発表会やらコンクールの課題曲などで
邦人作品が弾かれる機会は多いです。
ところで
邦人、つまり日本人の作曲家による作品は、
演奏が録音されてCDとなっているとは限らず
ベートーヴェンとかショパンの作品のように
「参考までにCDを聴いてみようかな」
と思った時 違うピアニストの演奏が何種類も聴ける
という事はありません。
はて、このスタッカートは軽く弾く?それとも柔らかく?
この部分にはスラーもスタッカートも無いけれど、
ここはやはりスタッカート?
たまにセミナーなどで作曲家ご自身が「こういうイメージで作った」
と、解説してくださることもありますが
作曲者ご本人が他界されている場合も結構あります。
となると、残る道は
自分で研究して『こうかな?』と演奏するか
人の演奏を聴いて参考にするか
数少ないCDを聴いて、参考にする
という事になるのです。
同僚のB先生も、それで かなり迷ったらしい。
B「CDがね、2種類あったのです。」
私「あら、良かったですねー。」
( ↑ 1種類しかない事が多いから)
B「一つがピアニストの演奏、もう一つが
作曲者自身による演奏でして・・・。」
私「・・・・・で、どちらに。」
曲のイメージそのものに関しては
作曲家ご本人の演奏が一番な気もしますが
演奏の表現技術に関しては
プロのピアニストの方が絶対いいような気がする
…ということで
B先生はピアニストの演奏を選ばれたそうです。
両方買って、聴き比べしてみたい気もする…。