町工場が、電気自動車を自作する動きが盛んです。関西地方では中小企業が共同で、「Meguru」を作り、次号で「もりかど号」を開発中とか。新聞紙面の写真は、和のテイストで、なかなかかっこいいです。
「そもそも町工場がEVづくりを始めたのは、(淀川製作所の)小倉庸敬社長が2009年春に参加した環境問題の勉強会がきっかけ。『EVの部品数は、ガソリン車の3万点に対しその10分の1もない。部品数が少ないので製作工程も少ない』。講師のこの言葉に触発され」開発に乗り出したとか。(読売新聞12月25日より)
完成車メーカーの下請け工場は、電気自動車の普及(つまりガソリン車の衰退ね)に危機感を持っています。エンジンが不要となると、エンジン部品の専業メーカーは生き残りが苦しくなるからです。彼らにとってライバルは、他の完成車メーカーや部品メーカーでなく、モーターだというわけです。
確かに、町工場だけでなく、大学の研究室や愛好家も、市販のガソリン車をベースに電気自動車に作り変えるようなことをしている。それだけ工作が容易ということでしょう。
部品数が10分の1……。片やEVづくりに乗り出す中小企業、片やエンジン衰退への対応を迫られる中小企業。世の中はいろいろあるんだなぁと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます