中国で大ブームのシェア自転車。まぁユ-ザ-目線では便利とは思うが、これがビジネスとして成り立つというのかといえば正直疑問で、まぁバブルのあだ花で終わるか、JDの様に投資材料としてなんだかんだ言われながら生き残るのがいくつか出るのかと冷めてみてはいる。
この記事の内容看ると重慶の子が5千万突っ込んで1000台で開始。まぁ投資が貰えなかったので大きくできず倒産という話。本人も儲かるというより公益という意識があったようなので、すでにそれなりに小金を貯めた人かもしれない。
この業界昨年後半に投資ブームだったんですね。でこの子は昨年12月9日にアプリを開発して20日で完成。1月5日に300台で開始、2月末には千台に。
原価が1台750元プラスその他設備や物流費で800元くらい。1万3千円位?まぁ資本金5千万円に対し発注量は1億3千万円位したんだ。まぁ買えたのはその1/10みたいだけど。
まぁ投資を受けることを期待して動いていたんだね。4月には投資が無理と見てあきらめて、6月には整理。で回収できた自転車は数十台か。。
まぁこの業界は厳しくて金の力がなきゃどうにもならんという。まぁそうだろう。
良い点としては、この見切りも含めスピード感。わずか数か月で事業を開始してあっさり撤退。プロセスも含め物凄く速い。この辺は見習うべきものがある。
が、この記事に載っている収益構造。。なにこれ??まぁこんなものだろうと思うけど。車両運行収入以外に広告収入を合わせて4年でわずか資本の4倍。。
この数字良いと思いますか??これ計算式見る限り利益じゃなくて売上だよね。コストが自転車のみ。運行に伴う人件費はアプリ対応だからほとんど不要という事なんだろうね。
ちなみに4年で4倍売り上げが上がるという事になると、月利では3%程度。まぁ大手商社の商売だよ。最近の在日ブローカーもこんな感じで回している子も多いかもしれない。大陸のタオバオとかの小売りでも、結構いるかな?
でもそれで回ると思いますか?もちろん数百億円以上のお金があれば回るとは思う。それで金が集まるのだろう。でも儲かるのかというと、コンテンツと異なり設備投資とメンテナンスが必要なだけに厳しいんじゃないのかな?
俺??そんな商売したくない。中国向け小売りや卸は金融と同じだって発想で、それに合わせた形態で動いているけど、幾らなんでもそこまで利ザヤ低くない。だってこんな利ザヤじゃ資本合っても何かトラブルが起きたら終わっちゃうよ。例えば船沈んじゃうとか、荷物抜かれるとか。向こうだって大きな天災が合ったりしたら、まずそこで終わる。会社を回すのが精いっぱいだと思う。まぁ多くの大陸流通業界がそうなんで、やむを得ないのかもしれないけど。
いや-、中国ってこの金の力で面白いことをいろいろやってくれるし、あれだけ人件費が高くなっても競争過多から価格転嫁をあまりしないで相変わらずそこそこ品質のものを安く提供してくれる。だから、色々な意味で利用価値のある国だし、人が多いうえに社会格差が大きすぎるから金持ちは山ほどいる(貧乏人もこれまた驚くほどいると思うが)ので市場も無茶でかい。
だけど、公共事業やゾンビ企業はもちろん、激しく競争する民間企業
見てると、30年後とかホントどうなっちゃうんだろうと思うよ。まぁ、日本人にだけは言われたくないよ、お前らもっとひどいだろうといわれると返す言葉もないんだけど。。
わしの子供たちどうすんだろ。俺はそのころ生きてはいないだろうが、どっちも救えない状態になっている気がする。まぁ中国こけたら世界もこけるか。どこ行ってもおんなじかもね。
倒産した中国初代シェアバイクの顛末。