亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

2番底を探る金市場

2013年05月19日 23時42分58秒 | 金市場

金市場は再びファンドが売り攻勢を強め週末金曜日は一時1353.60ドルと1350割れを試すところまでやってきた。NYコメックスの通常取引は1364.70ドルで終了したが、その後の時間外の気配は1360ドル前後となっていた。4月16日の1321.50ドル方向に2番底を探る動きになっている。ドル高、株高の中で出てくる物価指標は低インフレ。さらに先週は、サンフランシスコ連銀ウィリアムズ総裁の(雇用の著しい改善という条件付きながら)この夏に規模を見直し、年末までには終了という発言も効いた。この人は、元は(基本的には今も)QE3支持派であり、今年はFOMCでの投票権を有してないがFRB内のオピニオン・リーダー的存在でバーナンキ、イエレンの正副議長に近い人物であるからだ。

いずれにしても基本は米国の金融背策の方向性がポイントだが、それだけに22日の前回FOMCの議事録要旨の公開と同日に予定されているバーナンキ議長の議会証言への注目度は否が応でも高まるというわけだ。

金ETFの残高減少になかなか歯止めが掛らない。結局「SPDRゴールド・シェア」は先週も5営業日中3営業日残高が減少し、合計13トンほど減った。さらに40~50トン減るという見方もある。

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