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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

反騰2日

2008年05月19日 18時08分38秒 | 金市場
5月15日のNYでの金価格の上昇に際して、16日の更新でファンドのショート・カバー主導の動きに、値動きの良さからテクニカル系の飛びつき買いがあったのではないかとした。なお日柄整理中だが、その上で「テクニカル系が張り切れば見どころアリ」とした。目先のフシを払ったことから週末にそのテクニカル系の買いが続き続伸となった。

ゴールドマン・サックスが下半期の平均価格を引き上げ141ドルにしたという1人歩きを続ける原油は置いておいて、やはりユーロに代表されるドルの動きが金価格の方向を決めている。ドイツとフランスというユーロ圏の2大国のGDPが予想より高めに出たことを、ここでも先週取り上げたが、構図としては日本の1-3月期GDPが年率3.3%と予想を上回ったことと共通点がある。湾岸産油国やロシアという資源高享受組や新興国向けの輸出の伸びがカバーしたわけだ。それに加えて、やはりユーロ圏は域内のモノ、カネの流れが活発化しており、自律的に経済が回っているという通貨統合のプラス面が発揮されているのではないか。この点は、欧州連合(EU)の経済・通貨担当委員が、通貨統合が欧州の経済の安定性を高めており、ドル安による貿易や投資に対する深刻な影響を回避できた旨の話をしたとの小さなニュースを目にしたが、まさに、そういうことなんだよね。これだけのユーロ高でもここまではプラス成長を維持しているユーロ圏。通貨の強さは、資金流入をも意味し、資金が入るところは繁栄する。

暴落はしないものの、循環的に売られるドル。それを映す金市場。

北上する台風だが、暴風圏が消滅とのことヨカッタ、ヨカッタ。いろいろ予定が入っているのです。

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1 コメント

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地震の影響 (小さな愛犬家)
2008-05-20 17:50:15
 お疲れ様です。
 中国・地震の影響がじわりと株式などの相場に現れてきたよう。この影響を現在の金融情勢の地合いと連動させてかどう読むか?
実に難しい・・
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