日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

人民解放軍の給与50%アップ

2009-03-24 | 中国経済関連
 人民解放軍兵士の給与を50%も上昇させるとの報道がありました。

記事抜粋:
 中国は、2-3百万人の人民解放軍の兵士に対し、昨年のハードワークに対する褒章と、モラルの向上を目的として最大50%昇給する。一般の兵士と下士官は50%アップ、佐官は30%アップ、将官は20%アップとし、これにより一般兵士及び下士官の基本給は1000元、佐官は1万元、将官は18千元となる。今年始めにさかのぼって昇給は実施される事になる。

 この昇給の理由として、昨年の北京オリンピックと四川大地震への貢献があげられています。軍人からは、軍人と民間の給与格差を狭める人民に基づいた政策であり、建国60周年や、チベット独立開放50周年等様々な記念日の重なる今年、非常に忙しくしている兵士のモラル向上に役に立つだろう。尚、2006年には、兵士の給与は倍になったそうです。

 中国の給与に関する規定によれば、軍人の給与は官僚より20%高くすることになっているそうですが、1980年代から昇給は遅れていたとの事。市場経済を目指すために1980年代から人民解放軍は経済行為に関係するようにし、兵士の生活水準の改善を目指したが、江沢民が1990年代後半にその行為を禁じていたそうです。

 上海の専門家によると、武装警察は地方政府から別途補助金をもらっており、その額は地方政府の豊かさによって異なる。広東や上海の兵士の手当ては、実際に厳しい環境で働くチベットや青海で働く兵士よりも高い。


⇒一般兵士の給与水準や生活水準に関しての予備知識は全く持っていません。一方シンセンに滞在していた時借りていたアパートの持ち主が人民解放軍の30台の方のですが、家は2件もちゴルフ(まだまだ当地では贅沢な部類)を楽しんでいました。上海においても、地方政府の幹部や、国営企業の幹部には人民解放軍出身者が未だに多く見られます。その当時の役職によってスライドされてくるのでしょうが、中国の軍隊は日本で言えば中央官庁に近い扱いを受けているように思われます。

 一方一般兵士に関しては、ビルや住宅の保安員の多くは元々は解放軍の一般兵士だったと聞きます。

 解放軍向けの大学もあり、幹部は其処の出身者なのだろうと思いますが、少なくとも政府役人を見る限り上記の基本給に加えてほぼ同額かそれ以上の賞与が毎月払われるのが一般的で、かつその賞与部分には所得税がかかりませんので、佐官クラスで基本給が1万元というのは相当高額な給与だと思います(上海市政府だと局長かそれ以上でしょう)。日本の昔の軍隊だと大佐で本省の課長級だったと思いますが、それより上の給与水準でしょうね。

 一般兵士に関しては月額賞与が支給されるのかどうかが不明ですか、衣食住は無料になりますし、交通費も軍人は無料ですから全国平均での所得レベルとしては都市部の工員並みというのは決して低くはないでしょう。

 真の目的は。。やはり解放軍の反乱を恐れての事ではないか?というのはうがった見方でしょうか。

http://www.scmp.com/portal/site/SCMP/menuitem.2af62ecb329d3d7733492d9253a0a0a0/?vgnextoid=efe9522314430210VgnVCM100000360a0a0aRCRD&ss=China&s=idx_News
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