MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

奥の手。

2007年09月22日 | 音楽教室
以前、生徒を参加させていたコンクールでは
演奏する曲に関する規定が
『ソナチネ程度』とか『ソナタレベルの曲』というように
曲の難度によるものでした。
演奏時間については、何分程度といった具合で
厳密な制限がなかったのですが
現在関わっているコンクールの方は
難易度ではなく、完全時間制限によるものとなっています。

つまり、どんなに良い演奏をしたところで
数秒タイムオーバーしたら、アウト。
予選落ちした中にも、いい演奏があっただろうになあ…と
残念に思います。

大学の試験でも、制限時間はありましたが
あくまで目安であり、オーバーしたから不可なんて事はありません。
制限時間って言ったって、『だいたい』でいいだろうにねー、と
同僚と首をかしげている事のひとつです。

年齢によって、小学何年生なら何分という制限時間。
これは本当に悩みの種です。
例えば、
1分くらいの曲、3分くらいの曲はあっても
2分くらいの、いい曲は少ない。
という場合。

思いつく選択肢は3つ。
① 数少ない2分に収まる曲を弾く。
② 1分弱の曲を2つ弾く。
③ 2分を超える曲を、2分に収まるテンポで弾ききる。

結果、プログラムは
数少ない、「2分の(同じ)曲」が目白押しとなり、
1人で2曲弾く参加者も多くなって、
更に
『これ、本当に2分で収まるの?』という曲が時々入る
(↑チャレンジャー)
といった構成に。

ああ、やっぱりと思いつつ
校正用原稿を確認していくと
ふと ある曲が目に留まりました。
???
明らかに規定時間の半分で済んでしまうような曲が
規定時間に数秒足りないくらいの時間で記入されています。

つまり、
④ 1分で済む曲を、2分かけて弾く
という手段を取った人がいたわけです。

うーむ、思い切ったことを…

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