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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

欧州で格下げの連鎖

2009年12月10日 23時11分38秒 | 金市場
金市場ではファンドによる年末の益出し売りが続いている。最大手のETF「SPDRゴールド・シェア」の残高が8日に13.72トン減少したことも話題に。1日の残高減少としては7月8日以来の規模。年末あるいはクリスマス休暇を控えた手仕舞い売りは今週から来週中ごろまで続きそうだ。

9日は引き続き信用格付けが話題となった。大手格付機関フィッチが前日のギリシャの格下げにつづき同国の5つの銀行の格下げを発表。またS&P(スタンダード&プァーズ)が7日のポルトガルにつづきスペインをネガティブ(格下げの検討)と発表し、ここにきて欧州で格下げの連鎖のような状況になっている。この状況のなかで為替市場ではユーロが引き続き対ドルで弱含みに推移しており、この点でも金市場では手仕舞い売りが出やすい環境が続いている。EU圏でのソブリンリスク上昇に対する関心からユーロ・ドルの流れの変化を指摘する声もあり、要注意といったところ。この点からは、先週、ECB(欧州中央銀行)が超緩和的な現行の政策の修正(出口戦略)を発表したが、域内の国の格下げや格下げ見通しから判断するに、政策進行は難航が予想される。一方の米国の状況も同じで、こちらはイリノイなど州単位で公的債務を巡る格下げがみられている状況。

日本にも次年度の国債発行の急増問題もあるが、世界的に公的債務の急拡大に対する懸念が高まっている。目先はドルの上下動に影響されるものの、結局こうした環境は中期的な見通しにおいて金にはサポート要因となりそうだ。

ところで、今朝5時過ぎにたまたまNHKラジオを聞いてたらニュースに続く番組の中で「このすぐ後、5時16、17分に国際宇宙ステーションが日本の上空を通過します」と話していたのを聞きつけ、あわてて外に出て暗い空を眺めたなら、1あるいは2等星程度の光がスーーーッと北東方面に移動していくのが見えた。あ、見えた、、、、と。まぁ、それだけのことですが・・・。明日の朝も5時半ころ通過するらしいが東京は雨の予報。

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