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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

FOMCより今夜のISM

2017年02月01日 23時37分45秒 | 金融市場の話題
日本時間の明朝4時に声明文が出されるFOMC(連邦公開市場委員会)だが、近年これだけ市場の関心が向けられないFOMCも珍しい。今回の政策金利引き上げは予想されておらず、また引き上げはできないというのがコンセンサス故にそれも止むなしといったところか。

今夜は間もなく米ISM(供給管理協会)製造業景況指数が発表される。昨日発表された1月のシカゴ購買部協会景況指数が市場予想(55.0)を大きく下回る50.3に落ちて50に接近という予想外の結果になっているので、どうなるか。迷走するトランプ新政権にもかかわらず、株式市場など全般が上げ足こそ止まれ崩れていないのは、米国はじめ世界経済の基調が強いことがある。それゆえ今夜のISMは要注目と思う。

一般メディアまで騒いでいる、トランプによる日本の為替安誘導発言だが、ある面ではそういった指摘が出ても不思議はないと思っている。もともとユーロ圏と日本は、あからさまな為替安誘導こそやっていないものの、超金融緩和策の導入の隠れた目的に為替安があったわけで、オバマ前政権は黙認ということだった。ユーロ圏や日本がデフレに沈むことは、米国にとってもマイナスという大所高所からの判断があったと思う。客観的に言って為替安誘導は明らかだった。トランプはそれを率直に口に出したということか。


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