MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

スタンドプレー

2008年12月16日 | Weblog

今年初めて 学習者グレードを受験した生徒さん。
終わった後の感想は?と聞くと
初グレードだけに、やはり緊張したようですが
自由曲演奏も その他も うまくできた、とのこと。

その前の月に 同じ級を 受けた生徒さんがいて、
オールAで合格していました。
今回の生徒さんは、更に努力家で もっと力が付いていたため
じゃあ、大丈夫かなと 安心していたのですが
評価は、自由曲の基礎力だけ、「B」。おや?

試験官を担当されていた 同僚の先生に 伺ってみると
「ああ、緊張していたわよー
 伴奏付けも、いきなり伴奏形で弾いちゃうから
 1回で済んでしまったし(笑)」

緊張ね、それで 本番になって 演奏が崩れてしまったんだ?

「いえ、しっかり弾いて、表現力もあって よかったのよー。
 演奏した2曲のうち、1曲だけ 力みすぎて、ちょっと 
 メロディと伴奏のバランスが崩れた部分があったくらいね。
 …ただ、一緒に組んだ試験官の先生が
 『オールAは、パーフェクトでなければ出せない』
 って いう主義の方でー

パーフェクト?

ヤマハの学習者グレードは、
このくらいならA、という評価の『幅』がありますよね?
パーフェクトという考え方のものではないと
この秋のグレード研修でも 念を押されたばかりですが。

「そうそう、それで その先生は
『ヤマハの研修での評価基準は 甘過ぎる
 って 怒っていらしたわ。」

…評価の基準については、気持ちがわからないでもないのですが
そういう怒りは、受験する生徒にぶつけず
ヤマハの本部に ぶつけてほしかったような。

試験官の個人的主張で 評価を下げられた生徒さんが
〈別の試験官だったから いい評価をもらえた子がいる〉
と 知った時の気持ちを 考えていただきたい。

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