壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

教室の照明の配線

2012年02月27日 | きく

「あるくみるきく」読者の皆さんは学生(生徒)ですか? 会社員ですか? 学生であれば、教室を思い浮かべてください。教室でなく、オフィスでもいいです。

その部屋の天井の照明は、どう配列されていますか? 黒板に向かって水平に並んでいて、列ごとに、スイッチのON/OFFができるように配線されていませんか? これだと、前を点けて、後ろを消すといったことができる。生徒が少ないとき前に集め、後ろの電気を消す、という対応ができるでしょう。

ところで、なぜ、黒板に対して垂直に照明が配列されることは少ないのか。窓から廊下側へ列を成した照明を、列ごとにON/OFFできるように配線されていれば、曇天のときは、廊下側だけ電気を点ける、といった対応ができますよね。

べつに、配列なんて、黒板に向かって縦でも横でもいいじゃないですか。なのに、横が圧倒的に多い。これは、そもそも建築設計者(配線設計者)に、節電という発想がないから。スイッチを入れれば、教室が一様に明るくなる、それでいいでしょ、というわけです。

この話、震災前に千葉工業大の建築学(照明学)の先生から聞きました。目から鱗が落ちました。この先生は、研究室の窓辺にデスクを置き、ふだん(来客がないときなど)は照明を点けないそうです。神は細部に宿るといいますが、ほんとうに大切なことは、日常のちょっとした工夫なんですね。


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