亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

Post-Christmas rally

2010年12月29日 15時28分32秒 | 金市場

昨日の更新で「金市場も今週は休暇明けで2011年に向けた先行組のポジションの組み直しに伴った動きが出ることも想定していたが、異常気象のあおりで取引に戻れずそのまま休暇の延長のような市場関係者も多いようだ」としたのだが、更新した後でやはり出て来た。欧州系の買いのようだ。

 

過去5年にわたり休暇明けの年末にかけて先行してポジションを作る動きが見られてきたが、先に仕込んでおこうというファンドの動き。一部で“Post-Christmas rally”とも呼ばれる。ただし、まだ商いは薄い。しか~し、気をつけないといけないのは、“薄い=持続性に欠ける”とは必ずしも言えないという点ダス。

 

ところで株価上昇のなかでクリスマス商戦の経過からみても高目に出るであろうと思われていた米12月の消費者信頼感指数が、予想外に悪かった。前月比で1.8ポイント落ちて52.5ポイントとなったが、市場予想は56.3だった。要は、一度職を失うと思うような仕事に就くことが難しく、この先の見通しも暗そうだ・・・という雇用面が足を引っ張っている感じ。つまり最近の失業保険受給者や雇用統計の細目に表れている問題が、そのまま継続して消費者心理に影響を与えているということ。好調だったクリスマス商戦だが、節約疲れという表現もあながち外れてはなさそうだ。来週は、早くも本チャンの雇用統計の発表だ。

 

ケース・シラーも良くなかった。


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