亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

先週末目立って増えた金ETF残高   

2022年06月20日 21時01分23秒 | 金市場

本日のNY市場は、Juneteenth(奴隷解放記念日)の振替休日で休場となる。・・・といっても こんな祭日アメリカにあったっけ??という人が多いと思うが、昨年法制化され、適用されるのは今年からということで、馴染みがないのも当たり前。

 

FOMCという目先のイベントを通過し、今後のFRBによる大幅利上げ継続についても金市場では一定の織り込みが進むことになった。一連の流れの中で1800ドルの心理的節目は維持されたことで、当面は1850ドルを挟んだレンジ相場が継続されるものと思われる。

 

先週も米国では発表された経済指標は5月の小売売上高が前月比で0.3%減少し、6月のフィラデルフィア連銀業況指数(前月プラス2.6⇒マイナス3.3)やNY連銀製造業景況指数(予想プラス2.3に対しマイナス1.2)などマインド系指標も先月に続き低下した。インフレ抑制を掲げ、強気の引き締めを加速させた形のFRBに対し、株式のみならず暗号資産(仮想通貨)市場も不安定化するなど、全般にリスクセンチメントの上昇が見られている。

その中で金市場では週末17日に、金ETF(上場投信)の最大銘柄「SPDR(スパイダー)ゴールド・シェア」の残高が1日で11.6トン増加するなど、逃避資金の流入を思わせる動きが見られている。NYコメックスの先物市場主導のファンドの動きに目先の価格は上下するが、中長期を見据えた資金流入も一方で進んでいる可能性がありそうだ。

今週も引き続きドル指数(DXY)の方向性に目先は左右されそうだが、長期金利の上昇が先行きの景気見通しの悪化から一定の歯止めが掛かるのか否かも注目点となる。

今週はパウエル議長の議会証言はじめ複数のFRB高官による発言が予定されており、引き続き要注目となる。

明日の午後にYouTube収録予定。編集作業に時間を要するので公開は22日になりそう。

今回のYouTubeは必ずチェックを! 

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