音楽というのは表現ですので
自己主張できることが大切です。
しかし、自己主張してごらんと言っても
普段してない子は、何をどう言ったものか
わからないのが実情。
それでも、
言葉をどんどん使うよう習慣付ければ
伝え方が上手になっていくものです。
そんなわけで うちのクラスでは
「その言葉は禁止。」と
使用禁止になった言葉がいくつかあります。
その一つが「ビミョー」 。
一時流行って、やたらと使う子がいましたが
全く頭を働かせないで
反射的に口先だけで言っているのがわかるので
「そんな脳を使わない言葉は禁止」と言い渡しました。
もう一つが「普通」です。
その生徒が 曲を演奏している時
「その曲をどう思う?」と聞いたらば
「普通」と返されたもので
「そんな大雑把な説明では わからないから
(- -#) その言葉を使わずに 説明してごらん」
と これまた、出て来ない言葉を
その子の頭の中から ひっぱり出して説明させました。
この曲で、自分が一番綺麗だと思うところはどこか
一番大切な旋律はどこにあるのか
p と書かれていたら、その前はどう演奏するのか
旋律に対する伴奏の強さのバランスは適当かetc.・・・
慣れないうちは面倒に感じても、やはり
こう弾きたいと考えて弾くのと
考えないで弾くのとでは
演奏の楽しさが(聴く方も弾く方も)段違いですので
今日も生徒達は、
私から根掘り葉掘りの質問攻めに合っています。
聴かれることに慣れてくると
ちゃんと答えられるように、と
あらかじめ自分で考えて弾くようになりますしね。
おかげで、できるなら初めから表情を付けて弾きなさいと言われ、現在四苦八苦しています。大人だからわかるだろう、という事もあるんでしょうね。
ショパンは私も大好きです。『子犬のワルツ』と『幻想即興曲』は、今でも皆の「いつか弾きたい憧れの曲」ですよね。
まだまだ『表現』なんていうレベルではありませんが、よく考えてみるとバイオリンの練習曲ってピアノの曲みたいに情緒的な曲が少ないので、なかなか表現を学ぶきっかけが作りにくいような気がします。私は、ピアノを習っているときにショパンが好きでした。