goo blog サービス終了のお知らせ 

亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

膨らんだショート

2013年02月20日 20時54分05秒 | 金市場
株式などでも弱気(bear)相場入りの目安として、高値から10(~15)%の下落を超える水準を用いることがある。海外勢が好む指標でもある。今朝も別件で書いたのだが、昨日2月19日のNYコメックスの通常取引(フロア)の引け値1604.20ドルは、昨年10月4日の引け値ベースでの高値1796.50ドルから10.7%の下落の水準となった。見渡せば概ね逆風という風情の金市場のモメンタムは下向きゆえに次の波が来るまではお休み状態だが、ヘッジファンド勢はここぞとばかりテクニカルの悪化を盾に取り売り攻勢を掛けている。

足元は弱気相場入りとともに、50日線が200日線を上から下に交差する、いわゆるデッド・クロスという基本パターンも成立した。いま日本時間の20時過ぎだが、ロンドンのオープニングから売り先行で時間の経過とともに加速。連休入り前の先週末のNYでタッチして直ぐに切り替えした1600ドル割れだが、足元で1500ドル台の取引に移行。このところコメックスのショートが増えていると何度か書いたが、重量換算では直近で208トンほどになっている(グロスの数値)。これは過去数年上下動を繰り返しながらも上昇傾向が続いたためショートの規模が小さかったために、過去5年の平均が100トンとされるので、その倍の規模。1650ドルを割れては直ぐに回復という2~3週間前の時は、短期で買戻しの動きが見られていたが、トレンドになってきた感じだ。しかし、それは一方で何かイベントの結果次第では反発の原動力となる。

本日は日本時間の明朝4時に発表される1月のFOMC議事録の内容が焦点だが、前回同様にQE3早期終了論議を予想しての足元の売りと見られる。出口を模索する話し合いはされているだろうが、それが前回ほどのトーンとなっているかについては疑問。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アジア勢復帰だが・・・ | トップ | 1月FOMC議事録 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

金市場」カテゴリの最新記事