平成徒然草~つれづれなるままに日暮里~

酒とギャンブルとストレスの日々

一寸(ちょい)飲み

2009年05月16日 | 酒場
立呑酒場。
ブームみたいだ。
酒場のガイドブックが増えてきて、立ち飲み酒場に特化した本もあるくらいだから。
おおむね一人でも安く飲めるので、今の景気からすると、客側のフトコロ具合からして流行っておかしくはない。
一方でオープンするに当たって店舗の内外装に凝らなくてもいい、という店側の事情もあるのだろう。

酒屋で飲む、というのも最近よく見かけるようになった。
これも安く飲めるという理由と、コンビにでもスーパーでも酒が買えるようになったり、量販店の攻勢もあるという酒屋側の事情もあるのではないだろうか。

そういうわけで、最近は立ち飲みで飲むことも多くなった。
立ち食い蕎麦屋と同じで、すべてがオールスタンディングの店ではないが、いわゆる一寸(ちょい)飲みが増えた。
酒が弱くなり、一人もしくは2~3人で飲むことが増え、経済事情もあるので、どうしたってそうなる。

最近はこんなところで飲んだ。

鶯谷「秀吉本店」「ささのや」
仲御徒町「槇島酒店」「伊藤酒店」
新御徒町「一軒め酒場」
北千住「天七」

浅草たぬき通りに最近オープンした串焼き・鉄板焼きの店「豚とことん」は、1階が立ち飲み。
2階はビールケースに座れる。座布団が付いているので尻が痛くなることはない。
もつ焼きは1本100円から。
レバ刺しが旨かったので、もつが焼き上がるまで、生かホッピーにレバ刺しとか煮込みやポテトサラダで待つといのが良さそう。
富士宮焼きそばがあるというのも面白い。
店長は浅草橋の有名店「ぶたいちろう」にいたらしいので、そっちも一度行ってみないといけないかな。

酒場の真実(その6)

2009年05月13日 | 酒場
某月某日。
世界最大級の鉄塔建設が進むO駅で飲む。
ガイドブックなどのメディア情報は比較的少ない場所であるが、ネット検索をするとそれなりに魅力的な店が見つかる。
O駅近くで飲むのは初めてだ。

1軒目は、ネットの情報ではこの界隈では情報量が多い「M」にした。
かなりの人気店で、既に客が外に溢れていたが、お膝送りをしてもらい、体をすぼめてカウンターに嵌まった。

サッポロのラガーがあったのでこれにする。
この店はレバ刺しなどの生ものが評判であるというので、仔牛のレバ刺しを頼む。
凄いボリュームで、切り方も分厚い。
確かにこれは旨い。
やはりほとんどの客が牛のレバ刺しや仔牛のレバ刺し、それらの相盛りを注文している。

焼物もあるので注文するが、これがなかなか作ってもらえない。
2本目のビールを空け、サワーを飲み終える。
結局、最後まで出て来なかったものがあった。
煮込みも「時間がかかる」と言われたが、当分出てきそうになかった。

思うに親爺さんが一人で調理している割に客が多いので、手が回らないようだ。
注文を受けたレバ刺しをさばく合間に作るというパターンなのだろう。
早い時間、客が少ない時間に行けばいいのだろうが、そうでない時はレバ刺しで軽く飲んで帰るか次の店へ、という使い方が良さそうだ。
客層は若い客が多く、女性も多かった。

もう少しつまみたかったが、酒ばかりが進んでしまうのでもう待てない。御勘定を済ませる。

わざわざやって来てこれでは消化不良なので、事前に調べてあった近隣の店を回ることにした。
「D」や「I」などを覗く。結構びっしりと席が埋まっていた。

2軒目は、ここもカウンターが満席で既に外でも飲んでいる客がいたが、「S」に受け入れてもらった。
街宣伝のテレビ番組で紹介されたり、ガイドブックにも乗っている店である。
すぐに外に仮設のテーブル席を作ってくれた。

ホッピーに煮込み。
これがすぐに通ると安心する。
串焼きは凡庸だったが、煮込みは旨かった。
2軒とも2000円あれば飲める店である。