昨日は大幅な下げに見舞われたNY株だが、本日の寄り付きは一応下げ止まりという感じだ。昨日はNYダウの前日比264.25ドル安、1万6945.80ドルと1万7000ドル割れになったのをはじめ、S&P500種平均、ナスダック総合株指数とそれぞれ1.5~2.0%安となった。ただし、株安に特定の材料はなかった。ここまで最高値の更新を続けてきたNY株だが、9月末という四半期末接近を受け利益確定の売りが出来高の少ない中で広がりを見せ、結果的に大幅安につながったというふうに見えた。言うなれば“熟れた果実が落ちるような下げ”というような印象が強い。余剰資金で自社株買いを進め、各種指標を良くすることで株高を演出した企業も多いとされる。
25日は朝一番で発表された8月の耐久財受注が前月比18.2%減となったことから始まった。1992年に現行の統計が発表されて以降で最大の減少だが、もともと7月が航空機需要の高まりで大幅な伸び(前月比22.5%増)となっていたことから、その反動減が予想されていた。その予想より減少率が大きくなったが、輸送機器を除いた耐久財受注は0.7%の増加となっていた。つまり米製造業は堅調さを維持していると見られる。また同じ時間帯に発表された週間ベースでの失業保険新規申請件数は前週比では増えたものの市場予想は下回ることになった。前週比1万2000件増の29万3000件となった。7月半ばには14年ぶり低水準となる27万9000件まで減ったことで、この数字からは見劣りはするが30万件割れは順調に推移しているといえる。
いずれにしても発表され指標の内容は決して悪いものではなかったが、耐久財受注など表面的には18.2%減というセンセーショナルな見出しではある。結局、大幅安の理由として、世界経済の先行き懸念、イスラム国によるテロ活動活発化声明という地政学的緊張の高まり、はたまたアップルの最新機種iPhone6のソフトに不具合などなど後付けで挙げられた。ロシア制裁にからんだ関連銘柄の下げというのもあったが、どれも決め手を欠いた。ジャンク債なども売られたので、右向け右的に一斉にRisk-offになったような感じだった。静かな市場が風雲急を告げ・・・。これからもこういうタイプの下げが時折やって来るのだろう。
そういえば先週は米最大の年金基金カルパースがヘッジファンへの投資を完全に引き揚げるというニュースがあった。不確実性の中で収益を上げるヘッジファンドだが、仕組みが複雑でコストも高いということで資金を引き揚げるとされるが、運用リスクを下げるというのが最大の理由のようだ。
ピムコのビル・グロースが辞任しジャナス・キャピタルに移籍との話でジャナス株が暴騰している。いやはや・・・。
25日は朝一番で発表された8月の耐久財受注が前月比18.2%減となったことから始まった。1992年に現行の統計が発表されて以降で最大の減少だが、もともと7月が航空機需要の高まりで大幅な伸び(前月比22.5%増)となっていたことから、その反動減が予想されていた。その予想より減少率が大きくなったが、輸送機器を除いた耐久財受注は0.7%の増加となっていた。つまり米製造業は堅調さを維持していると見られる。また同じ時間帯に発表された週間ベースでの失業保険新規申請件数は前週比では増えたものの市場予想は下回ることになった。前週比1万2000件増の29万3000件となった。7月半ばには14年ぶり低水準となる27万9000件まで減ったことで、この数字からは見劣りはするが30万件割れは順調に推移しているといえる。
いずれにしても発表され指標の内容は決して悪いものではなかったが、耐久財受注など表面的には18.2%減というセンセーショナルな見出しではある。結局、大幅安の理由として、世界経済の先行き懸念、イスラム国によるテロ活動活発化声明という地政学的緊張の高まり、はたまたアップルの最新機種iPhone6のソフトに不具合などなど後付けで挙げられた。ロシア制裁にからんだ関連銘柄の下げというのもあったが、どれも決め手を欠いた。ジャンク債なども売られたので、右向け右的に一斉にRisk-offになったような感じだった。静かな市場が風雲急を告げ・・・。これからもこういうタイプの下げが時折やって来るのだろう。
そういえば先週は米最大の年金基金カルパースがヘッジファンへの投資を完全に引き揚げるというニュースがあった。不確実性の中で収益を上げるヘッジファンドだが、仕組みが複雑でコストも高いということで資金を引き揚げるとされるが、運用リスクを下げるというのが最大の理由のようだ。
ピムコのビル・グロースが辞任しジャナス・キャピタルに移籍との話でジャナス株が暴騰している。いやはや・・・。