MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

3歳児レッスン研究は続く

2010年10月03日 | 音楽教室

いくらか慣れてきたとはいえ
いまだ試行錯誤の続く3歳児レッスン。

発達の早い子を基準にしても意味が無いので
「できる・できない」の境界線上にいる子を基準に
発達の様子を研究中です。

もちろん、発達関係の本や
幼児用テキストなどからも、勉強することはできますが
やはり実体験から得られるものは大きい。

            
とりあえず、今一番実感しているレッスンの基本は
とにかく「1つずつで確認」を繰り返すこと。

【言葉と意味】
ひらがなが読めない子の方が多い時期。
すると、「後で字を見ておさらいする」ことができませんから
新しい言葉は全部耳で聞いて覚えるしかないわけで
単語と意味を同時に覚えるのは無理
くらいに思っておいた方がよさそうです。

 「右・左という言葉」を覚える
 「どちらが右か」を理解する

この間に、深くて広い河があるのです
(個人差もありますので、これが海の場合もあります)

もちろん、この段階で
右・左という『方向の概念』だけを理解するのは難しいので
まず「右手と左手」の違いから覚えていくのですが

右手・左手がわかってきたと思っても
それで「右・左の方向までわかった」と思ってはいけません。
この時点では
「右手と左手の形の違いに気付いた」くらいのもの。
「方向」はまだまだこれからです。
1つの言葉に2つ以上の意味を教えると
混乱してしまうことがあるので要注意です。

失敗談ですが
数字を教えるために「数字の歌」を一緒に歌って
ついでに指番号も教えたら
「数字の3はな~に?赤ちゃんのお耳♪」と歌っていたがために
「赤ちゃん指(5の指)」とごっちゃになって
3と5が入れ替わりそうになったことがありました。
やはり『1度に覚えることは1つ』。