MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

コードネームに疑問 その2

2012年09月15日 | 音楽教室
コード・ネーム。
コード(和音)とネーム(名前)ですから
和音の名前、ということですが

そもそも コード・ネームとは何ぞや。
それが いつの時代に、何のために使われはじめたのか。

音楽辞典を開いてみますと

Chord name(英)コード・ネーム
一種の和音記号。
主に軽音楽
ギターやアコーディオンの記譜に用いられる。

表記法
イギリス式:和音の根音を音名で書き、長三和音は大文字
短三和音は小文字。増三和音は+ 減三和音は○をつけるが
現在は
音名を全て大文字に、短三和音はmを付ける方法が主流。


…ええ~、それだけ?
せめて、いつ頃の時代にとか
もうちょっとヒントになる情報があるかと思いましたのに。

では、「和音記号の一種」とあるのですから
和音記号の歴史の方から調べれば どうでしょう。

和音記号: 和音の種類、位置、機能などを
     文字・数字などを用いてあらわすもの。

1600~1750年 通奏低音の時代では 低音の音符の上または下に数字を記す
後に G・ヴェーバーが「作曲術の理論の試み」(3巻1817~21年)の中で
和音を音階中の度数によってローマ数字であらわすこと
(Klangstufen:独)を提案した。

コード・ネームがいつできたかは、載っていませんでした。

でも、一度や五度などの『和音記号』が1817年~21年ならば
それより後ということになりますよね。

歴史的なことより、知りたいのは
むしろ、何故あのような表記方法になったかです。
では 考える方向を変えてみましょう。

確か コード・ネームは
ギターやアコーディオンの記譜に用いられる
と ありました。
これらの楽器の特色を考えれば
わかることがあるのではないでしょうか。