まず昨日に続き国内の金価格の話。昨日は店頭小売価格つまり金地金の販売価格が、当時と同じ比較となる税抜きでは、未だ過去最高値6495円を抜いていないものの、現在の10%の消費税を乗せると抜いたという日経の報道を取り上げた。本日は、東京商品取引所の先物価格(中心限月、現在は2021年2月物)が本日昼間の取引(通常取引)で一時5985円まで買われ、上場来高値を更新した。これまでは今年の2月25日の5913円が高値となっていた。足元の夜間取引では、本稿執筆時点での高値は5989円まで更新している。つまり6000円に急接近している。
イースター(復活祭)の連休明けのNY市場でも3営業日続伸で13日は1772.80ドルまで買われ、本日NY時間外のアジア時間に一時1785.00ドルまで買われ、それを東京は反映したかたちだ。イースター前の9日にはFRBによる2兆3000億ドルもの緊急資金供給の発表を受け1750ドル超まで急伸したことは、「禁断のジャンク買い」として10日に書いた。当然、この水準では益出し売りが控えることから、どうこなすのだろうと見ていたが、続伸となり、むしろ出来高から見る限り売り物が薄い中で駆け上がってきた印象が強い。13日など、8.60ドル高だったが、本日午前中に「過去1カ月間で空前の緩和策に転じた米連邦準備理事会(FRB)の政策転換による環境変化も金市場をサポートしている」と市況に書いた。理由付けするなら欧米メディアが書いていたように、今週から本格化する企業決算に対する不透明感から買われた・・・ということなんだろうか。個別の材料より、マクロの金融環境の中で水準を切り上げているとみている。単純に言えば、札のように「刷れない金」が買われているわけだ。
短期間で水準を切り上げてきたので、急伸、急騰ということだが、はっきり言って過熱感がない。足元の水準は2011年の8月に駆け上がったところだが、当時の状況は記憶にあるし、手元に資料も残っているが、こんな静かな展開ではなかった。2020年は2012年と同じ1600~1800ドルのレンジに移行としてきたものの、正確には2012年はザラバの高値が1798.10ドルまで、終値で1796.50ドルまでで、1800ドルは付けていない。実は終値ベースで1800ドル超を付けたのは、過去最高値を記録した2011年9月のこと。
今回のパターンは、非常に興味深い(面白い)。戻り高値更新を、皆が騒動に目を奪われている間に“こっそり” と続けている金なのでした。欧米では経済活動の正常化への工程表などと騒いでいるが、思惑通り進むのか否か。まだまだ時間がかかるとなると、こちらも、こっそり上昇などとは行かないかも
イースター(復活祭)の連休明けのNY市場でも3営業日続伸で13日は1772.80ドルまで買われ、本日NY時間外のアジア時間に一時1785.00ドルまで買われ、それを東京は反映したかたちだ。イースター前の9日にはFRBによる2兆3000億ドルもの緊急資金供給の発表を受け1750ドル超まで急伸したことは、「禁断のジャンク買い」として10日に書いた。当然、この水準では益出し売りが控えることから、どうこなすのだろうと見ていたが、続伸となり、むしろ出来高から見る限り売り物が薄い中で駆け上がってきた印象が強い。13日など、8.60ドル高だったが、本日午前中に「過去1カ月間で空前の緩和策に転じた米連邦準備理事会(FRB)の政策転換による環境変化も金市場をサポートしている」と市況に書いた。理由付けするなら欧米メディアが書いていたように、今週から本格化する企業決算に対する不透明感から買われた・・・ということなんだろうか。個別の材料より、マクロの金融環境の中で水準を切り上げているとみている。単純に言えば、札のように「刷れない金」が買われているわけだ。
短期間で水準を切り上げてきたので、急伸、急騰ということだが、はっきり言って過熱感がない。足元の水準は2011年の8月に駆け上がったところだが、当時の状況は記憶にあるし、手元に資料も残っているが、こんな静かな展開ではなかった。2020年は2012年と同じ1600~1800ドルのレンジに移行としてきたものの、正確には2012年はザラバの高値が1798.10ドルまで、終値で1796.50ドルまでで、1800ドルは付けていない。実は終値ベースで1800ドル超を付けたのは、過去最高値を記録した2011年9月のこと。
今回のパターンは、非常に興味深い(面白い)。戻り高値更新を、皆が騒動に目を奪われている間に“こっそり” と続けている金なのでした。欧米では経済活動の正常化への工程表などと騒いでいるが、思惑通り進むのか否か。まだまだ時間がかかるとなると、こちらも、こっそり上昇などとは行かないかも
燃えない金、減らない金、燃やせる紙幣。。
混乱と混沌が同居して気が晴れません。