亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

不安定要因なのか、逆に安定要因なのか、ややこしい

2017年04月18日 22時53分02秒 | 国際情勢
米朝間は互いを牽制する動きの中で膠着状態、にらみ合いが続いている。米軍にしても戦略に係わることは、(言うまでもないが)一切公表しないわけで、日本国内の都市部で売られている夕刊紙の見出しには、センセーショナルな見出しが並ぶが、大半が憶測記事の類だろう。米軍の現場は相当緊張感をもって攻撃対象等のチエックを行っているのだろうが、今回派遣された戦力だけでは、いざ開戦となった場合には、こちらサイドも一定の被害は免れぬということか。北朝鮮の戦闘能力が完全に把握できないだけにシミュレーションのパターンも多いのだろう。

今回の日米経済対話については、ペンス、麻生会談よりも、安倍、ペンス会談の方が優先順位は高く、前日の韓国側と取り決めた内容を日米間で共有しつつ、今後の連携策を確認したと思われる。双方、落としどころが難しい状況になっている。

週明けのNY株高は、明らかに3連休を控えてショート(売り建て)していたファンドの買い戻しに、反発という印象の展開。次の日曜日には、ここにきて混戦の様相のフランス大統領選第1次投票、そして1週間後の25日は北朝鮮軍人民軍創設85周年のイベントが予定されている。日本時間の今夜には、英国のメイ首相が2020年の総選挙を今年の6月に前倒し実施を表明。それには下院の3分の2の賛成が必要で野党の一部も賛成に回る必要があるが、すでにメドは立っているようだ。メイ首相も自身の支持率が50%と高く、野党労働党の党首を倍以上引き離しているようで、それゆえの提案ということか。旗色を鮮明にしたい性格と見受けられるが、EU離脱交渉に対する信認を得るためとするものの、実質的には離脱の有無を掛けた国民投票のやり直しという印象は拭えず、実際そういうことなんだろう。不安定要因なのか、逆に安定要因なのか、そのタイミングでの政治環境にもよるので、ややこしい。

英国よりもイタリアが来年予定している選挙を前倒しにやるのではと、思っているのだが・・・・。


以下、ご参考

日米経済対話こうみる:米国側のスタンスは織り込み済み

http://jp.reuters.com/article/idJPL3N1HQ3KW

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