連休明けのNY金はNY時間の午前中盤にファンドのプログラム売り(アルゴリズム)に下げ幅を拡大。終わってみれば思わぬ下げの規模となった。背景は米長期金利の上昇と、それに刺激されたドルインデックス(DXY)の上昇。
先週の8月の米雇用統計では、時間当たり賃金が前月比0.6%上昇し、予想の0.3%の2倍の伸びとなり、前年同月比では4.3%と、前月の4.0%から伸びが加速したことが判明。ここまで前年比40%を超える異例の中古車価格の上昇などと違い、賃金上昇は基調的なインフレ高進をイメージさせたことが、国債売りにつながり利回り上昇をもたらしたと思われる。さらに今週は国債入札を控えていることが、長期金利を押し上げたとみられる。8日に10年債380億ドル、9日は30年債240億ドルの入札が実施されるが、結果に対する警戒が高まったとみられる。
一応7日は、3カ月物財務省短期証券(Tビル)560億ドル、6カ月物Tビル530億ドルの入札さらに3年債580億ドルの入札は無難にこなしたが、問題は長期債。7月末に米連邦政府の債務上限が復活しており、借換え以外の発行は出来ない状況にある。財務省がやりくりしているが、10月にも資金繰りが行き詰まる恐れが底流にある。連邦債務上限問題は、すったもんだの挙句に上限引き上げあるいは発効停止で合意しないわけにいかない類の、いわば政治ドラマといえるもの。最悪の事態はないとマーケット高をくくるが、分断が極まっている現在の米国では、展開次第で2011年夏のように再び米国債の格下げということも、ないとは言えないだろう。
いずれにしてもこの日長期金利は前週末比でさらに上昇し、一時7月14日以来の高水準となる1.385%をつけ1.373%で終了。雇用統計発表前は1.3%割れの状態だった。それに促される形で反発したドルインデックス(DXY)に促されるようにファンドの売りが広がった。
8月11日以降31日までの3週間のネットの買い建て(買越し残)は重量換算で150トンもの増加となっていた(オプション取引除く)。先週末の雇用統計を受けた上昇も、新規買いの増加によるものとみられた。ただ前週末に当面の高値の節目とみられていた1835.80ドルを引値で上まわれなかったことと、引き続き金ETFの残高が漸減状態にあることが、センチメントの悪化につながっていた。
昨日は久々に午後遅くから夕刻まで都内丸の内にてリアル・セミナー。しかし時節柄、感染予防で250人の会場に限定40人という設定でした。
先週の8月の米雇用統計では、時間当たり賃金が前月比0.6%上昇し、予想の0.3%の2倍の伸びとなり、前年同月比では4.3%と、前月の4.0%から伸びが加速したことが判明。ここまで前年比40%を超える異例の中古車価格の上昇などと違い、賃金上昇は基調的なインフレ高進をイメージさせたことが、国債売りにつながり利回り上昇をもたらしたと思われる。さらに今週は国債入札を控えていることが、長期金利を押し上げたとみられる。8日に10年債380億ドル、9日は30年債240億ドルの入札が実施されるが、結果に対する警戒が高まったとみられる。
一応7日は、3カ月物財務省短期証券(Tビル)560億ドル、6カ月物Tビル530億ドルの入札さらに3年債580億ドルの入札は無難にこなしたが、問題は長期債。7月末に米連邦政府の債務上限が復活しており、借換え以外の発行は出来ない状況にある。財務省がやりくりしているが、10月にも資金繰りが行き詰まる恐れが底流にある。連邦債務上限問題は、すったもんだの挙句に上限引き上げあるいは発効停止で合意しないわけにいかない類の、いわば政治ドラマといえるもの。最悪の事態はないとマーケット高をくくるが、分断が極まっている現在の米国では、展開次第で2011年夏のように再び米国債の格下げということも、ないとは言えないだろう。
いずれにしてもこの日長期金利は前週末比でさらに上昇し、一時7月14日以来の高水準となる1.385%をつけ1.373%で終了。雇用統計発表前は1.3%割れの状態だった。それに促される形で反発したドルインデックス(DXY)に促されるようにファンドの売りが広がった。
8月11日以降31日までの3週間のネットの買い建て(買越し残)は重量換算で150トンもの増加となっていた(オプション取引除く)。先週末の雇用統計を受けた上昇も、新規買いの増加によるものとみられた。ただ前週末に当面の高値の節目とみられていた1835.80ドルを引値で上まわれなかったことと、引き続き金ETFの残高が漸減状態にあることが、センチメントの悪化につながっていた。
昨日は久々に午後遅くから夕刻まで都内丸の内にてリアル・セミナー。しかし時節柄、感染予防で250人の会場に限定40人という設定でした。