壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

原発再稼働反対の理由が、避難計画が未整備、はおかしい

2014年06月28日 | かんがえる

何か違うのでないか、と思う。

全国の原発で、再稼働するかしないか。問題になっている。
電力会社や、財界や意向を受けた政権与党は、原発を動かしたい。
原発立地の地元自治体は、おおむけ県レベルは賛成、市町村レベルは反対のようだ。

ぼくが、なにか違うのではないか、と思うのは、
反対の市町村の言い分が、
「避難計画ができないうちの再稼働は認めない」というものだ。

この論理だと、避難計画ができたら、原発を動かしていい、となる。

本当に、避難計画なんて、できるのだろうか?
現実的な避難計画とは、どのようなものだろうか?

たとえば、だ。
警報発令から、津波が町に来るまで30分とする。
その自治体の沿岸部(平野)の住民は1万人とする。
仮に、車3台に3~4人が分乗して高台を目指すとする。
車の数は、3000台が必要にある。
ま、今ではマイカーは1家に1台どころか、1人1台だから、クルマはあるだろう。
で、30分内で、3000台の車が、高台を目指すことになる。
1分で100台だ。

現存の幹線道路で、これだけの量をさばけるか?

現実的に、数字を見れば、短時間で、これだけの数の車を通すには、
既存の4倍も5倍もの道路が必要になるだろう。
(実際に、計算したわけでないが、現実的な避難計画というと、
それくらいは道路が必要になるだろう、と推測します。
誰か、厳密に計算してくれないかな。)

千年に1度という危機のために、それだけの道路を作るのか?
いまある田んぼや畑を潰し、その上に道路を作るのか?
実効性があり、地元住民が納得する避難計画とは、どんなだろう?

もし、原発の再稼働に反対するなら、避難計画の整備状況でなく、
万が一に備えたときの賠償、除染、その他の膨大な経費を
織り込んだコスト計算によって、するのが合理的と思う。

基本的に、堤防とか道路とかは、屁のツッパリ程度にしかならず、
津波のときは「でんでんこ」で逃げるしかない。

避難計画なんてのは、行政のエクスキューズだと思う。
だから、「避難計画ができないうちの再稼働は認めない」という言い方は、
全く納得がいかないし、実現不可能だし、論理のすり替えだと思う。
「何か違うんでないか」と違和感を覚えたのには、こんな考えがあるからです。



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1 コメント

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Unknown (椿事)
2014-06-28 22:38:28
いま読み返して、津波の避難と事故を起こした原発からの避難が、混同されていると気づきました。反省します。
が、言いたいことは言えている、趣旨は伝わると思います。推敲する時間もないし、基本的にいい加減な人間だから、このままにします。ご容赦ください。
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