霧島家日誌

もう何が何だかわからないよろず日誌だ。

何故銃は魔法に勝てないのか?

2009年09月02日 15時00分10秒 | アニメ、ゲーム、映画等
ごきげんよう諸君。いかがお過ごしかな。かなりの勢いで更新しておらぬ訳だが、そんな滅茶苦茶忙しかったんではないんだが…まぁ色々と事情があって更新できなんだ。日本友愛党とかのせいである。選挙関連だけが原因ではないが。

しかしまぁうちも潰れるかもしれんな。早速補正予算執行停止という凶カードを切ってくるとはおもわなんだ。うちの会社はあまり関係ないが、顧客が潰れたら一緒に潰れるしかないからな。路頭に迷う可能性が本気で出ておる。まぁ、どっかの党首が落ちた党よかいいかもしれんが。


さて、前置きはこれぐらいにして、この間から話題になっておる、アニメとかゲームとかの剣vs銃の話でもする。とは言っても剣と銃についてはある程度既に話しておるからつまらなかろう。そこで、今回はRPGとかでよくあるファンタジー世界での話だ。銃vs魔法といったところかな。

ファンタジーRPGでも銃を装備したキャラは出てくるが、大体異端で魔法こそ王道の遠距離攻撃とされてしまっておる。常識的に考えて銃が勝ちそうなものだが、確実に邪道扱いされており、軍隊の主力遠距離攻撃も魔法である。何故なのだろうか、ということだな。

ん? ダークナイト? 前編があったからと言って即後編が来るとは限らん。


まず、銃というのは非常に強力な兵器である。戦争において、射程距離というものは極めて大事である。単純に鉄砲隊と槍兵隊を比べてみればすぐわかる。鉄砲はかなり遠くまで届く武器であり、射程距離という意味では槍とは比較にならんし威力もかなりのものだ。距離があれば鉄砲隊は槍兵隊を一方的に攻撃できる訳であり、槍は非常に不利なのである。槍兵は鉄砲に撃たれて物凄い勢いで集団自殺しながら突撃、肉薄し接近戦に持ち込まなければ勝てないのである。

一方、魔法も遠距離攻撃…兵器? である。ファンタジーRPGとかをやっている限りでは銃よりも射程は短いものの、威力は強烈である。冷凍魔法は対象の周囲を一瞬で凍らせてしまうし、特に注目すべきは召喚魔法である。召喚は文字通り異次元の生命体を呼び出して使いまとして使役する魔法だが、次元に穴をあけるのである。しかも穴をあけるだけではなく、対象を召喚した後は閉めるのだ。その上召喚する対象が存在してるピンポイントの所に穴をあけるということである。

天地開闢(ビッグバン)のエネルギーでもできるかどうか怪しい。

まぁ召喚魔法ごとに指向性のエネルギー運動があるのであろうから、そこまでの力は必要ではなかろうが驚くべき力である。魔法対銃の勝負は、威力に関しては魔法の完勝と言ってよい。一方、魔法はそこまで遠くに飛ばない。届くならラスボスさん在住のダンジョンの入口で主人公がボコられる。

まぁ大抵ラスボスは紳士だというのはあろうがな。誇り高きラスボス様は狙撃みたいな姑息な真似はしないというのもあるかもしれぬ。しかし、この世の中には数え切れないほどのファンタジーがある訳で、誰一人そんな事をしてこない事を考えると、物理的に無理なのだろう。


さて、この二つの遠距離攻撃兵器だが、どちらも同じ欠陥がある。一つは連射が遅いこと、もう一つは近付かれると何もできないことである。銃は銃で弾の装填に時間がかかるし、接近されると銃はどうにも使いようがない。鈍器として殴ってもいいが、銃身を曲げてしまったらアウトだ。もう一回撃ったら自分の頭が吹き飛ぶ。魔法も使うには呪文の詠唱が必要だし、魔法に特化した奴はどうしたってひ弱になる。

ところで、諸君は長篠の合戦とかを習って、日本では戦国時代ぐらいから鉄砲が最強で槍も刀も馬も役立たずのクズになったと思っておろう。鉄砲隊に抜剣突撃するのは集団自殺だと思っておろう。

しかし、意外であろうが、この集団自殺戦法が完全に駆逐されたのは第一次世界大戦の話である。効果がなくなった時期を早く見積もっても、日露戦争あたりだ。結局、兵隊が手に持った鉄砲程度の火力では、銃剣突撃とかを完全に止めるのは不可能なのである。これには地面に設置して一回引き金引いたら百発撃てるみたいな機関銃の開発を待たねばならん。

いくら何でも、ファンタジーの世界の銃にそこまでの火力を求めるのはアレだ。第一次世界大戦時と同等程度に技術が発展していた場合、戦争にでもなろうものなら上空を戦闘機が飛びまわり、地を圧して戦車が驀進する戦場が誕生する。あとインクリボン使ってセーブしたりな。ファンタジーの欠片もない。

また、銃は使うのに弾が必要である。これが最大の問題だ。銃も弾がなければただの筒。もし火縄銃だとしても、最低限黒色火薬と鉄球が必要になる。当然火薬はほいほい作れるもんではない。また、連射性を重視していわゆるカートリッジ式(弾頭と薬莢に分かれてる今の銃の弾)を導入すると、これはもう工場でないと作れない。となると産業革命が必須となり、電車で旅するファンタジーRPGになる。

つまり、銃を大量生産し配備するにはファンタジー世界では技術力が足りんし、もし可能だという設定にしたらファンタジー世界ではなくなる。故に銃は魔法とかを駆逐できぬのである。


また、銃が魔法を駆逐できぬ理由は技術力だけではない。仮に、機関銃とは言わんまでもアメリカの南北戦争ぐらいの技術と魔法が共存する世界があったとしよう。FFの6、7、8なんかはそれっぽいな。これなら、さっき言った銃の問題は解決される。弾を工場で大量生産するのだ。

しかし、だ。ひとくちに弾を工場で作るとは言うが、これが結構な手間だ。まず、国内で鉄鋼脈を見つけなければならん。どこからかで弾の材料を調達せねばならん訳だからな。で、製鉄所を建設。鉱山からせ意鉄所までに鉄道をひき、採掘した鉄鉱石を鉄とかに変える。それからこれをまた鉄道で銃弾作成工場に送る。言うまでもなく銃弾は大量に消費されるから(二十分間の戦闘で百人の舞台が一人一分にちき三発としても、六千発使う)大規模な工場が複数必要だ。

勿論、一言で言っておるが大変な事業である。製鉄所も鉱山も鉄道も弾を作る為だけに使われるということはないが、本来ならもっと違う用途、儲かる用途に使える筈だったものを弾にしてしまう訳で、丸損となる。戦争がない時は弾なんて猟ぐらいしか用途ないしな。また鉄道も、これの為だけに列車が増発されダイヤは過密になるし、場合によっては専用の線路をひかなければならん。

斯様に、銃を軍隊の主力装備にするのはかなり手間がかかるのだ。いやまぁ火縄銃でいいならまぁそりゃいいんだがな…当たらないしな、アレ。敵ではなく敵のいる方向に向けて撃つ兵器である。

まぁ話がずれたが、銃を主力にするにはとにかく金も手間もかかる。一方、魔法は、まず旧来から使われてきたものであるから、新規に工場(魔法の場合は魔法アカデミーとかか)を作ったり技術者を育成したり鉄道敷いたりする必要がない。また、威力も非常に強力であり、銃を上回っている事は間違いない。銃兵隊と魔術師隊、どっちが強いかはやってみなければわからんが、いい勝負にはなるだろう。




だったら魔法でいいじゃねぇか。




これが、銃が魔法に勝てない一番の原因だと思う。フランスみたいな強国にナポレオンみたいな夢の溢れる人が現れたら、金を投入して軍備を整え時代遅れの魔法使いを~…というシナリオもないではないだろうが、難しいだろう。

主人公ご一行に凹まされるだろうしな。


ちなみに、意外かもしれぬが、火縄銃は槍をほぼ駆逐した。まぁ駆逐したとか言っても安土桃山時代の日本とか最先端の先進国だけの話ではあるが、火縄銃は槍を戦場からほぼ消してしまった。例えば秀吉の朝鮮征伐の時、島津軍の兵員構成は槍20%弓40%銃40%である。結局、なんだかんだと言って銃は強いのである。射手は長いし威力も馬鹿みたいにある。銃の弱点は連射の遅さと近接戦の弱さだから、そこを他の兵種で補強している訳だ。

まぁ、弱点も長所も似てるから、残念ながら余計に魔法でいいじゃねぇかオチになる訳だが。




>五時にコメしてた暇人
残念だが私は独逸国家社会主義労働者党信者だ


>他のコメ
また記事にするから待ってくれor2

5 コメント

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Unknown (ごてぃ)
2009-09-02 23:13:18
WA3に出てくる、魔法使いのくせに筋肉ムキムキでパーティ内で最もタフネスな美形のことを思い出しました。弾切れになると銃身で殴るし(痛くない)。
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オワタ (黒楓)
2009-09-03 23:33:32
 人様の掲示板で民主支持者の悪口を書くのもどうかと思いますが、民主党のマニフェストを見て投票した人間がどれくらいいるのか調べてみたいです。
 読んでたら普通票入れないと思うので。
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 (V6エンジン)
2010-09-01 03:02:59
いい勉強になった!
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Unknown (霧島)
2010-10-25 22:39:00
>V型6気筒氏
そう言ってもらえるとありがたい。
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Unknown (中二病)
2015-01-30 14:36:22
魔法の場合MP消費が激しいが
銃の場合消費するのは最初に作った弾と火薬だけ
時間があったら作れる
さらに異世界で魔法があったら魔道具もあるはず
自分のMPを消費せず反動もなくなる弾も火薬も不要
周りからMPを集めれば誰でも使えるww
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