昨日の日本時間の夕刻から夜半にかけて市場を駆け巡ったSNB(スイス国立銀行)による為替介入騒動。政策金利に関しては既に0.00%から1.00%とゾーン金利状態にあり、上限を0.25%引き下げ0.75%に。そして量的緩和策の採用も発表。ここまでは織り込んでいたが、スイスフランの売り介入は市場にはサプライズと伝えられている。
昨夜、このニュース(介入)が流れたとき思い出したのが、今年の1月下旬、正確には1月22日に読んだある貴金属ニューズレター(TheGartmanLetter)を取り上げた一文だった。そこにはSNBの副総裁Philipp Hildebrandのコメントとしてデフレ阻止のためには量的緩和策の導入も厭わずというものが紹介されており、解説として「SNBは結局暗黙のうちにスイスフランの切り下げに乗り出しているか、乗り出すことを準備しており、(このところの金融市場の混乱のなかで)主要通貨の脆弱化への避難先通貨としてスイスフランを保有している投資家は、代わりに金に関心を示すだろう」という予測が紹介されていた。その時は、UBSの巨額損失もありスイスもデフレ回避になり振り構っていられなくなっているという理解と、早晩スイスも量的緩和の採用ということを頭に入れておくにとどまった。なんせ、その当時・・・といってもほんの2ヵ月前のことだが、英ポンドの急落とETFへの資金流入急拡大に当方の関心が向かっており、「スイスフランの下落⇒金へのシフト」などという話は、「それもアリだな」程度の認識だった。
ドイツなどと同じくスイスでも昨秋、金貨の販売が急増して注目度は高まっていた。スイスフランの安値誘導が即金価格の上昇につながるほど事は単純ではないが、結局、各国ともに通貨価値を薄めることで難局を乗り切ろうとしている構図に変わりはないということ。むしろその方向に着実に進んでいるということ。以前書いた例の「通貨の堕落」だす。危機に強い通貨も、結局“通貨”に変わりなし。主力ETFのSPDR(スパイダー)の残高が2日で約13トン増加。これまでにない資金が入っていると見られるのは、今週書いたところ。
昨夜、このニュース(介入)が流れたとき思い出したのが、今年の1月下旬、正確には1月22日に読んだある貴金属ニューズレター(TheGartmanLetter)を取り上げた一文だった。そこにはSNBの副総裁Philipp Hildebrandのコメントとしてデフレ阻止のためには量的緩和策の導入も厭わずというものが紹介されており、解説として「SNBは結局暗黙のうちにスイスフランの切り下げに乗り出しているか、乗り出すことを準備しており、(このところの金融市場の混乱のなかで)主要通貨の脆弱化への避難先通貨としてスイスフランを保有している投資家は、代わりに金に関心を示すだろう」という予測が紹介されていた。その時は、UBSの巨額損失もありスイスもデフレ回避になり振り構っていられなくなっているという理解と、早晩スイスも量的緩和の採用ということを頭に入れておくにとどまった。なんせ、その当時・・・といってもほんの2ヵ月前のことだが、英ポンドの急落とETFへの資金流入急拡大に当方の関心が向かっており、「スイスフランの下落⇒金へのシフト」などという話は、「それもアリだな」程度の認識だった。
ドイツなどと同じくスイスでも昨秋、金貨の販売が急増して注目度は高まっていた。スイスフランの安値誘導が即金価格の上昇につながるほど事は単純ではないが、結局、各国ともに通貨価値を薄めることで難局を乗り切ろうとしている構図に変わりはないということ。むしろその方向に着実に進んでいるということ。以前書いた例の「通貨の堕落」だす。危機に強い通貨も、結局“通貨”に変わりなし。主力ETFのSPDR(スパイダー)の残高が2日で約13トン増加。これまでにない資金が入っていると見られるのは、今週書いたところ。
今回のスイス中銀の介入はそれがG20の直前であることが物議を醸し出しています。正直、通貨切り下げやロシアやASEANまでは許しても先進諸国の抜け駆けは許さんみたいな感じで・・・
話が変わりますが、過日のfairlane様のごしてきのとおり、金市場の一般知識はあまりに低く、金市場について書かれた本もデリバティブやオプション、先物、信用取引などと比べて選択の余地があまりに少ないというより無い(和書に限る)のが残念至極にございます。日本には世界に冠たるトップアナリストが名を連ねながらそのあたりの市場開拓がちょっと少なめで勉強するきっかけにもなりません。知識を深める突破口を切望して病みません。