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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

陰りの出る指標

2015年10月16日 23時25分18秒 | 金市場
今週のNY金市場は9月のFOMC議事録要旨公表の翌日から上昇に転じた流れを維持することになった。週初にブレイナードFRB理事が講演で年内利上げを唱える多数派とは一線を画すかたちで慎重姿勢を求めるという、地区連銀総裁でなくFRB理事がイエレン議長と同一歩調を取らないという異例のニュースから始まった。翌日は、タルーロ理事も年内利上げに慎重姿勢を示す。このタイミングで発表されたのが、9月の小売売上高だった。GDP算定に使われるコア小売売上高は、前月比プラス予想のところマイナスとなった。

タルーロ理事は、そもそも金融規制の担当で公の場で金融政策を語ることはなかった人。いずれにしても、目先のFOMCは元より12月のFOMCまで延期が濃厚のように見える。来週は20日にイエレン議長の講演予が予定されており、どんな内容になるか。ややタカ派色が濃いものとなるのではないかと見られている。

昨夜の米国指標で目立ったのはやはり製造業関係の景況指標の悪化。11月3日にはISM製造業景況指数の発表を控えるが、ついに50割れが見られる可能性も。利上げ判断に関心を向けている間に、米国景気のスピードは落ちる可能性も。押し戻されそうで意外に粘り腰の金価格。

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