平成徒然草~つれづれなるままに日暮里~

酒とギャンブルとストレスの日々

先週のレース(タケシバオーのレコード遂に破られる)

2006年08月31日 | 結果
26日(土)は札幌と小倉で2歳のオープン戦が行われた。
札幌競馬場で行われた「クローバー賞」(2歳、芝1500㍍、11頭立て)は、4、5番手のインに付けた1番人気のイクスキューズが、直線で先行する2頭の外に出して追い込み、終いさらに加速がついて2着以下を2馬身引き離した。優勝騎手は北村宏司。勝ちタイム1分29秒3は、ストーミーカフェの記録を0.1秒破るレコード。逃げたビービーガルダンが二の脚を使って2着。3着はクビ差でスイングロウ。同馬は後方からのケイバ。4コーナー、直線とも前が壁になり、バックを踏む不利があった。終いだけ追い込んだけで、脚を余して負けた印象。それでも勝馬より早い上がりを繰り出しているので、2着はあったかもしれない。地方馬は5頭出走し、レース最速の上がりで追い込んだグランドカラーの5着(1着とのタイム差は0.5秒)が最高だった。
イクスキューズは父ボストンハーバー、母クリスティキャット(母の父マジェスティックライト)、牝2歳、鹿毛。美浦・藤沢和雄厩舎。馬主は岡田繁幸氏で、生産牧場はビッグレッドファームだから自家生産馬。福島の新馬を勝っての参戦で2戦2勝。

小倉の「ひまわり賞」(2歳、芝1200㍍、九州産、14頭立て)は、1番人気のコウセイカズコが好スタートから逃げ切った。優勝騎手は吉永護。勝ちタイムは1分10秒8。2着は中団から外を回って追い込んだイフウドウドウ。着差はクビ。3着は1馬身1/2差で、後方から大外を追い込んだキリシマスピード。
コウセイカズコは父ブラックホーク、母シンコペーション(母の父フジキセキ)、牝2歳、鹿毛。美浦・吉永正人厩舎。馬主は杉安浩一郎氏。生産牧場は杉安牧場なので、同馬も自家生産馬か。2戦2勝。

28日(日)はJRA3場で3歳以上のオープン戦が組まれていた。
札幌競馬場の新設重賞「第1回キーンランドカップ(GⅢ)」(3歳以上、芝1200㍍)は、地方馬モエレエスポワールが落鉄で発走遅延。レースはモアザンベストとギャラントアローが逃げてハイペースとなり、後方から外を回って追い込んだチアフルスマイルがゴール前で差し切った。16頭立て4番人気。優勝騎手は岩田康誠。勝ちタイム1分08秒4。3番手の好位から直線抜け出した1番人気のシーイズトウショウは、ゴール前で捕まり1/2馬身差の2着。勝馬の後方インコースの位置取りから4コーナーで内目を回り馬群から抜け出したビーナスラインが3着。着差はクビ。1~3着を牝馬が占めた。ハナ差の4着にさらに後方から外を回って最速の上がりで追い込んだブルーショットガン。
チアフルスマイルは父サンデーサイレンス、母ゴールデンカラーズ(母の父ミスタープロスペクター)、牝6歳、黒鹿毛。栗東・池江泰郎厩舎。馬主は㈱アカデミー、生産者は清水克則氏。

小倉のメイン、オープン特別の「阿蘇ステークス」(3歳以上、ダート1700㍍、ハンデ)は水の浮く不良馬場で行われ、サンライズキング(56㌔)がレコードタイムで逃げ切った。15頭立て2番人気。優勝騎手は和田竜二。勝ちタイムの1分41秒8(雨、不良)は、コースレコード(従来は1分42秒3)だけでなく、昭和44年3月にタケシバオーが東京競馬場で記録した1分41秒9を破る日本レコード。なお、タケシバオーのレコードタイム現存する距離では最古の記録だった。3番手に付け最後まで勝馬を追いかけたメイショウホウオウ(53㌔)が1馬身1/4差の2着。後方から早めに追いかけたハンデ頭の1頭サイレントディール(57.5㌔)が3着に入ったが、3馬身1/2と離された。1番人気のミリオンベル(54㌔)は抑えて2番手を追走しながら、3~4コーナーで1、2着馬に離されてしまい8着と順位を落とした。ハンデ頭57.5㌔のもう1頭アンドゥオールは、中団から進出しての4着(8番人気)。
サンライズキングは父キンググローリアス、母ラブリーサンライズ(母の父ノーザンテースト)、牡7歳、鹿毛。栗東・石坂正厩舎。馬主は松岡隆雄氏。生産牧場は若林牧場。

新潟競馬場で行われた「第42回新潟記念(GⅢ)」(3歳以上、芝2000㍍、ハンデ)はファンファーレ後、ソーユアフロストが競走除外となりレースが遅延。17頭立てで行われ、後方集団にいたトップガンジョー(57㌔)が長い直線で大外に持ち出し、内回りの出口か残り400㍍当たりで先頭に立って、クビ-クビの接戦を制した。6番人気。優勝騎手は後藤浩輝。勝ちタイムは1分57秒2。上がり33秒9は最速。2着も後方にいたサンレイジャスパー(51㌔)。3着は中団にいたトップハンデ58㌔ヴィータローザ。1番人気のスウィフトカレント(57㌔)も後方グループから追い込み、3着と3/4馬身差の4着に入り、「サマー2000シリーズ」のチャンピオンに輝いた。もう1頭のトップハンデ58㌔のサイドワインダーは、殿からのケイバで、11番人気で11着だった。
トップガンジョーは父マヤノトップガン、母ゴールデンノヴァ(母の父ゴールデンフェザント)、牡4歳、栗毛。美浦・和田正道厩舎。馬主は河内孝夫氏。生産牧場はハシモトファーム。

新潟記念で「サマー2000シリーズ」が終わり、スウィフトカレント(牡5歳、栗東・森秀行厩舎、馬主は㈲社台レースホース)が王者となったわけだが、これは盛り上がったと言っていいのだろうか。橋口調教師が「チャンピオンを決める最後のレースがハンデ戦ではなぁ」というようなことを言っているのを読んだが、夏場の出走頭数確保策と見るべきなのであろう。