MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

イメージぴったり。

2011年08月15日 | 音楽教室


演奏する際、生徒さん達には
その曲をどう表現するか』にこだわって欲しい私。
言われた通りに弾くだけでは私のマネですから
自分で納得して、こう弾きたい!と思って弾いて欲しい。

とはいえ
どんなイメージで弾きたい?
どんな音色を出したい?
と聞かれたところで、すぐに答えが出るものでもありません。

人生経験の浅い小学校低学年くらいの生徒さんですと
完全自主性にお任せしたら、最初のうちは大抵
朝起きて、ごはんを食べて学校へ行きました
という作文のようなイメージに留まります。
常にレッスンで いろんなイメージを伝え続けること
この積み重ねで、イメージが涌きやすくなっていきます。

小さい生徒さんにわかりやすいイメージは
感情的なもの(喜怒哀楽)色 光の明暗
質感(硬い・軟らかい・ツルツル・ほわほわ)
などですが、

中学・高校生くらいになりますと
曲の内容も より複雑なイメージを必要としてくるもので
「これだ!」という音を出すために
どういうイメージを持ってもらったものか
個人差もありますし、難しいものです。

ある曲を弾いていた高校生の生徒さんに
出してほしい音色が
『繊細なのだけれど、体力があって力強く
怪しげで美しい 濃い響き』だったのですが

生徒「え~と 紫色のイメージですか?
私 「まあ、それが一番近いかなあ・・・。
  言うなれば、【美輪明宏】さん
  妖艶な美女だけど本当は男だから~みたいな。

どんぴしゃの音が出ました。

そーか、美輪さんは(イメージとして)使えるのか。