壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

地元の記憶を次代へ

2014年08月27日 | かんじる

東京都23区内にある、戦前に創立された小学校429校が、地域の戦争の歴史をどう伝えているか。「学童疎開・縁故疎開が始まる」「空襲を受ける」といった10項目が学校のホームページに掲載されているかどうか。

採用した10項目は、次の通り。
1)1941年4月1日、国民学校に改称
2)「東京市○○国民学校」となる
3)戦時体制強化のため1943年7月1日、東京府が東京都となる
4)同時に「東京都○○国民学校」に改称、以後高等科の生徒は勤労動員へ
5)1944年○月○日、学童疎開や縁故疎開が始まる
6)疎開は多くの場合、親元から離れ、指定された県の農家や旅館、寺院で生活
7)空襲が本格化
8)都内でも多くの学校が被災
9)戦争が終わり、1947年4月1日に「小学校」に改称
10)「東京都○○区立○○小学校」となる

このうち、触れられていたのは平均で4・5項目。全10項目を掲載してたのは17校、全く触れていないのは58校だったとか。

これを調べたのは、新宿区の調海明(しらべ・かいめい)さん(66)。元出版社勤務ではあるが、普通のおじさんだ。

以上は8月25日付の東京新聞で知った。大学教授や学校教諭など「らしい」人じゃないところが、スゴいと思う。

息子さんが高校時代、平和教育の一環で沖縄に修学旅行に行ったのに、地元の歴史を知らないことにがく然とし、調べ始めたとか。「広島や長崎の戦争を学びながら、焼け野原になった東京の被害を知らないのでは本末転倒」という。
いやいや、それをいうなら「灯台下暗し」でしょ。バカなツッコミは止めよう。

(当時の写真や集団疎開経験者の体験談を載せているホームページもあり)「戦争の記憶を継ごうとする心がある。ホームページを作った先生はきっと立派な方なのでしょう」

郷土愛のある人は、心豊かに生きられると思う。都会でも田舎でも、つらい記憶も含め、郷土愛を育む教育は大切だと思いました。




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