本日8日は、改めていうまでもないが、英国では総選挙の投票日。大陸では欧州中銀(ECB)の政策理事会。米国では、現地午前10時からコミー前FBI長官の上院情報特別委員会での公聴会が開かれる。この3つのイベントを市場は前のめりで織り込みに掛ったような展開が6日の動きで、7日はそれに対し立ち止まって再考という展開だった。いずれの市場も前日の動きに対して反落、反発そして小休止という流れとなった。今夜は、その“Fact”バージョン。
本日注目度がもっとも高いのが、コミー前長官の議会証言だが、証言に際しての冒頭陳述の原稿が、上院のウエブ・サイトで7日に公開され、おおむねここまでの報道に沿ったものとなっていた。ただし原稿の内容に関しては、米系メディアの間でも解釈に温度差があり、本番の発言内容も聞き手の受け止め方でも「捜査妨害(司法妨害)」にあたるのか否かの判断は分かれそうだ。果たして、市場はどう反応するか。ただし、証言は捜査の妨げにならないように一定の範囲で発言を控える可能性がある。後、30分後に始まる。心証的にはクロだが、他に何か飛ぶ出すのだろうか。
なお、英総選挙は、日本時間の明朝午前6時に投票が締め切られ、その直後にBBCの出口調査が公表される予定。
昨日はBloombergが、ECBはインフレ見通しを下方修正する公算と伝えていたが、その通りになった。ドラギ発言はハト派的。足元で金が売られているが、どこでコツンとくるか。