奄美市名瀬にある新川沿いのダチュラ(キダチチョウセンアサガオ)の花。
つい先日まで、美しく咲き誇っていたのだが、写真を撮ろうと思っているうちに盛りを過ぎてしまった...
今年の奄美は、なかなか暑くならない。昨年の今頃は、娘もとっくに半袖のブラウス1枚で登校していたと記憶しているが、今年は朝は肌寒く、まだブレザーを着ている。
しかし、そんな中でも、季節は確実に過ぎていたらしい。この前見たときには、あんなに綺麗に咲いていたのに、昨日カメラを持って出てみると、もうほとんど咲いていなかった。
植物に疎い私は、この花も、もちろん奄美に来るまで知らなかった。
初めての出会いは、田中一村の絵。
「ダチュラとアカショウビン」だ。
右の写真は、田中一村美術館で買った便箋で、この絵が使われている。
一村の絵を見て、カラーの花を逆さにしたような花が、こういうふうに集まって咲くのかしら?そう思っていたので、実際に同じように咲いているのをみたときは、なんだか嬉しかった。
てふてふさんのブログによれば、ちょうどアカショウビンが飛来し始めているらしい。この花とアカショウビンが来る時期は同じ頃なのだろうか。新川のダチュラは終わってしまったけれど、まだどこかで咲いているかな。
白
「ダチュラ」という響きがあやしげだ。
一村の絵の前に、京極夏彦のデビュー作「姑獲鳥の夏」でも目にしていた名前のはずなのだが、読んだのはずいぶん昔のことで、すっかり忘れていた。
この形から、「エンジェルストランペット」とも呼ばれるこの花。
天使のトランペット!色といい、形といい、ぴったりの素敵な名前!
でも、トランペットのように、口にしてはいけない。
チョウセンアサガオ、といっても一般的なアサガオとは全く違う種のものだ。
この、常緑小高木のキダチチョウセンアサガオをはじめ、色々な種類があり、マンダラゲと呼ばれる一年草のチョウセンアサガオは、1804年、世界で初めて全身麻酔下による乳ガン摘出の外科手術に成功した華岡青洲が麻酔薬として使ったことで有名なのだそうだ。
しかし、そこは麻酔薬。一歩間違えれば猛毒というわけで、この花はどこを食べても毒!
食べてしまうと、幻聴、幻覚、妄想、瞳孔散大、けいれん、呼吸困難...ひどい目に遭う。
やはり、「ダチュラ」」という呼び方の方が、ふさわしい気もする。
つぼみをオクラと間違えて食べるとか、根をごぼうと間違えて食べてしまうことがある...そうなのだが、ひっこぬいて「ゴボウだ!」と思って食べるのだろうか?それに、つぼみは、やはりオクラみたいにネバネバしているのかな。よほど飢えていないと、間違えて食べたりはしそうにないけれど...
地べたに落ちている実を食べてしまう、うちの子は要注意?
白
来年は、満開のダチュラを撮りたいな。
つい先日まで、美しく咲き誇っていたのだが、写真を撮ろうと思っているうちに盛りを過ぎてしまった...
今年の奄美は、なかなか暑くならない。昨年の今頃は、娘もとっくに半袖のブラウス1枚で登校していたと記憶しているが、今年は朝は肌寒く、まだブレザーを着ている。
しかし、そんな中でも、季節は確実に過ぎていたらしい。この前見たときには、あんなに綺麗に咲いていたのに、昨日カメラを持って出てみると、もうほとんど咲いていなかった。
植物に疎い私は、この花も、もちろん奄美に来るまで知らなかった。
初めての出会いは、田中一村の絵。
「ダチュラとアカショウビン」だ。
右の写真は、田中一村美術館で買った便箋で、この絵が使われている。
一村の絵を見て、カラーの花を逆さにしたような花が、こういうふうに集まって咲くのかしら?そう思っていたので、実際に同じように咲いているのをみたときは、なんだか嬉しかった。
てふてふさんのブログによれば、ちょうどアカショウビンが飛来し始めているらしい。この花とアカショウビンが来る時期は同じ頃なのだろうか。新川のダチュラは終わってしまったけれど、まだどこかで咲いているかな。
白
「ダチュラ」という響きがあやしげだ。
一村の絵の前に、京極夏彦のデビュー作「姑獲鳥の夏」でも目にしていた名前のはずなのだが、読んだのはずいぶん昔のことで、すっかり忘れていた。
この形から、「エンジェルストランペット」とも呼ばれるこの花。
天使のトランペット!色といい、形といい、ぴったりの素敵な名前!
でも、トランペットのように、口にしてはいけない。
チョウセンアサガオ、といっても一般的なアサガオとは全く違う種のものだ。
この、常緑小高木のキダチチョウセンアサガオをはじめ、色々な種類があり、マンダラゲと呼ばれる一年草のチョウセンアサガオは、1804年、世界で初めて全身麻酔下による乳ガン摘出の外科手術に成功した華岡青洲が麻酔薬として使ったことで有名なのだそうだ。
しかし、そこは麻酔薬。一歩間違えれば猛毒というわけで、この花はどこを食べても毒!
食べてしまうと、幻聴、幻覚、妄想、瞳孔散大、けいれん、呼吸困難...ひどい目に遭う。
やはり、「ダチュラ」」という呼び方の方が、ふさわしい気もする。
つぼみをオクラと間違えて食べるとか、根をごぼうと間違えて食べてしまうことがある...そうなのだが、ひっこぬいて「ゴボウだ!」と思って食べるのだろうか?それに、つぼみは、やはりオクラみたいにネバネバしているのかな。よほど飢えていないと、間違えて食べたりはしそうにないけれど...
地べたに落ちている実を食べてしまう、うちの子は要注意?
白
来年は、満開のダチュラを撮りたいな。
この花ダチュラ、白、黄色、ピンクなど見かけますね。昔から毒だとは聞いていましたが、“華岡青洲が麻酔薬として使った”とは知りませんでした。
>食べてしまうと、幻聴、幻覚、妄想、瞳孔散大...
これならケシや麻の代わりになりそうですね。自宅の庭でダチュラを栽培して逮捕なんて報道されそうです。
ところで、最後の写真。新川には鯉が泳いでいるんですか?かなり上流のほうですか?県立病院や名中辺りですか?新川も一時期よりずいぶん綺麗になったんですね、びっくりです。鯉たち豪雨の時は非難場所があるのかな?それとも流されてしまうのでしょうか?
私が中学生の頃までは、新川の両岸にはシメバタ(大島紬製作の一工程)の糸が延々と張られ川では染糸を洗う職人がいっぱいいたものです。
まだまだこれからたくさん、あちらこちらで見る事が出来ると思いますよ。
多分(笑)。
ダチュラのことを色々調べている間に見ましたが、これは合法ドラッグとして有名らしいです。だから逮捕はされないのですが、とても危険とのこと...
新川は、たくさん鯉がいます。放流されたものです。新川の鯉については、過去記事もご参照下さい。。
この↑記事では、口が悪いもので、言いたい放題書いてしまいましたが...(^^;)
鯉のぼりがあったのは、大島高校と県病院の間くらいでした。その辺りで放流されるのかもしれません
鯉がいるのは、むしろ下流の方で、すぐそこが海、というくらいの河口近くまでたくさんいます。
今回ダチュラの写真を撮ったのは、大島高校近くです。県病院より上流は覗いてみたことがないのでわかりませんが、下流になるほどたくさんいるように思います。
鯉も他の魚もいますし、鳥も亀もいて、眺めているのには良い環境です。そういえば、豪雨のときはどうしているのでしょう。でも、いつもいるところを見ると、なんとか非難しているのでしょうね...
★mutsukiさん★
あ、そうなんですか~?本にも「初夏の花」とあったので、奄美はもう初夏だからかなぁ?と思っていたのですが、まだまだ見られるのですね!
手持ちの本にも、奄美で11月に撮影された写真が載っていましたし、もっとましな場所を見つけて、もう一度写真を撮りたいです...
この気温なのに、近所のデイゴが咲き始めたし。
ちなみに、鯉は魚の中では割と汚れた川でも住めるんですよ。水質(生物が住める環境)を4段階に分けたとき、悪い方から2番目の水質は生物形態としては「フナ・コイ帯」4段階の先に「無生物地帯」がありますが…。フナもコイも住めないのはかなり汚いということですね。
今はカワセミも見かけるし、これでも綺麗な川なんだよなと思います。
いいなあ、美術館あって・・・
私も「ダチュラ」って確か京極さんの・・・と思って記事を読んでたら、大正解でしたね!そういえばあの小説では温室の中で育ててましたもんね。
初めて花を見ました!奄美では自生してるんですね。花が大きいところはやっぱり暖かいところの花って感じです。
それにしても川に鯉がいるんですね!それもキレイな錦鯉!
私の中で鯉は山間部にいるものだとばかり思ってました。
そうそう、枝豆のお花が咲いたらちゃんと写真撮りますね!まだちょっと先になりになりそうですが・・・。
今年は(と、いってもまだ2度目の春ですが)どうも気候が変ですよね。このまま入梅したらイヤだなぁ...
>ちなみに、鯉は魚の中では割と汚れた川でも住めるんですよ。
そうなんですか。なんとなく清流のイメージがありましたが、よく考えたら、そうめん流しの所にいる鯉なんて、狭い水に汁のついたそうめんバシバシ投げ込んでもピチピチしてますもんね!(奄美にはそうめん流しないんですかねー。鹿児島に来てカルチャーショック受けたそうめん流しです。...と、話がずれてしまった)
★茨狼さん★
お(^^)、お好きですか?田中一村。
私は恥ずかしながら奄美に来るまでよく知らなかったのですが、とてもいいですよね~!一村ラベルの焼酎もあるんですよ。
★いなねえさん★
京極ファンですか?よく覚えていらっしゃる!私は脳がいかれているので、昔読んだ本の内容とかすぐ忘れちゃうんです。
だから、推理小説でも、何回も楽しめる!(ほんとに忘れちゃうんです。かなりヤバイ?!)
お花、もっとちゃんとしたのをお見せできたらよかったのですが...なんだかしおしおになっているのですみません。またどこかに咲いていたら(咲いているらしいので)アップしますね!
今日も,高千穂神社の麓あたりの民家(高千穂神社目指していけば絶対に気付くはず)で満開でしたよ。
今の季節,名瀬の街中では本当に沢山の花が見られて幸せ気分いっぱいです。
ダチュラのこと詳しく書かれているので,リンク&TBさせていただきました。
TBありがとうございます^^
田中一村の白いダチュラから入った私は、つい色のついたものを見落としがちでした。高千穂神社あたりですね。ありがとうございます。早いとこ行ってみないとまた枯れちゃいますね。