日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

虹橋空港横にあらたなショッピングモールが 1

2016-04-18 | 中国経済関連

 

 

 

 上海虹橋空港と虹橋駅のすぐ横のショッピングモールが開きました、まだ空きスペースもあるし、人もそれほど多くないのですけど。

虹橋天池と名付けられていますが、道路を挟んで虹橋新天地という建物があり、オフィスとレストランはすでに入っている。またすぐそばにも建物がいっぱいあって事務所意外にいろいろモールをもっと作るようです。

 モールの1階には飛行場のチェックインカウンターもありますので、移動の中継点として、打ち合わせの場として使う事を考えると有望な場所だとは思います。無印が既に出店しユニクロも予定。スターバックスは近隣建物を含め3つ発見。まぁテナントはどこでも見るところばかりの気がしますけど、この辺は無料で出店できるからでしょうね。

 

 高品質ドアマットというのは、百居商品というおみせでみたもの。100円ショップ系の商品で日本だけでなく欧米量販店向けの商品も集めている店でした。1階に小さいのがあり同じ店が4回だかにもう少し大きいのがある。メイソウとかよりは良い感じかな、まぁ10元以上のものも置いています。こっち方面は日本企業はぱっとしませんね、なんでかな?100円ショップ系、ドトールなどは2008年にタオバオ始めた頃には上海に来れば絶対成功できるビジネスだって思ってたんですけど、結局ダイソーさんがちょっと頑張っている程度で終わりですね。まぁ中国製商品が多いので中国企業自体も相応の調達力があるというのも関係しているようですけど(商材の仕入れや発掘を中国企業が行っている面も大きいようですから)。

 

 うちの食堂ってのは、上海で虹明食堂、中山公園食堂などを経営している大阪の企業のコピー版だと思います。こういう店名は使わないでしょうし、全部定食ですから。でもしっかり窯を店頭にだし、まるっきり類似の店に見えます。

 へーと思ったのは1階にあるお寿司。。アイスクリームはわかるんですけど、お寿司をこういう形にして子供が喜ぶとは、、個人的に少しうれしくはあるのですけど。。

 

さいごのすごいTシャツ来ている写真は。。。実はちゃんと列を作っているところを移そうと思ったんです。この日3階の子供用品フロアに行くと、フロアを一周する電気機関車が走っているのですが、突然大声が聞こえたかと思ったら大人ふたりがぎゃぁぎゃぁ怒鳴っており、つかみあいになりかけてました。実は僕自身も経験があるのですが、子供同士のいさかいで、この子がうちの子をいじめたと言う事で大騒ぎ、子供の件かに平気で親がしゃしゃり出てくるのが上海、というか中国全般だろうと思います。相変わらずどうしようもないねーと、冷ややかに見て通ったのですが、ちょっといったところでベビーカーを押している女性のために道をよけたら、ありがとうと言われお辞儀された。。。

 

そう。。上海に関しては人は相当に変わってきています。ちゃんと列に並ぶ、日本人より礼儀正しい(日本の今の母親とか女性って、ベビーカーよけてもそれが当然という態度取りますよね)人もいる、上海の比較的小奇麗な若い女性は、今の日本の女性よりその辺はまともかなという人を今回も何人か見かけました。一方で昔ながらの人もいる。一概に中国人はこうだから、とはもう言えない。どうしようもないのは確かに日本よりかなり多いのですが、正直中国人の方が日本人より良いのではないかという対応を受けることもあります。

 

さて、下の2枚は帰りがけにとったもの。公園みたいなところにテントが並んでいます。これは上野などにみられる浮浪者のおうちじゃないんです。まだ工事は続いており、そこで働く建設労働者たちはここに住んでいます。先ほどアップしたうちの社員の家は、これに比べると相当にましですよね。高度成長時代に、天国と地獄という映画がありました(坂之下の貧乏な家の人が、坂の上の豪邸に住むお金持ちの子供を誘拐するないようだったかな)。上海を見ているとこのような光景が至る所で見られます。

 

日本の場合は、貧富の格差自体は続いたかもしれませんが、それでもこの汚い家から這い上がった人も少なくなくいました。ソフトバンクの孫社長もその極端な一例でしょう。また、70年代後半には東京当たりの都心部では問題は相当に解決していたのではないでしょうか?80年代のバブル時代、建設労働者は既になり手が少なく、北海道からの出稼ぎの方に頼っていましたが皆高齢者でした(50歳以上の方がたくさんいました)。中国を日本経済に置き換えると、100年前の光景もありますが、まぁ80年代のバブルをもっと行き過ぎた形で体現しているようにもみられます。でも日本のバブル時代の出稼ぎ組の様な方の方が、人口構成的にはまだまだ圧倒的に多いでしょう。今の中国の経済状況や人件費などを考えると、これから先また高度成長ができるとは思えませんし、既にバブル経済も当時の日本以上にすすんでいます。そして農民工の大半は中卒か小卒で、たまにいる地頭の良い子を除けばいわゆる肉体労働者系以外の仕事に就くのは容易なことではありません。

そういうことを考えると、日本で騒ぐような崩壊というものが起きるかどうかは知りませんが、これから先の中国は非常に厳しい経済環境に置かれてしまう事は避けられないだろうと思います。日本と同様、問題先送りを90年代末の朱鎔基首相以来行わなかった事。。かなり致命的だと思います。

 

さいごの写真はモールの中で撮った上海娘。2004年にはじめて上海に住みだしたころ、若い女性はパンツルックが主体でした。スカート姿の人は少なかったな。そして来ている色は結構赤、黄色、紫、緑等原色系やそれに近い結構派手な服が多かったと思います。今でも日本に比べると結構カラフルですが、この写真の子たちのように、もう日本と変わらない外観の子がすごく増えています。

 

たった10年ちょいでここまで変わるとは。。でもこれからの10年はここまでの変化は起きないのだろうなと思いました。このモール。立地は確かに良いのです。羽田空港と新宿駅を一緒にしたような場所ですから。市内からの地下鉄も2本入っています。でも確か空港ビルの上にあるモール部分は何年も前にオープンしたのにまだテナント埋まっていません(1年前の段階では)し人もガラガラ。この新しいモールも近所にオフィスビルをかなり建てていますし、他のビルにも商業施設を誘致する予定。国際展示場も大きなものを既に縦終わり、浦東からこっちに幾つか展示会会場を変えています。せめて5年前に開いていれば、行けるかなと思うのですが、今からだとこれだけの規模の施設、いったいどうするのだろうと思ってしまいます。基本周辺住民は、私たちや一部外国人の住む別荘街を除けば、田舎からの出稼ぎ組で消費力はそれほど高くはありません。市内から人を誘導するか、引っ越しさせるかしないと。

 


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