玉津島 よく見ていませ あをによし
奈良なる人の 待ち問はばいかに
=巻7-1215 作者未詳=
玉津島 見てし良けくも 我はなし
都に行きて 恋ひまく思へば
=巻7-1217 作者未詳=
(巻7-1215)
玉津島をよく見ていらっしゃい。(あおによし)奈良の都の人が待っていて聞いたならどうお答えになりますか。
(巻7-1217)
せっかくの玉津島を見たことも私には良く思えない。都に戻って恋しく思われるだろうことを考えると。
「玉津島」は万葉時代にあった小島で、現在の和歌山市和歌の浦付近にあった。
現代の海岸線は万葉時代に比べるとかなり後退して、今は六つの小山のような丘陵が続いている。
万葉の頃はこの六つが独立した小山として点在していたようだ。
かつての玉津島の一部という妹背山と三断橋
この万葉歌碑は、和歌山県和歌山市の片男波公園・万葉の小路に建つ万葉歌碑5基の中の2番目の歌碑である。
入口にある案内版の万葉の小路コース・万葉歌碑配置図
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます