一顆明珠~住職の記録~

尽十方世界一顆明珠。日々これ修行です。いち住職の気ままなブログ。ときどき真面目です。

2007年04月14日 | 思い・四季
末寺の方丈様が亡くなった。

行年53歳。

今日は葬儀の準備手伝い。


空は晴れ渡り

一点の嫌味の影もなく

萌黄色は初夏の力さえ帯びていた。

ぼやけているはずの

木々の輪郭が

光り輝き、

胸に沁みこんでくる。

秘かに幸せをしのばせた花の香が、

透明な天女の衣に焚きこまれ、

そよ風に運ばれてきた。


生きている。

どこまで繰り返してもいい。

私は確かにこの生を愛している。

感じることの喜びは誰が与えたのか・・・

こみ上げてくる、

もの。

この思い。

すべてを投げ出して

蜂蜜のように溶けてしまいたい。

世界はこんなにも美しいのだから、

こんな時は

そこに少しの葛藤があるのだ。


※↓一日ワンクリックして応援してください!
  みなさんのワンクリックがランキングに反映されて励みになります!

にほんブログ村 哲学ブログへ

応援ありがとうございました!

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご冥福を (acqua)
2007-04-15 00:04:40
兄と同じ年です。
友人の宣教師とも同じ年です。
言葉がありません...

ご遺族が慰められますようお祈りしています。
いのちに溢れた春の別れは殊更心に沁み入ります。

お疲れさまでした。
返信する
そうでしたか・・・ (りょう)
2007-04-15 22:51:41
ありがとうございます。

亡くなったのは四月の頭です。

しばし、虚無感に陥ってしまいました。

なんでそんなに早く逝ってしまうのか・・・

糖尿病で免疫力が弱っているところに、細菌に感染したとのこと・・・。

順番どおりに行かないのが世の習いですね。

息子さんがご住職の遺志を自覚をもって引き継いでいくのが最上の供養になるのですが・・・。

そのへんがとても不安です。

彼には気合を入れて欲しいのですが・・・。
返信する

コメントを投稿