日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

新幹線が売れない本当の理由

2010-09-19 | 日本・日系企業
「日本は鉄道でも「ガラパゴス」」 2009年07月04日 『鉄道技術者のひとりごと』
http://railwaysignal.kitaguni.tv/e1198417.html

NHKの放送で新幹線の輸出がテーマになったそうですが、JR 東海等が米国での高速鉄道プロジェクトへの参入を検討している現状を一通り紹介した後で、ゲストの中谷巌氏が「日本の新幹線はこんなに素晴らしいんだということを知ってほしいですね」というお決まりのコメントを出したのですが、その後にキャスターの飯田香織氏(元・ワシントン特派員)が放った一言が絶妙でした。

「新幹線って、オーバースペックじゃありませんか?」

 もちろん、“オーバースペック”が意味するところを明確にする必要はあるのですが、そういう視点が何より重要です

その後「日本の新幹線は一列車あたりの遅れが1分未満といいますが、アメリカではそんな鉄道は求められていないと思います。むしろ二酸化炭素の放出量が削減されるという観点から……(後略)」と発言があったそうですね。

元・ワシントン特派員である飯田氏は、アメリカ人が新幹線のようなパンクチュアル(時間に几帳面)な鉄道を求めているはずがないことは、肌で感じていたはずです。藤沢氏に在米経験があるかどうかは存じ上げませんが、様々な方面で活躍する同氏のこと、日本の標準が世界標準たりうるとは必ずしもいえないことは、やはり肌で感じているはずです。そんなお二人から出た発言に、私は心から同意するところです。

さらに私なりに踏み込んで言うならば、よく日本の鉄道関係者が口にする言葉に「日本の政治家は新幹線の売り込みに熱心でないから、外国に先を越されるのだ」というのがあります。はっきり申し上げて、それは新幹線のあまりの成功に目がくらんだ、日本の鉄道関係者の慢心にしか聞こえません。
新幹線が売れない最大の理由は、何のことはない、相手のニーズに合った鉄道を売ろうとせず、新幹線は素晴らしい、これを導入しないのはおかしい、という戯言を繰り返す、日本の鉄道関係者の傲慢(ごうまん)な態度に他なりません。

前原誠司国土交通相を担ぎ出す前に、本当にアメリカ人がほしがっている鉄道を提案できているのか、手遅れにならないうちに自らを見つめなおす必要があると考えます。
http://news.livedoor.com/article/detail/5014123/

アメリカに輸出したい新幹線の話ではありますが、中国にいても全く同じ印象を受けます。新幹線に留まらずほぼ全ての商品分野で。。。産業機械とかはそうでもないかもしれませんが、消費財はほぼ全て、オーバースペックであり、かつ価格が高すぎる。

 まぁしょうがない面は多々あるのですが、同じものを中国で作ったら、質は落ちるけど70%の質で半分以下の価格になってしまう。まぁそれが偽者氾濫の背景にもありますけど、少しどうにかして欲しいですね。質は確かに良いんです。でも、皆がそこまでの質を求めているわけじゃない。そこの妥協が技術開発という点では良くない面もあるのはたしかですが。

コメント (3)
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