亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

全般的に緊張感が薄くなってきている

2010年12月28日 16時54分51秒 | 金市場

休暇明けのNYはロンドンは28日火曜日まで休場ということに加え、米北東部を襲った暴風雪の影響で交通網は寸断されており、休暇明けの市場関係者の市場復帰も遅れて閑散相場。NYコメックスの通常の取引(フロア取引)は8時20分開始のところを11時に遅らせて開始した。電子取引のグローベックスはあるがやはり薄商い。欧米の休暇中に発表された中国の利上げに反応した売りが、NY時間外のアジアの時間帯に見られ、その際に1372.70ドルまで下げたものの、その後のショート・カバーで80ドル台に復帰、その後は小動きで取引終了。1382.90ドルの前日比2.40ドル高。足元で1390ドルを挟んで行ったり来たりだが、やはり薄い。

 

中国の引き締め策だが、以前はそれだけでコモディティ全般が急落状態となったが、米国の年末商戦の好調が伝えられるなかで、景気回復への期待が高まっていることが、かつてのような下げにつながらない背景といえる。中国自体が締め過ぎが怖く、思い切った引き締めはできないという大方の見方もあって影響力を削いでいる。

 

実際、銅はNYの先物が週明け早々に最高値を更新している。7月1日以降・・・つまり下半期に入りここまで49%の上昇。在庫の減少が買い材料だが、ここまで米系投資銀行の動きなども指摘されてきただけに金融相場という側面が強い。

 

金市場も今週は休暇明けで2011年に向けた先行組のポジションの組み直しに伴った動きが出ることも想定していたが、異常気象のあおりで取引に戻れずそのまま休暇の延長のような市場関係者も多いようだ。

 

米国が典型だが全般的に緊張感が薄くなってきている。しかし年が明ければまた慌ただしくなりそうだ。

 

 


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