平成徒然草~つれづれなるままに日暮里~

酒とギャンブルとストレスの日々

再びビールもどき

2010年09月01日 | 酒場
今年の夏はとても暑い。暑かったではなく、まだ暑い。
9月に入ったが、まだまだ残暑厳しいという予報のようだ。

この猛暑のおかげで、ビール系飲料の出荷量が増加したと各メディアが伝えている。猛暑効果でビアガーデンの売上も伸びているという。
しかし、記事をよく読むと増えているのは低価格の第三のビールだけで、ビール、発泡酒は減少しているのが実態だ。

こうした傾向を見せられると6月に日経のネットで読んだ記事が改めて気になる。「最近、ビールから苦みが消えている?」というタイトルだった。

内容は、ビール最大シェアを誇るスーパードライの苦味を100.0として、主なビール系飲料の苦味の数値を図り、最近の傾向として「苦味がなく、すっきりした味」の商品に人気がシフトしている、というもの。苦味を嫌う若者が増えていると指摘している。

記事中の調査結果では、ビールでスーパードライより苦味値が低いものは、シェア2位の一番搾りのみ。一方で、発泡酒は調査対象の3銘柄すべてが100以下。第三のビールは7銘柄中、6つが100以下のすっきり系だった。
第三のビールで苦味が強かったのは「麦とホップ」。ビール以外では「麦とホップ」が旨いと感じるのは、「苦くなくてはビールではないだろう」というビールらしさを感じたからに違いない。

そうは言っても、結局は低価格のものを買ってしまう。近所のスーパー、ディスカウント店では、最近はレギュラー缶6本入りで610円というのが最低価格で、時折、瞬間最大風速で600円を割り込むことがある。
韓国製の輸入物では、1本89円という価格の激安商品が出ていて、これも試しに飲んでみたが、国産のビールもどきより旨く感じた。

安いので飲む前の期待が抑えられている分、おいしく感じるのかもしれないが、要するに値段の差はないとも言える。
それなら低価格のもので十分だ。

旨いビールがこのまま駆逐されてしまうのは残念だが、これもやむを得ないのかもしれない。
旨くて高いビールより、安くてそれなりのビールもどきで満足する時代なのだ。
旨さの基準と税制を修正して安くておいしいビールに期待したいが、まず無理だろうな。

猛暑が続いていて体調も悪く、この夏は外で飲むことが極端に少なかった。
経済的な事情もあるので、家で低価格のビールもどきや焼酎の葡萄割りなどをチビチビ。

そういうわけで、2か月まとめて7、8月はこんな店で飲みました。
鶯谷「加賀屋」(ホッピーのハーフ&ハーフ、煮込み)
鶯谷「新天地」(税別300円均一の店だが、3~4人で行くなら特別料理の北京ダックをぜひ!)
上野「千里香」(中国延辺料理の店。羊肉の串焼きを自分で焼きながら食べるが、辛い)
御徒町・上野広小路「加賀屋」(ホッピー、煮込み、うな肝)
日暮里「麺屋もとまる」(つけ麺の前にビールをクイーっと)
東あずま「ミスターデンジャー」(「ちぃ散歩」でも紹介されて、行列が長くなりそう)
東池袋・東池袋四丁目「豊屯」(豚のホルモンで紹興酒を空けてしまった)
南千住「つじ田」(生からホッピー。串焼き1本120円だが、しっかりしている)
盛岡「安兵衛」(コラーゲンセットは豚の耳、鼻、しっぽ)