写真は魯迅(周樹人)が幼少期を過ごした住居の室内。
生家には、このような部屋がいくつもあった。
魯迅の幼少期は裕福であったようだ。
いわゆる、お坊ちゃん育ちである。
先祖は農民であったが、次第に財をなして士大夫の家柄となる。
さらに、魯迅の祖父は、科挙の進士で国書編纂の仕事に携わっていた名士であった。
しかし、あるとき周家に不幸が訪れる。
その祖父が、科挙の試験場で賄賂を送ったかどで投獄されてしまうのだ。
役人にうまくとりなしてもらうため、毎年家財を売り払った金を役所に納めた結果、家は徐々に没落していく・・・。
おそらく、魯迅はそうした悲惨なできごとの中に、人間の手の平を返したような醜悪な側面を見たことだろう。
足元を見て賄賂を要求する役人たち。
それを拒否できない家族。
人間の醜さを抉り出した魯迅文学のリアリズムは、そうした悲しい体験に裏付けられていると思われてならない。
中国の住居特有の石の床はいかにも寒々としている。
魯迅もこのような部屋で学んだのだろうか。
枯淡な部屋の様子から、「蛍雪」という言葉が想起された。
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足元を見て賄賂を要求する役人たち。
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人間の醜さを抉り出した魯迅文学のリアリズムは、そうした悲しい体験に裏付けられていると思われてならない。
中国の住居特有の石の床はいかにも寒々としている。
魯迅もこのような部屋で学んだのだろうか。
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