足元で米10年債の利回り、つまり米長期金利が3%を超えてきた。この上昇にドル高が付いてくると金には言うまでもなく逆風。
連邦準備理事会(FRB)の追加利上げが、年内あと2回なのか3回になるのかが注目事項となっているが、短期金利(FFレート)の先物市場からはじいた回数は14日の時点で「2.5回」となっている。どちらに傾くかの分岐点に位置しているわけで、3回方向に傾くと足元の状況は、ドル買い、米長 . . . 本文を読む
米朝首脳会談が6月12日にシンガポールで開催と発表され、予断は許さぬものの、さらに雪解けムードが高まり・・・・ということだが、双方ともにとにかく直接会えば何か新たな動きがということのようで、双方トップの個人的思惑もこの会談には影を投げかけているようにみえる。
“トランプ流”に対する学習効果も生まれ、地政学リスクには金融市場にも慣れが生まれているようだ。ただし、国際情勢を引っ掻き回していることに . . . 本文を読む
今週最大の注目指標となっていた4月の米CPI(消費者物価指数)。総合指数も変動の大きいエネルギーと食品を除いたコア指数の両方ともに市場予想を下回った。総合指数は前月比0.2%の上昇。市場予想は0.3%の上昇だった。前月は0.1%の低下となり、これは2017年5月以来の前月比マイナスとなっていたが、プラスに転じた。コア指数は、前月の0.2%上昇より低い0.1%の上昇。市場予想の0.2%上昇も下回った . . . 本文を読む
8日の市場でもユーロ安の材料が飛び出すことになった。経済指標ではなく政治要因の材料だった。イタリア政局がそれ。3月初めに行われたイタリアの総選挙は過半数を超える政党がなく、連立政権の樹立を巡る話し合いが行われて来たが難航。大統領が提示した折衷案に、今回の選挙で議席数を伸ばした新興政党「五つ星運動」などが反対し、7月に再選挙の実施を求めたと伝えられている。このニュースにイタリア国債は売られ、ユーロは . . . 本文を読む
週明け7日もドルの騰勢止まず、ドル指数(DXY)は年初来高値を更新。さらに本日の欧州時間には93ポイントを突破し、日本時間の午後10時には昨年12月の水準まで上昇している。
7日に発表されたドイツ3月の製造業受注は、前月比で-0.9%と予想外のマイナスとなった。市場予想は+0.5%と増加予となっていた。悪天候が3月まで続いた影響とされ、早晩、回復がみられるとされるが、他の指標も弱気のものが多い . . . 本文を読む
本日は休み明けの長文。もっとも、1日以降、連日NYの動きは追っていた。
日本が連休中の1週間余りの期間に、NY金は5月1日にザラバの安値1302.3ドルと年初来安値を記録した。ただし、終値ベースではかろうじて3月1日の安値を上回った。5月1日はFOMC(連邦公開市場委員会)の初日に当たる日。つまり翌日の声明文の発表を前に、金は売り込まれた。
先週はFOMCの後の週末に4月の米雇用統計の発表と . . . 本文を読む