MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

邦人作品

2009年06月24日 | Weblog

発表会やらコンクールの課題曲などで
邦人作品が弾かれる機会は多いです
        
ところで
邦人、つまり日本人の作曲家による作品は、
演奏が録音されてCDとなっているとは限らず
ベートーヴェンとかショパンの作品のように
「参考までにCDを聴いてみようかな」
と思った時 違うピアニストの演奏が何種類も聴ける
という事はありません。

はて、このスタッカートは軽く弾く?それとも柔らかく?
この部分にはスラーもスタッカートも無いけれど、
ここはやはりスタッカート?

たまにセミナーなどで作曲家ご自身が「こういうイメージで作った」
と、解説してくださることもありますが
作曲者ご本人が他界されている場合も結構あります

となると、残る道は
自分で研究して『こうかな?』と演奏する
人の演奏を聴いて参考にするか
数少ないCDを聴いて、参考にする
という事になるのです。

        
同僚のB先生も、それで かなり迷ったらしい。
B「CDがね、2種類あったのです。」
私「あら、良かったですねー。」
 ( ↑ 1種類しかない事が多いから)
B「一つがピアニストの演奏、もう一つが
  作曲者自身による演奏でして・・・
私「・・・・・で、どちらに。」

曲のイメージそのものに関しては
作曲家ご本人の演奏が一番な気もしますが
演奏の表現技術に関しては
プロのピアニストの方が絶対いいような気がする

…ということで
B先生はピアニストの演奏を選ばれたそうです。

両方買って、聴き比べしてみたい気もする…。