モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

八幡平大場谷地のミズバショウ他(2017年5月22日)

2022年05月31日 | 八幡平

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。

5月も下旬になると八幡平の大場谷地を毎年のように訪ねている。

此処は標高1000m近い高所なので春の訪れは遅い。
下界よりもひと月以上遅れて、今頃やっとミズバショウが咲き出していた。 

大場谷地から焼山火山を望む。



ミズバショウの群生






 
                                                                                         ミズバショウと・・・


この湿原は
ミズバショウの他にエゾノリュウキンカも多い。







この芽だしは何だろう。







ニョキニョキと突き出している元気な芽だしはコバイケイソウ。

 






湿原の奥の方にサンカヨウの群生地があるのだが、
今日のところはまだ雪の下敷きだった。
仕方ないので、鹿角市側に少し下り、ブナ林に入ったら・・・ 




サンカヨウ
 

                                               ニリンソウ

シラネアオイとオオバキスミレ 

 


後日談(1)
この湿原はアプローチしやすく(駐車場から徒歩5~30分)、花の種類がとても多い。
よって早々に花図鑑を作ってみた。 ⇒ 大場谷地の花図鑑1  大場谷地の花図鑑2

後日談(2)
2017年夏以降は木道の修復工事が始まり、立ち入りできなくなった。
それが終わったら、今度は人食い熊の出没により、入山禁止。

この規制はいつまで続くものやら。




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春の八幡平アスピーテライン(2022年5月18日)

2022年05月30日 | 八幡平

八塩山に登った(こちら)翌日、5月18日は八つながりと言うわけではないが、八幡平に出かけていた。
理由は前日を遥かに凌ぐ晴天が勿体なかったから・・・
いつも私ばかり独り山に行っているので、たまには家内も連れて行こうと思ったものの、
家内は極めて足弱なので登山は無理。
しかし八幡平ならば歩かなくても山頂近くまで行け、雄大な山岳風景を満喫できる。
なおこの日は行く途中で珍しい水没林を見ている(記録はこちらの下半分)。

八幡平アスピーテラインを走るのは三年ぶりくらいだ。
雪のあるうちに来たのは、何年ぶりかわからない。
晴天なので、県境近くの展望場所からの眺めは素晴らしいものだった。

県境近くからの南側の眺め。

畚岳(もっこだけ)や遠く秋田駒ヶ岳を望む。



畚岳をアップで。



秋田駒ヶ岳をアップで。



南西側、鳥海山の方角の眺め。

しかし今日は鳥海山は見えなかった。手前の山は左の丸いのが曲崎山(1334m)、右に連なるのが倉沢山(1300m)。
その間、奥には荷葉岳(1254m)。




曲崎山をアップで。



西側、焼山と森吉山の重なりを望む。




手前が焼山、奥の方が森吉山。



秋田側を走っている間は車がほとんど無かった。
今日の八幡平は我々の貸し切りかと思うほどだったが、
県境に達した途端に車が多くなった。
八幡平は岩手側から入る人が圧倒的に多いようだ。

山頂駐車場から八幡平山頂方面に歩いて行く人も多かったが、

これは最近、話題のドラゴンアイが目当てなのだろう。
私は岩手の友人からのSNS最新情報で、まだ開眼していないと知っていたので、
無理に雪の中を歩いて見に行かなかった。
岩手側に少し下った場所の無料駐車スペースに車を止め、車中で昼飯(にぎりめし)とした。

南東に岩手山を望む。



八幡平から望む岩手山は南部片富士そのものだが、
個人的には右側に連なる鬼ヶ城の岩壁を背びれの列に見立て、ゴジラの横姿を連想している。




南側、八幡平南端の源太ヶ岳、大深岳を望む。
2018年の初夏、八幡平を縦走し、すぐ手前まで行ってみたが、遠かった(記録はこちら)。




少し西側、真っ平らな諸檜岳。



畚岳



北西側を見たら、妙な雪形が目に入った。





Zの雪形だ。おそろしや、プーチンが攻めて来たのかと思ってしまった。

おそろしやプーチンZ・横構図。



北側のダケカンバ



八幡平の帰り道は岩手に下りず、来た時と同じ道を帰った。

途中のブナ林は地面が分厚い雪に覆われているのに、浅黄色の若葉を展開し、
白いタムシバの花もさかんと咲いていて見事だった。
しかし路駐出来ないので、撮影出来なかった。
これは以前あった駐車スペースが全てロープで塞がれているからだ。
何故封鎖したのか。
タケノコ採りの人が熊に食われたため、
入山出来ないようにとの県の措置だ。
日によっては県や警察の人が立ってものものしく警戒にあたっている。

人食い熊の巣、焼山火山を望む。



全く歩かないで帰るのも味気ないので、クマさんの居ない大沼湿原を少し散策してみた。

まだ冬枯れの湿原には、疎らだが、ミズバショウやエゾノリュウキンカが咲いていた。

大沼湿原



コバイケイソウの芽出し



ミズバショウ






エゾノリュウキンカ



以上。

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八塩山でサンカヨウとアズマシロカネソウを見た。(2022年5月17日)

2022年05月29日 | 東光山・八塩山

5月17日は、カラッと青空ではなかったが、鳥海山が見えるので、
早朝のうちに鳥海山の裾を廻り、水田に映る姿を見て歩いた(記録はこちらのラストの方)。
その後、ある目的で八塩山に向かった。

八塩ダム湖から見た八塩山



今回、八塩山に行ったのは、サンカヨウとアズマシロカネソウを見るためだ。

八塩ダム湖湖畔で車を停め、八塩山を撮影していたら、
私と同年配の男性から声をかけられた。

「岩手から来ました。八塩山は初めてなので、道がよくわかりません。教えて下さいますか。
ネット(ヤマップ)で八塩山にアズマシロカネソウが咲くと聞きました。岩手では見られない花なので・・・」。
いきなりアズマ・・・の花の名が出たので、こちらも驚いてしまい、
「私もその花が目的で来ました。案内しますから、私の車の後をついて来てください。
なおこの山にはサンカヨウもいっぱいありますよ。」と言ったら、
「それは嬉しいです。サンカヨウは岩手ではあまり多くないんで・・・。」
とのこと。

サンカヨウは岩手にもけっこう多い筈だが、
それはさておき、

今回は珍しくふたり(いつもは常に単独)で入山することになった。

サンカヨウは登山道を歩き出してわずか二、三分のところで「なんか用?」てな感じで咲いていた。
更にアズマシロカネソウの多い風ぴらにも群生地があるが、
こちらは雪消えが遅いので蕾が多かった。これからしばらくの間愉しめそうだ。

サンカヨウ(左下にエンレイソウ)



サンカヨウの花は野草としては割と大きい方だが、
ご覧の通り、葉がでかすぎるので、花はちっこく見えてしまう。
サンカヨウの花をアップで。

                                          最も花付きの好かった株
 


一緒に見た他の花。

地味なルイヨウショウマ
 

                                               オオバキスミレ


オオバキスミレは八塩山に無いものと思っていたが、意外にも登山口周辺には多かった。
ここでは残雪の影響で開花時期が他の山より遅れている。

表題にもある、また岩手の御方も是非見たいと言うアズマシロカネソウは風ぴらコースの谷間に多い。

風ぴらへつながる谷あいにはまだ残り雪が有った。

 
                                           アズマシロカネソウ


アズマシロカネソウはキンポウゲ科のとても小さく地味な花だ。
それでも葉は黄色を帯びて明るいので、暗い林の中でも割とよく目立つ。
草全体が柔らかく、微風に揺れる花が可愛らしいので、花好きの間でも密かな人気がある。

アズマシロカネソウ



アズマシロカネソウ



アズマシロカネソウとスミレサイシンなど。



ここで見た他の花。

スミレサイシン



エンゴサク

 

                                              ワサビ

ミヤマカタバミ



風ぴらの谷からブナの稜線に駆け上がると、
例年ならばオオイワウチワが少しは咲き残っている筈だが、今回は皆無だった。
かわりにイチヨウランを数株見つけた。
花が小さく、緑色なので、どうしても見過ごしてしまいがちだ。
この花に会うためには、ここにあると確信して探さなければならない。

イチヨウラン
 


深山林道分岐点に差し掛かると、何故か急に木の花が多くなるが、

今回、メインのムラサキヤシオやタムシバはもう終わり近かった。

ムラサキヤシオ



コヨウラクツツジ




タムシバ
 

                                              ツルシキミ


地味だが、ウリハダカエデやエゾユズリハも咲いていた。

ウリハダカエデ
 

                                             エゾユズリハ


八塩山に登る愉しみは山頂台地のブナ林と鳥海山の眺望だ。
ブナは今、新緑の真っ盛り、鳥海山は曇り空ながらもハッキリと見えた。
ここで岩手の御方と別れ、握り飯を食べた。

山頂台地のブナ林



鳥海山眺望地から鳥海山を望む。



以上。

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春の姫神山登山(2022年5月10日)

2022年05月28日 | 岩手山と姫神山

5月10日は早朝から岩手県に入っているが、朝7時半頃から姫神山に登ることにした。
登山目的は山頂からの展望。岩手山を始めとした山々の眺めがとても素晴らしいお山だ。

登山口手前から見た姫神山。



脇に「↑ 姫神山」の表示が有るのにはいつも笑ってしまう。

こわ坂登山口。いつもここから登っている。

 

                                           クルマバツクバネソウ

森に入ると、いきなりクルマバツクバネソウが咲いていた。

このお山、花はあまり多くないのだが、
秋田では珍しいクルマバツクバネソウや白花のミヤマエンレイソウが多い。

エンレイソウとミヤマエンレイソウが並んで咲いていた。




エンレイソウ
 
                                            ミヤマエンレイソウ


他の花たち。

こわ坂ルートでは下の方でミヤマスミレとニリンソウ、上の方でカタクリとヒメイチゲを少し見た程度だった。

ミヤマスミレ



ミヤマスミレとニリンソウ蕾
 

                                            途中の登山道

山頂が近づくと少し岩場になっている。

 
                                              ちっこいヒメイチゲ



山頂直前、登山道脇にカタクリが群生していた。




いよいよ山頂だ。




姫神山山頂からの眺めは素晴らしい!

西側を望むと、岩手山を中心に、両脇にも白い山が並んでいて実にみごとだ。
個人的には横綱の土俵入りを見ているように感じる。
となると、太刀持ちは秋田駒乳頭山、露払いは八幡平となるか。




ほぼ真西に岩手山。







岩手山麓、正面に見える四辺形の空き地のようなものは自衛隊演習場。
日によっては大砲の音が轟く。

少し南西側には、左から秋田駒、笊森山、乳頭山。




南西方向に和賀山塊。左端奥に白くぼんやりと鳥海山。




南西の方は霞みながらも焼石岳まで見えたが、それより南は見えなかった。

西に岩手山、北寄りに八幡平。




北西には茫漠たる八幡平。真ん中辺の尖がりは畚岳。




北北西方向、遠くに白くぼんやりと岩木山。

手前の山は鹿角の五ノ宮嶽(1115m)、皮投岳(1122m)、更に手前の右には御月山(954m)。




ほぼ真北に八甲田の山並み。




南に早池峰山。




今日は今まで登った中では二番目くらいに遠くまで見えた日だった。
姫神山に登る前、登った後については、こちらでどうぞ。

以上。

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春の岩手山をあちこちから。(2022年5月10日)

2022年05月27日 | 岩手山と姫神山

5月10日はほぼ一日かけて岩手山の山麓を廻り、その姿の変遷を愉しんだ。
まずは早朝、南麓の雫石町春木場付近(A)から見た姿。




今日の撮影地点は次のマップを参考にして欲しい。




続いて、小岩井農場に移動し、有名な一本桜(B)から。

小岩井農場一本桜(B)から。



ここから見る岩手山は南部片富士とも呼ばれるが、
個人的には南部おまんじゅうと呼びたい。

小岩井農場一本桜(B)から見た姿をアップで。



次は小岩井農場から北上し、主要地方道278号線に入り、滝沢分れに向かう。

その途中(C)から振り返ると、岩手山の山頂部が右側に突き出すようになった。
その姿はおまんじゅうから富士山型に変わっていた。







石川啄木の生地、渋民村の「ふるさとのやまはありがたきかな・・・」の歌碑の

あるあたり(D)から眺めると・・・。

 


ここから眺める岩手山はとてもスッキリ富士山型だと思う。




同じ場所から、反対側にはこの日登った姫神山。こちらもいい形だ。




石川啄木は素晴らしい形の山をふたつも見ながら育ったことになる。

形は渋民村から見たものと同じだが、折角登ったので、
姫神山から見た岩手山を二枚。

姫神山山頂(E)から。



姫神山中腹一本杉園地(F)から。



姫神山を下山した後は、渋民村から国道282号線に向かう。

国道に突き当たったら、今度は北上し、西根IC手前で左折、焼け走り溶岩流に向かってみる。
途中、行く手に丸っこくなった岩手山が現れた。
西根IC付近(G)から二枚。







振り返ると、姫神山。




ほどなくして溶岩流に到着。
ここ(H)から見る岩手山はもろ富士山型だが、のっぺりと丸っこい。




上坊と書いて「わんぼう」と呼ぶ。上坊牧野(I)から見る岩手山もいいものだ。

個人的には横から見たペンギンさんを連想する。
今は葉桜になってしまった一本桜を左右どちらに置くか、いつもお遊びをする。

上坊の一本桜と岩手山。左桜の構図。



上坊の一本桜と岩手山。右桜の構図。



桜無しの構図。






上坊牧野(I)から見た他のお山。

三ツ石山と小畚山



この両山の間の稜線は異常なまでに平らだと思う。

源太ヶ岳。茫漠とした八幡平の南端にあたる山。



最後にマップには無いが、5月18日、北西方向、八幡平山頂近くから見た岩手山を。




岩手山は「南部片富士」とも呼ばれるが、この姿を見ると、いつも「なるほどー」と思う。


以上。

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