霧島家日誌

もう何が何だかわからないよろず日誌だ。

模型製作の手引き02 前回の補足&素組み(ゲート処理)

2014年11月28日 21時32分37秒 | 模型
ごきげんよう諸君、いかがお過ごしかな。最近は割りと満ち足りた生活を送っている霧島である。国民総幸福量が高いのである。やはり人間、幸福な生活を送れているかどうかというのは大事なのではないだろうか。

なお、金欠の模様。

ああ…日曜になったら、エスコンの話するだけで一万貰えるボロい仕事しにバンナム本社に行くんだ…嬉々としてエスコンの話して、それで金貰うんだ…

なお、模型を飾る棚買うと赤字になる模様。




●お勧めキット紹介

前回、キットの選定のところで色々と述べた訳だが、「具体的にコレ、ってお勧めのキットがあれば書けばいいんじゃないか」という意見があったので、いくつか紹介しておこうと思う。

なお、当たり前だがこのキット紹介は2014年下旬現在のものであり、年月が過ぎればお勧めキットも変わる。特に数年もすれば、ここにあげているものも過去のものになる可能性が高い。



HGAC 1/144 XXXG-01W ウイングガンダム

参考レビュー


個人的には一押しのキット。オールガンダムプロジェクト一作目だけあって気合が入っており、肘関節グッバイ以外はポロリもほぼない。プロポーション良好・可動範囲良好・色分け良好・作りやすさ良好と、三拍子ならぬ四拍子揃った良キットである。

ウイングガンダム自体小型のガンダムということもあり、パーツ数もそう多くなく、作りやすい上に工数も少ないというのはポイントが高い。その上ヒロイックで受け入れやすい形をしてるのがいいところだ。

また、本キットは兄弟が多い。原型機であるウイングガンダムゼロ、ビルドファイターズのベストバウトとまでいわれる戦いを魅せたフェニーチェ、その改良機フェニーチェ・リナーシタと、色々あるのだ。フェニーチェ・リナーシタも本編での戦闘こそフェニーチェより地味だったが、キットは「ガンプラの到達点のひとつ」とまで言われる出色の出来である。

それぞれ見てみて、気に入ったのを購入してみてもいいのではないだろうか。




HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムX

参考レビューA
参考レビューB


こちらも、私としては結構なオススメキット。オールガンダムプロジェクトが正式に始まる以前のキットだが、出来はウイングガンダムと比べても遜色ない…というか、割と最近までウイングガンダム以降のキットだと思ってた。

背中のサテライトキャノン&リフレクターがやはり最大の特徴で、リフレクターにはホログラムシールが付属。これは塗装でもそうそう表現できない独特の美しさを持っており、サテライトキャノン展開時は素組みでもかなり映える。

やはり、塗装しなくても見栄えがいいというのは、最初に選ぶキットとしては魅力的だ。また、肘関節含めポロリはほぼないのも魅力的で、がしがし動かしてポーズつけても問題ない。小型機故の工数の少なさも評価できる。

ファミリーとして、改修機のガンダムXディバイダー、ビルドファイターズのガンダムX魔王がある。どちらも本キットを芯にしており、完成度は高い。特に魔王は見た目のカッコ良さだけなら圧倒的なので、見た目で選ぶならお勧めできる。また、後半主役機のガンダムダブルエックスもオールガンダムでキット化されている。




HGUC 1/144 MSN-06S シナンジュ チタニウムフィニッシュ

参考レビュー


ガンダムばっかりではアレだから、敵役メカも…ついでに素組みでも見栄えがする奴を…という訳で、こいつを選択。少々古めのキット(と言ってもガンダムXとほぼ同時期なのでさほど古すぎはしない)だが、腰部エネルギーパイプ以外はポロリもなく、プロポーション・可動範囲ともに良好。

シナンジュは、↑の二機と違って大型機である。具体的にはウイングガンダムが16.3m、ガンダムXが17.1mに対し、本機は22.6m。よって、箱からしてこれらガンダムよりも明らかにデカい。当然工数も増える訳だが、実際のところ、そこまで露骨に手間がかかる訳ではない。どちらかと言えば組みやすい方に属する。

本キットの最大の特徴は、赤部と白部にチタン粒子を使ったメッキ処理がされている事。塗装済み完成品ならぬ、塗装済み組み立てキットである。組み立てただけで、塗装した作品のような完成度が得られる。

と言うか、この塗装は極めて特殊であり、バンダイの工場以外で再現するのは不可能である。その上黒部はグロスインジェクションと呼ばれる光沢質樹脂でできており、本キットは『塗装しなくてもいい』というよりは『塗装しないのが正解』のキットと言える。

本キット以外にもメッキ処理されたキットというのはあるが、作りやすさと完成時の見栄えを両立しているという点において、本キットに追随するものはないと思われる。デストロイユニコーンは手間かかるし、メッキサザビーとかはここまで綺麗な塗装じゃないしな。現状、最もゲート処理跡が目立ちにくいメッキキットでもある。

まぁ、とにかく組むだけですごくかっこいいという意味で、本キットはお勧めのひとつである。

欠点としては、高価(5000円とかする)な事、ナイフで削ったりしてる時にうっかり塗装を削ってしまうとリカバリー不可(バンダイの工場でしか出せない色で塗装されてる)な事。あと、シールを塗るのにかなり神経質にならないといけないのも欠点と言える。胸とか袖の装飾が全部シールなので、結構大変なのだ。

まぁ、欠点を補って余りあるほどに、メッキの綺麗さは素晴らしいのだがな。パーツ通販は利用することになるだろうが…特にシールは、ミスった時用の予備を含めて購入しておいた方がいいかもしれん。




HG 1/144 ベアッガイIII

(ベアッガイIIIの)参考レビュー
(キットの)参考レビュー


そうそう、紹介するならこいつを忘れてはいけない。ガンダム界のアイドル、アッガイを改造して更に愛らしくしたという、ビルドファイターズのマスコット、ベアッガイIIIである。こう書いてベアッガイさんと読む。

改造なしで普通に組んでも愛らしく、また可愛い。その一方で、硬派にアレンジしたり、ダンガンロンパのアレ風にしたりと改造派にも人気が高いという、かなりの良キットである。まぁ、私からは多くは語らない。ぜひ、参考レビューを見てほしい。主にキットじゃない方。




●買うお店

本連載記事において、商品のリンク先は基本、全てamazonである。これは偏に商品画像+リンクをワンボタン作成してくれるamazonアフィが便利だからというだけであって、別にamazonで買うのが最善だと言っている訳ではない。勿論amazonも有力候補ではあるがな。

amazonの問題は、あまりメジャーでない工具や塗料はamazon本体が取り扱っておらず、amazonに出品してる業者からの購入になる点である。前回記事におけるマスキングテープがそうだ。そういう業者から買うと無闇に高い送料がかかるため、そこがよくない。

その為、他の選択肢としてヨドバシのネット通販、及び通販サイトのホビーサーチを挙げておく。私はこの三店舗(?)と、家の近くにある家の近くにあるヨドバシ実店舗で用を済ませておる。

それぞれ利点と欠点がある訳だが、まず、安さは【amazon=ヨドバシ>ホビーサーチ】と覚えておこう。amazonとヨドバシの値段は大体トントンぐらいで、amazonの方が安い、ヨドバシの方が安い、というのは商品によって変わる。ただ、ヨドバシのポイント還元と送料無料を計算に入れておくようにしよう。まぁ、amazonもprimeもしくはstudentに入ってれば大抵は送料無料だが。

一方、模型用具の品揃えは【ホビーサーチ>ヨドバシ>amazon】である。キットや、ニッパーなど代表的な工具はamazonでも普通に揃う。だが塗料や専門的な工具となると、なかったり、出店業者から発送になってしまう。そういうのはヨドバシで買うといい。

ホビーサーチは、模型に関するものなら大体揃うと思ってよい。専門的、というのを超越してマニアックな模型用具やら塗料は、ヨドバシにもない場合が多い。そういうのが欲しい場合は頼ることになる。近所の模型屋やら家電量販店でも売ってないからな、そういうのは。生産停止品以外はここで揃う筈だ。

まぁ、amazonヨドバシはやっぱり二強であるから、この両者で調べて駄目な場合はホビーサーチみたいな模型通販専門サイトで買う、という形になるだろう。なお、こういう言い方をしたからには当然、ホビーサーチ以外にもマニアックな模型用具を揃えた通販サイトはある。が、あそこほど商品情報が詳細なサイトを、私は他に知らんのでな。amazonヨドバシに次ぐ第三の選択肢としては、私はホビーサーチを推しておく。




●ようやく本題




前置きが長くなってしまったが…今回は、つい先日発売になった、HGUCのクロスボーン・ガンダムX1を素組みしてみようと思う。一番新しいキットだし、そんなに好きじゃないMSだから適当に作っても惜しくないし。X2出せってアンケート出す為だけに買ったのに、何でアンケート葉書入ってないんですかね…




●プラスチックの白化


さて、素組みというのはゲート処理という作業しかやらずに組み立て、それで完成にすることをいう。たまにゲート処理すらやらない人もいるが、流石にそれは見栄えが悪いので、最低限やっておきたい。

しかし、ゲート処理をやらないとどう不恰好になるのか? わかりやすい例として、私のなまくらニッパーで何も考えずパーツを切り離し、組み立てたモノを写真にしたのでご覧に入れよう



これはアカン。

ところどころ白くなってしまっているな。ゲート処理という作業をやらずにパーツを切り離すと、こういう風になってしまうのである。これはプラスチックの宿命であって、プラモデルの素材をプラスチック以外にしなければ解決できない。

どうでもいいが、プラモデルの素材をプラスチック以外にした場合それはプラモデルと呼んでいいのかという哲学的命題が発生するな。個人的には、将来何らかの新素材が採用されるようになった場合「○○スケール××キット」の部分だけ変わってプラモという言葉自体は変わってなさそうな気がする。

閑話休題。今度はプラ棒をニッパーで切断してみたので、その切断面を見てもらいたい。



やはり、白くなってしまっている。これは、クレージングとかクラックとか呼ばれる現象である。

この現象は、白い物体が発生するものではない。白く見える部分には、光の波長程度の小さな亀裂が大量に発生しており、これが光の反射で白く見えてしまうのである。

こういう、特殊な仕方で光を反射するが故に見える色を構造色という。蝶の羽根とか、いわゆる玉虫色なんかはこれにあたる。あれらは身体そのものに綺麗な色がついているのではなく、プリズムのように光を反射させて綺麗な色に見せているのだな。

何でこんなことになってしまうかと言うとだな。プラスチック、特にスチロール樹脂は固く、可塑性に乏しい。ここでの『固い』とは頑丈という意味ではなく、曲がりにくいという意味だ。プラスチックはあんまりにも固すぎて、力がかかると細かい亀裂が大量に入り、最後には割れてしまう。

この時発生する亀裂こそ、見た目には白く見える部分だ。まぁ話が難しければ、プラスチックは無理な力がかかると白くなると覚えておけばよい。しかし、先程の画像は両方とも、ニッパーでプラスチックを『切断』しただけである。ペンチで思い切り潰したりした訳ではない。

実は、だな。ニッパーでプラスチックを切断するという行為は、刀で人を斬るのとは全然違う。どちらかと言えば、二本の棒で力強く挟み込んだら、棒が細かったのもあって千切れたと表現すべき行為なのだ。

故に、ニッパーでパーツを切り離そうとすると周囲に負荷がかかり、亀裂が入る。つまり、白くなる。

逆に言えば、ニッパーの切れ味が良ければ良いほど、切るプラスチックが薄ければ薄いほど、白化現象は起こりにくい。プラスチックに無理な力のかかる余地が少ないからな。切れ味が良いニッパーを使うと作業効率が上がるのは、この辺に理由がある。




●実際の工作


ではいよいよ、実際の工作を始めよう。今回使用する工具はニッパーとデザインナイフのみ。シールも、目のみしか貼らない。なお例外として、目のシールを貼る時のみ、ピンセットと綿棒を使用する。まぁ手でやってもいいんだが、救急箱から引っ張り出せばいいしな、この二つは。



まずは説明書に従って胴体から作る。ゲート処理の説明もここでやってしまうぞ。

前からランナーとかゲートとか特に説明せず言っているが、各パーツが繋がっている『ワク』、その全体をランナーという。そして、黒丸で囲ったように、パーツとランナーを繋げてる部分を特にゲートと呼ぶ。今切ろうとしているパーツは、上右下の三箇所にゲートが繋がっておるな。

まずは、このゲートを切って、パーツをランナーから切り離す。この時、画像のようにゲートをパーツ側に少し残すのがポイントである。パーツぎりぎりをニッパーで切ると、プラスチックの白化がパーツ本体にまで派手に伝染してしまい、やすりとか使わない限り取り返しがつかなくなるからな。ニッパーの切れ味が悪いとパーツが抉れる事すらあるから気をつけたい。



ニッパーで切り離しただけの状態。このように、パーツにゲートが残るようにするのだ。あんまり巨大な塊をくっつける必要はないがな。





そしたら、画像のように、デザインナイフで残ったゲートを切り落とすのである。この時、全部一気に切り飛ばそうとすると結局パーツが白化してしまう。無理に力を入れれば特にな。あまり力を入れず、少しずつスライスするのがコツである。



ゲート処理完了。このように、デザインナイフでちまちま切るだけで、ぱっと見ではわからない程度には綺麗になる。元々白いパーツだから多少ミスって白化しても気にならないというのは精神的に楽だな。

ちなみに、このパーツも、光の当て方とかを変えて注意深く見れば「あーここゲート跡だな」とわかる。だがそういうことしてもわからないレベルに仕上げるには紙やすりが必要になる。むしろ、デザインナイフでそこまで仕上げようとするとパーツを抉ってしまったりとか悲劇が起こるので、ほどほどでやめておいた方がよい



今度は色付パーツのゲート処理をやってみよう。このパーツは、胸のコックピットカバーである。



この通り、色付パーツのゲート跡は白化のせいで非常に目立つ。丁寧に処理しよう。



先程のパーツの処理を終え、胴体にパーツにくっつけたところ。ゲート跡がほぼわからなくなっておるな。デザインナイフでの処理はこれぐらいで十分である。これ以上は、紙やすりで仕上げる領域だ。



今度は頭の製作に入る。クロスボーンガンダムはガンダムの中でも特に小さい時代(14m級が標準)の機体であり、その頭ともなればパーツは相当に小さい。こういう小さいパーツは切れ味のよいニッパーで切り離し、デザインナイフでの作業量を減らす。このサイズになってくると、手でつまんでの作業は割と困難だからな。作業の量を最初から減らしておくのだ。



続いて、目にシールを貼る。シールは使わない方針だったが、目だけはシールを貼らないと見栄えが悪いのでな。

本キットは、フェイスカバーのクローズ状態とオープン状態両方のパーツがついており、好きな方を選んで組み立てる方式になっている。オープン状態はかっこ悪いので今回はクローズ状態を選択し、シールを貼る。

こういう小さいパーツの作業を行う時は、何らかの方法でパーツを机に固定して実行するのが望ましい。一般的には、両面テープなどで机に貼り付けて固定する。シールを貼るだけとか、マーカーでちょいちょいと塗るだけとかなら、画像のようにランナーにくっつけたまま作業してしまってもよいだろう。

ただ、これはあくまでずぼらなやり方であって、間違ってもやすりがけとかそういう作業をランナーにつけたままやらないように。まぁやすりがけの紹介は次回以降だが、パーツが吹っ飛んでいったり、ゲートが千切れてしまったりする。

後、シールは画像のようにシールを使って貼る方がよい。勿論、デカールと違ってシールは手で貼っても構わない…のだが、やりやすさが全然違うのでな。特に目のシールみたいな細かい奴は、手でやるとフェイスパーツを叩き割りたくなる事がよくある。



ピンセットでシールを軽く貼りつけた後は、綿棒で優しく押してしっかり固着させる。この工程も指でやって構わないが、間違ってもピンセットで押さないこと。シールがデコボコになったり、最悪シールが破れる。




頭ができたので、胴体と合体。この時点で胸像としては見れる形になっており、俄然やる気が湧いてくるというものである。

ところでこの頭、本来なら刺さりそうなぐらい尖っている筈のツノの先っぽが、丸く、太くなっている。これはHG1/144シリーズが対象年齢五歳以上だからであり、安全性の問題からこうなっておる。当然だが、ツノは鋭く尖っていた方がカッコいい。次回以降の簡単フィニッシュで、少々弄る予定である。

一方、腕間接が刺さる筈の部分を見てもらいたい。黒いのがハマっているだろう。これはポリキャップと呼ばれるものである。名前の通りポリエチレン製のキャップで、ガンプラの間接部に多用される。



これな。触ってみればわかるのだが、ポリエチレンは多少柔軟性があり、間接部に使ってもヘタりにくい。その割に保持力が高い為、四肢を中心にがしがし動かす必要のあるガンプラの間接部にはよく採用される。

逆に、動かす必要のある部分が少ない艦船模型とかにはほぼ存在しない、という事だな。

ただこのポリキャップ、ポリエチレン製だけあって見た目がプラスチックとは結構違う。また、塗装しても色がまるでのらない上、すぐ剥がれてしまう。この為、最近のガンプラではポリキャップで関節を作った上でカバーをつけて隠したり、ポリキャップなしで間接を作ったりする。





腕。見ての通り、肘間接部はポリキャップレスで二重間接構造。そこに装甲カバーをかぶせる形になっている。一方、肩間接は上腕の棒を肩アーマーのポリキャップに挿入するようになっている。肩アーマーだけ装着した上半身が後ろに見えるな。手首間接もポリキャップである。

ちなみにこのポリキャップレス肘関節、最近は構造上の問題で間接グッバイ多発キットが多かったのだが、本キットでは対策されている。



実際に肩アーマーへ腕を挿し、上半身を完成させた状態。サマになってきたな。



今度は脚部である。スネ部を後ろから撮影。左にあるのは足だ。

最近のキットでも、脚部はこのように最中構造である事が多い。まぁ昔は腕も最中構造だった事を考えれば全然違うのだが、それはさておき、このまま挟むとくっきりと合わせ目ができてしまいそうである。



パチンとな。この通り、合わせ目ができてしまった。ただ、真ん中は装甲の突起部分にあわせているのでそれほど目立たない。最近のキットは、こうやって装甲の分割線とかに合わせ目をあわせることで、目立たないように細工している場合が多い。

ところで、よく見ると微妙にプラが抉れてしまっておるな。デザインナイフでのゲート処理に失敗した、わかりやすい例である。やりすぎには注意、だな。



今度はスネを前から。後ろより露骨な合わせ目になっており、もしこのまま完成なら合わせ目が目立ってしまう。が、ちゃんと考慮されておって





この様に、スネ前面は別パーツになっておる。合わせ目も装甲の分割線にバッチリ合っており、まず気にならない。

大きく分けて、スネ後部右、スネ後部左、スネ前部の3パーツ構成になっている訳だな。

昔ならスネ右とスネ左だけで構成されており、前からも後ろからも合わせ目がクッキリ見えてしまっていた訳だが、この辺、最近はどんどん進歩しておる。



モモ部はこんな感じである。右側はモモ以外を組み上げた脚部、左側はモモ含めて組み上げた脚部だな。膝も関節も二重間接になっていること、及びモモの装甲分割線と合わせ目が合っていることがわかる。





で、脚部を前部組み立てて、胴体腰部に取り付けて全身が完成。撮影ブースでなく作業机で撮ったからまぁ映りは悪いが、大体こんな感じになる、と思って貰えればそれでよい。

なお、腰部の作成は特に語ることもないのでスルーした模様。シザー・アンカーもついてないしな、今回は。最後に背部X字型スラスターユニットを作成して、完成である。こちらも特に語ることはないので作成過程はカット。





で、完成である。

どうだろうか。

ニッパーとデザインナイフだけでも、普通に見れる形に仕上がるということが、判って貰えると思う。勿論、ガンプラでなければこうはいかない場合が多い。コトブキヤV.I.なんかは(根気さえあれば)大丈夫らしいが、艦船模型なんかは、こうはいかん。

ガンプラは、

・設計が良い為色分けがしっかりされており、色を塗らなくても綺麗に仕上がる。
・工場の精度が良く、製造工程上の欠陥(パーティングライン等)が目立つ事は少ない。
・同様に工場の精度が良く、改造しないと部品同士が上手くハマらないという事もない。
・その割りに組みやすい。

といった長所があり、それ故に模型入門として最適であるし、ニッパーとデザインナイフだけでも綺麗に仕上がるのである。勿論ガンプラでも初代三部作のTV放映時のキットなんかは大分アレだが、今は技術が進歩したからな。

逆に言うと、艦船模型や飛行機模型は、モノによっては工場の精度が悪かったり、設計が悪かったりする。故に、塗装必須だったり、歪んだパーツを削って修正したりしなければならない。よって、一度も模型を作った事のない人が手を出すと頭がおかしくなって死ぬ。

そんな訳で、艦これでお船を作ってみようとか思った人や、ガンダムに興味がないけど模型に興味があるという諸君も是非、まずはガンプラを作ってみてほしい。これほど入門に向いたキット群はないぞ。

まぁ、ガンプラの長所でもあり欠点でもあるのはガンダムであることの一点に尽きるだろうな。ガンダムは好きな人は好きでも、興味ない人は興味ないし…まぁ、今はビルドファイターズトライやGのレコンギスタも放送しておるから、そちらから入ってみてもいいだろう。

幸い、ビルドファイターズトライは前作ほど面白くないにしても良作ではあるようだし、Gのレコンギスタは序盤が酷すぎた代わりに5話ぐらいからは面白くなるらしいし。私は見てないが。

では、最後にビーム・ザンバーを持たせたアクションポーズシーンをいくつか貼ってお別れである。





































そうそう、ポーズにセンスねぇなと思った奴はネクサス仕様軽量二脚で駐車場に来るように。