壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

「グラン・トリノ」を観た

2010年03月19日 | 雑記
昨夜、「グラン・トリノ」を見ました。飯田橋、ギンレイホールの最終回。
感動しました。

「落ち着け、考えるんだ」とクリント・イーストウッドが言った意味が、最後に分かります。何を考えていたか、です。それにしても切ない。ああいう方法しかなかったのでしょうか? 正義はどこにある? 正義は与えられるものでなく、勝ち取るものなのかもしれません。

同時上映は「レスラー」でした。切なさという点では、こちらも同じ。悲しい話でした。

「霧の旗」を見た

2010年03月17日 | 雑記
昨夜、テレビで「霧の旗」を見ました。市川海老蔵、テレビ初主演です。

原作は松本清張。小説は読んでいましたが、テレビはまた独特の味があり、楽しめました。それにしても、不条理ですよね。主人公は海老蔵演じる弁護士なのですが、ある事件の弁護依頼を断ったことを逆恨みされ、追いつめられるのですから。

多忙を極める主人公。最初に相談を受けた時、どうすればよかったのでしょうか?
1)ほかの弁護士を紹介する。
2)いま手掛けている仕事を棚上げし、自分で引き受ける。
3)睡眠時間を削ってでも、自分で引き受ける。
4)断る。丁重に誠意を尽くして。
5)断る。事務的に。

ドラマ中の海老蔵の断り方は、4)と5)の中間に思えました。もし4)だったら逆恨みされなかったでしょうか? もし自分が主人公だったら、どうしたか? もし自分が相武沙紀の立場なら、あそこまで追い込むか? いろいろ考えました。

来週は、同じく松本清張原作の「書道教師」があります。楽しみです。


つい言ったー

2010年03月14日 | 雑記
ツイッター。つい言ったー。

ほぼ日刊イトイ新聞で、糸井重里さんが書かれていました。ツイッターというより、「つい言ったー」のほうが実感がこもるのでは、と。

先日、NHKの爆笑学問に、御厨貴先生が出ていました。オーラルヒストリーについて語られていました。「今の民主党政権は、腹芸がなくて、思うままにしゃべっている。10年、20年後に政権にいた人にインタビューしても、『実は』という裏話が無いのではないか」。そんなことをおっしゃっていました。

狙う、というより、思うままに「つい言ったー」なのかもしれません。このブログもそうですが。

狙う

2010年03月14日 | 雑記
先日、ある先輩とイチロー談議になりました。先輩が言っていたことで、腑に落ちたことがあります。

イチローは、決してホームランバッターでないが、ホームランも打てる。自分の特性を自覚しているがゆえ、ホームランより安打という自身のスタイルを築いている。その証拠に、100本とか200本とか、記念の安打はホームランであることが多い。

江夏豊が何個目かの記念すべき三振を、狙って王貞治から取った、という話も以前、聞いたことがあります。それまでの打者を、狙って内野ゴロを打たせることで、王の打順まで三振数を調整しているのです。

ふと思ったのは、マージャンの例。いつも大型の手を上がる、あるいは、どうでもいいときに大型の手で上がるのでなく、必要な時に狙って大型の手を上がる。そんなことができると、相手に威圧感を与えられます。相手が勝手に「あいつはすごい」と思い込み、ペースを乱し自滅していく。

人間関係もそうでないでしょうか。饒舌や博識なだけではダメで、必要な時に的確なコメントをポンと発する。すると、その人は一目おかれます。

何をするにせよ、ナリユキでなく、狙う、ということがとても大切だと思いました。