壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

浮き立つ声

2012年03月22日 | あじわう

なんとなく嬉し被災地晴れマーク 白石 よねづ徹夜

ウソを言う時期が近いぞ選挙前 新潟 かわらけ

雪を見て浮き立つ声は江戸のアナ 周南 のん太

●以上、本日(3月22日)の毎日新聞、万柳より。

第一句。東京在のぼく。句は、被災地外に住む多くの人が抱く感懐だと思います。が、よく見ると作者は白石市の方。内陸とはいえ、宮城です。いま検索してみると、「放射能対策室ホームページ 宮城県白石市」というサイトがありました。まだまだ災中であり、放射能が相手である以上、影響がなくなるまで何十年、何百年も災中は続きます。

第二句。本当に、庶民はかしこいなぁ。いま読書中の『権力にダマされないための事件ニュースの見方』(大谷章宏・藤井誠二)には、こんな記述がありました。以下引用です。

藤井:(震災後の)2011年の統一地方選で、原発を抱える地域の首長には、ほとんど推進派の人が当選しています。このことは、原発事故のおそろしさよりも、大谷さんがいう「金の成る木」を手放したくないという人々の気分をあわらしているのでしょうか。

大谷:そうした特殊事情を知るにつけ、日本における原発の問題を考えるためには、特定の地域を特殊な事情に追いこんでまで、私たちが文化なり文明なりを享受していてもいいのかを、問い直す必要があると私は思っています。単なるエネルギーの問題ではありません。この国の「在りよう」の問題なのです。(引用終わり、漢数字は算用数字に変換)

当事者は、自分が“特殊な事情に追い”込まれていると自覚していたのでしょうか。知らされていた? 知らされていなかった? 知っていた? 知っていて知らないふりをした? 賛成するように誘導されていた? そして、そんなカラクリを知った後も「金の成る木」を求めてしまう。

選挙前、またぞろ嘘つきが出てきます。そして、その嘘つきを、嘘つきと知りながら、支持(投票)している。なんという、問題の根の深さ、むずかしさ。

第三句。いいな~。

今日の東京は曇り。先日の春分の日。キャッチボールをして、いかに自分が下手かを思い知らされました。練習あるのみ。「あるくみるきく」読者の皆さま、体を動かすのにいい季節になりました。たまにはキャッチボールでも、いかが?




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