみた。軍人はカス扱いされるし、どういうのが歴史学にて採用されるレベルの文書なのか、とな。



>>例えそれが防衛省の戦史研究年報でも、
>>学者サマにしてみれば軍人なんて社会の屑だし。

>貴殿の見解も結構偏見が強いと思うな。
>俺が通ってる大学の日本史研究室でも軍事に偏った研究はいい顔されないが、
>それは右左のイデオロギーのせいじゃなくて、そういう研究が大抵の場合
>マニアックな事例の検証に終始して、政治や経済、社会などにほとんど
>目を向けていないからだよ。

>多分貴方が抱いてるだろう固定観念と違って、日本の歴史学では
>特定のイデオロギーに基づかない研究をすると圧力がかかったり、
>「軍事」について語ることそれ自体を忌避するような風潮は、
>かなり昔にメインストリームから滑り落ちている。





……

………


かなり昔にメインストリームから滑り落ちている。

かなり昔にメインストリームから滑り落ちている。

かなり昔にメインストリームから滑り落ちている。


…確か私の大学は、どことは言わんが日本最高学府の端くれである筈なんだが…

んで、他の人からこんな発言が出た。


>私の所属する研究室でも、このようなステロタイプのような軍事忌避
>の見解を持つ様な研究者は幸いにしていらっしゃいません。


こうなると、むしろ私の環境が悪いだけなのかもしれん、と思う訳である。一応、それなりに色んな研究論文を読んできたのだが、それはステロタイプな歴史雑誌ばっかり読んでた可能性もある。世の中には日教組の出してる歴史雑誌もあるからな。

んで、こう書いた。



>とすると、私の環境もあるんですかね…
>史学概論みたいな感じの、史学科学生東西日の別に関わらず
>必ず取らなきゃならない授業があるんですが、
>その授業の担当教授(西洋史)が、
>授業初日に悪魔の飽食を持ってきて
>「これは日本人ならば読まなければならない本です」
>とか言い始めるナイスガイなので(´・ω・`)



で、こう返ってきた。



>834 :名無し三等兵:2009/06/12(金) 08:55:31 ID:???
>>>825
>実際>>817がとんでもない地雷踏んでるしな…ご愁傷様です


835 :名無し三等兵:2009/06/12(金) 09:01:43 ID:???
>西洋史の教員が日本史絡みの本でしかも件の本を薦める自体、
>実に現在の大学事情を表しているな。

>てゆか、修士の口頭試験をサボって温泉行った教員(日本史学専攻)どうにか汁!
>ニコニコしながら土産もらっても困る!



実に現在の大学事情を表しているな。

実に現在の大学事情を表しているな。

実に現在の大学事情を表しているな。



もうアレだ、私がどこの大学に行ってるか知ってる人にしか湧き上がってくるこの感情は判らないのだろうが、喜ぶと同時に結構へこんだ。極め付けが↓これだ。



>838 :俄将軍:2009/06/12(金) 13:07:06 ID:???
>「ホロコースト」を揶揄するスレッドは、此処、ということになるのか、などと、嘯いてみたり。



どうみてもうちの史学概論の本質ズバリです。本当にありが……何がありがたいかカスどもめらが!!



…とまぁそんな感じで駄目な感じである。最後に一応ログを貼っておこう。…しかし、読み返してみるとアレだな。比較するとうちの研究会は中学一年生の社会科の発表レベルだな、これを大学レベルとするならば。って、gooooooooooooooooo様ブログって文字数制限あったのか。リンクにしておこう。




ファンタジー世界への転生

2009年05月15日 13時20分14秒 | 社会、ニュース
最近、多忙である。…と、挨拶の前に言ってしまったがごきげんよう諸君。いかがお過ごしかな。色々用事があって一つづつ片付けねばならんのだが、なかなかうまく事は運んでくれぬ次第だ。特に、コメントへの反応速度は忙しさの指標であるから、どの程度忙しいか判るであろう。

しかも、最近はネタにできる事が殆どないと言っていいほど平板な毎日を過ごしており、全く持って困る。世界的にも面白みのあるニュースがあんまり無い。ないないずくしでネタが無いのでは歴史ネタとかゲームネタに頼らねばならんし、日誌ではなくなってしまう。もう既になくなってはいるがな。

しかし、とある事件が面白い話になってきた。ファンタジー世界に返り咲く為に何人も斬ったり刺したりした阿呆が出たという事件である。事件が起きた時期自体は結構前で、逮捕もとっくの昔にされとった訳だが、ここのところ新聞が法廷の内容を事細かに報じていてる為興味深く読んでおる。


ファンタジー世界への転生。確かにそれは魅惑的な事であるかもしれん。現在我々が住んでおるこの世界がある程度腐っておるのは間違いではない。その程度は地域やその人の感覚によるだろうが、無条件で素晴らしい世界では、確かにない。

しかし、ファンタジー世界にいかにして向かうかというのは、なかなか面倒な話である。

ファンタジーの世界へ行くには、二つ方法がある。まず、ナルニアシリーズが代表する、そこらの普通の男の子女の子が何らかの理由でファンタジー世界へ移動する(させられる)ものである。これは消極的であり、偶然的と言えよう。

もう一つは、今回の様に、積極的に意図的にファンタジーの世界へ移動する方法である。ファンタジーの世界と現実の世界は普段繋がっておらんから、この方法を使うには死んで生まれ変わるしかない。

では、生まれ交わすにはどうすべきか。死んでしまうと魂が抜けて、その魂をファンタジーの世界に運ぶ必要があるのだが、どうやって移動するかが問題だ。ファンタジー世界という異次元に移動するには肉体を捨て魂だけの存在となり、その魂をファンタジー世界へ運んでそこで受肉しファンタジー世界の住人となる。

しかし、人間にできるのは死ぬことだけしかない。そこから魂として異次元に移動する能力は恐らくあるまい。故に、移動するには超越的な力、つまり神の力に頼らねばならない。


しかし、神の力に頼ってファンタジー世界へ移動するのは非常に難しい。何故なら、宗教ごとに魂の行先が限定されているからである。キリスト教なら天国と地獄(と煉獄)、仏教なら極楽と地獄、といった具合であり、ファンタジー世界へ移動させてくれる訳ではない。

今回の犯人はあくまでファンタジー世界への転生が目的であるから、こういう神様に頼る事はできない。あいつはこの世界がつまらないからというだけでなく、主人公とかになって俺SUGEEEEEEEEEEEEしたいだけであるから、NGということになる。

また、宗教の癖に死後の世界の概念がないというのも世の中には多い。まぁここまで言うと語弊ではあるが…さておき。ギリシャ神話、メソポタミヤの神々、北欧神話といった様々な神話がこの世には存在するが、こいつら、特に人間界に手出しすることはない。

ギリシャ神話の主神であるゼウスは美女と浮気したり美少年を掘る為追い掛け回したりするのに忙しく、人間のことなど考えておらん。トロイの木馬事件だって、人間が何か苦しんでるから助けてあげようとか、どうにかしてこの世界を良くしてあげようという目的で関わったのではない。ただの逆恨み戦争である。

一応ニブルヘイムとか「あの世」らしきものが無い訳ではないが、基本的には人間は死んじゃったらそれで終わりである。死後生まれ変わったりとかそういう具体的な死後の世界概念というのは、実はあんまりないのである。

であるから、こういう古き神々に頼るのもまた難しい。唯一、日本神道だけが可能性があると言うか、最も理想的である。ただ、日本の神様というのは結構世知辛い。普段利用している神社の神様でも「うちは商売繁盛だからねぇ、別の神様に頼みなさい、紹介状書いてあげるから」とか言われたり「いいけど、一見さんは高いよ?」とか言われたりする訳である。


また、ファンタジー世界へ仮に転生できたとして、どう転生できたかが問題である。ファンタジー世界と言ってもこいつは日本RPG的ファンタジー世界へ転生したかったらしいのだが、強いのは主人公グループだけであるのが問題だ。

日本的ファンタジーRPG的世界とは言え、大体主人公グループは10人以上20人以下が限界である。あ、幻想水滸伝は例外。あれ百人以上いるからな。

その主人公グループに混じる事が出来ればよいが、仮に混じれたとして、作ったはいいがルイーダの酒場にほったらかしとかありえる訳である。また、主人公グループが強いとは言っても、残念な子というのは確実に存在するのである。全キャラのバランスが均一なのは後にも先にもFF7くらいではないだろうか。エアリスが例外だが。

主人公グループに混じれなかった場合、転生するのはいわゆる「モブ」である。MOoving OBjectの略でmobというのだが、要は街の人とか武器屋とかそういうのだ。彼らにできるのは、限られた使命のみ、担わされた役割・ロールのみである。即ち、話しかけられたら喋るとか武器を売るといった行為のみである。

勿論、RPGそのものではなくRPG風ファンタジー世界であるから、別にそれ以外の行為が行えぬということはなかろう。普通に食事して寝て仕事してといった行為は出来ると考えられる。だが、それ以上のことはできない。それ以外は現実世界と全く同じである。強いて言えば、よっぽどのイベントが起きない限り死なないことぐらいではなかろうか。

一番悲惨なのは、mobの中でも扱いのいい方のNPCではなく雑魚敵に生まれ変わった場合である。エンカウントする度に殺されるという残念な扱いである。ボスならまだいいが、雑魚的はただ殺されるしかすることがない。


以上みてきたが、やはり問題は二点に絞られるだろう。いかにしてファンタジー世界に転生するか、そしてどうやって主人公グループに混ざるか、この二点である。どちらも非常に難しいところである。やはり、転生を望むには日本神道の神様に頼るしかない以上、神様に大量投資するしかない。

ってことはアレか。アレだな。



地獄の沙汰も金次第。

朝鮮人の自虐

2009年05月11日 00時24分44秒 | 社会、ニュース
んで、今日の本題に入ろう。まず、ここに私の思想(?)を述べておこう。

私は朝鮮も朝鮮人も大っ嫌いだ。


理由はもう色々ありすぎて困るからやめておく。

しかし、私は何もかも嫌いという訳ではない。いや、嘘じゃないぞ?例えば私は焼肉を食べに行く事があるが、焼肉は朝鮮人が発明した食べ物である。しかし、私は焼肉を食べる。パチンコだって朝鮮人の発明した遊びだ。パチンコが問題になっておるのは収益の殆どが朝鮮半島に流出してるからだ。解釈によっては国家反逆罪になる状態だからな。

それに、私は朝鮮人だからと言って差別はせぬ。いや本当だって。私の同窓には朝鮮人がいたし、普通に良好な友人関係を築いておった。暗黒期タイガース信者として、な。最近阪神私が応援しないのはタイガースがここんとこ普通に強いからである。取り敢えず兵庫住んでるから、なんか強いから、ってんで応援してる連中と一緒になるのが耐えられんのである。

判るか! 貴様らに判るか! パワプロで言えば、98開幕版だと一番大きいミートがCでしかも四人しかおらず、守備位置の関係上三人しかスタメンで出せない! パワーBあるのは大豊と檜山だけ、しかもミートはE。パワーAにいたっては新庄一人だけでありミートはFであった。

判るか! 万年六位の屈辱が! あまりにも点差がつきすぎてさっさと試合終わらせたいからって打者全員に空振りを指示する巨人に負ける阪神の辛さが判るか! 他の新聞はマジック点灯だとか言ってるのに、当時スポーツ新聞最後の砦だったデイリーニュースでは一面に「ノムさん神頼みや」とか書いてある悲しみが判るか!! 判ると言えるのか!! そんな阪神を応援し続けられると言えるのか!!



…スマン、つい取り乱した。


んで、他にも例はある。ソウルエッジ~ソウルキャリバーシリーズのマイキャラはソン・ミナという朝鮮人だ。あの男前振りが非常に素晴らしい。男前な女が好みだからな、私は。ああそうだともバイですよ。ええ。そりゃもう。雑食ですからね。萌えれば何でもいいんです。

んまぁ勿論、萌えだけじゃなくて使い込んでて一番戦えるのがソン・ミナだから持ちキャラなのだが、萌えた事は否定せぬ。んで、いつだったか誰だったか忘れたが、このキャラ良くないか、みたいな事を話しかけたら「萌えるんだけどこれが朝鮮人だと思うと萌えない」って言われた。

最近の朝鮮を見てるとある程度仕方ないのは間違いないが、まぁ差別と言っても良かろう。私はこういう事は無い。分け隔てなく接する事ができるつもりである。あくまで「つもり」なのが難点だが。


さて、そんな朝鮮だが、最近は日本どころか中国からも嫌われているそうである。その理由の多くは何でもかんでもウリナラ発祥ウリジナルニダ!だそうだ。まぁそうだろうな。伝統の宝庫支那帝国の末裔にとってはとても耐えられるものではあるまい。最近孔子もとか言ってるらしいからな。

しかし、朝鮮にも誇れるものはあると思うのである。高麗時代の仏像や仏画は素晴らしいものだし、最近に目を向けても焼肉やパチンコというものを発明したのは朝鮮人だ。それに、場所が場所だからとは言え、東アジアの中では一等国だ。

現状では扱いがイタリアと同等だが。

他国の文化を自分のとこ発祥ニダってやるのは良くないと思うのだ。何故なら、逆に「自分んとこには何もありません」と言ってるに等しいだからだ。何でもいいから自分の文化のいいとこを探してきてそれを誇れば良い。それに、リヒテンシュタインやルクセンブルクの例もある。二大国に挟まれた国境国家が生き残れた事だけでも誇りになりえるだろう。んまぁ板挟みになったのはモナコとかが経験したキツさよりも全然ぬるいではあろうが…

要は、最近の朝鮮は自虐が多いのが残念に思うという事である。確信犯的愉快犯的にやるのならばいいが、そんなに自虐ばっかり真面目にやってたら本当に何も無くなって、世界中から嫌われ文化遺産も無かった国として歴史に刻まれて終わりになってしまうだろう。もっと自分を誇るべきであると思うのである。


ところで…またゲームの話になってしまうが、Age of Empiresというゲームがある。これはRTS(Real time Strategy Simulation)という分野の草分けであり、同時に傑作である。開発元はOS以外は神企業と評判のマイクロソフトで、続編も出ておる。ただ開発チームとマイクロソフトが喧嘩したせいで、3シリーズとミソロジーシリーズに分かれてしまってはいるがな。

この内私がやった事があるのは2だけである。正確には2のバージョンアップキットであるところのThe Concerors、いわゆるAOCだけだ。無印2は実はやった事が無い。まぁこれは本筋に関係ないから置いておく。

このゲームは2人~8人で色々な形式の対戦できるのだが、基本は一緒だ。まず最初は原始時代から始まる。んで、猪を狩ったり木の実を食べたりして狩猟採集生活しながら人口を増やし、進化して領主時代になる。ギリシャ、ローマ時代といったところかな。ここから戦争は始まる。

んで、戦争と人口増加と続けていくと、そこから城主時代(中世)、帝王時代(近世)になる。日本でいうと邪馬台国→大和王権→鎌倉→戦国といったところかな。


んで、このゲームではゲームスタート時に自分が使う文明を選ぶことができる。そしてそれぞれの文明にほーナスがつく。例えば日本は歩兵の攻撃速度が高く、フランク(フランスな)はシャルルマーニュの騎士と洒落込んだのか騎士のHPを強化できる。独自技術というのもあり、ゴートはこれを使う事で気持ち悪い速度で気持ち悪い数の兵隊を津波の様に流し込む事ができる。

いや、ほんとに気持ち悪いぞ。まぁ、見慣れてくると、夜勤の駅員みたいにゲロを見て「久しぶりにもんじゃ焼き食べたいな」とか思う様に、それが楽しくなるんだがな。


さて、AOE2がAOCになるにあたって文明が増える事になった。増やされたのは南米のアステカとマヤ、ローマ帝国を滅ぼしたフン、そして




















































朝鮮。


ゲーム業界では割合有名な話だが…初代AOEにはなかった東洋文明を参戦させて更に苛烈なバトルを! ってのがAOE2の売り文句のひとつだったのだが、参戦したのは中国、日本。広い意味で捉えればフンとペルシャが入るが、それぐらいである。で、こっから先はもう言わなくて判るだろう。

謝罪と賠償は要求しなかったが、「日本と中国があるのに朝鮮がないのはおかしいニダ!」とマイクロソフトに全力で嫌がらせして朝鮮を無理矢理作らせたのである。しかもこれが普通の文明ならいいのだが、時と場所によっては禁止されるぐらい強いのだ。朝鮮参戦後も文句があったのか、「亀甲船のグラフィックが綺麗になりました」とかいうバージョンアップ報告もあったな。

まぁこの後の展開も読めているだろうが、厨房強い朝鮮をリアルに厨房な朝鮮人が使ってホルホルした為、朝鮮禁止を通り越して文明朝鮮使ってもいいけど朝鮮人は禁止という事態すらネット上で多発したのである。


で、この朝鮮何が強いかというと投石器が強い。








↑な次第だが、この投石器、言った通り味方を巻き添えにする。味方ごと敵を叩き潰す兵器なのだ。朝鮮は歩兵文明ではあるが歩兵の性能向上が最後までいかず、基本的には投石器頼りになる。この時、非常に安く作れる兵隊を護衛につける。つまり死んでも構わないから大量に作って前線に流す兵隊という事である。それが槍兵だ。

で、槍兵を前線に突っ込ませて戦線を作り、その後ろから槍兵ごと投石器で潰すのだな。もちろん味方の槍兵もバタバタ死ぬが連中が死んでも代わりはいる訳で、戦線近くの戦士育成所から槍兵を大量生産して、また前線まで走らせて潰すのだ。

射撃兵器には快速の騎士がアンチユニットになるのだが、槍兵が騎士アンチだから状況さえそろえれば何とでもなる。

んでいつだったか、ふと思った。

投石器は機械である。槍兵は人間である。同じ戦闘ユニットなのには変わりないのだが、まぁ機械と人間である。そして人間であり文明が朝鮮であるからして、槍兵は朝鮮人という事になる。



……

………

朝鮮人をひたすら虐殺するゲームじゃないのか、これ。



ゲームでまで自虐しなくていいからまともな国になってくれ。頼むから。この間のWBCだって、言い訳はともかくとして旗なんきゃ立てなきゃ誰も文句言わんのだからな。