三代目虎真之助blog 『森から出たまこと』

「森はいのちの源」 奥三河の森から学んだこと、感じたこと、得たものを書き記しています。

企業存続の懸念

2017-06-21 10:09:06 | 土木

6/16に、(一社)新城建設業会の若手経営者部会の総会が開催された。

50代以下の経営者もしくは経営者の親族が対象の会である。

全会員21社のうち対象は14社あり、うち社長を務めているのは4社である。

 

社長の子息が後を継がない、あるいは継がせずに当代で廃業してしまう、

そうしたケースが増えているといわれる中、後継者がすでにいるということは、

企業存続の最大の課題「後継者問題」は、解消されていることになる。

 

しかし、後を継ぐと決めた後継者の悩みは、年々増すばかりである。

 

総会において、本年度以降、何を重点的に取り組んでいくか意見交換をした。

・税務研修(これまで現場業務中心であったため、決算書の見方など税務・経理が分からない)

・技術研修(国交省が進めるICT施工など、最新技術の活用に遅れないように知識を深めたい)

・異業種参入(公共事業の縮減に対し、企業存続のため新たなビジネスへの参入を検討したい)

・人材確保(地域の若者が減少し、縁故採用も限界が来ており、人材確保に悩んでいる)

 

若手後継者ならではの多岐にわたる課題が提示されたが、

実はこれまでの会において、こんなにも積極的に意見が出ることはなかった。

それほど、各会員の後継者としての自覚が高まっているのに加え、

地域の事態の深刻さがいっそう増しているということだ。

 

特に、人材確保問題は深刻だ。

2000年代初頭の小泉政権による公共事業費の見直し以来、

建設業界は新規採用を抑制してきた。

それから十数年が経ち、見渡せば新城設楽管内の各社の技術者の多くは、

みな50代を迎え、20代の技術者はほとんど見当たらなくなってしまった。

 

慌てて求人活動を始めようとするのだが、ここに課題が山積している。

 

1つ目の課題は、資格取得のための実務経験年数だ。

建設工事の受注に際しては、土木施工管理技術者(1級と2級)という有資格者が必要となる。

この資格の受験に際しては、最終学歴により必要な実務経験年数が条件として定められている。

 

◆受験資格(主な受験資格)

大卒専門学科(1年・3年)

大卒専門外学科(1年6ヶ月・4年6ヶ月)

高卒専門学科(3年・10年)

高卒専門外学科(4年6ヶ月・11年6ヶ月)

※前の数字が2級受験に必要な実務経験、後の数字が1級受験に必要な実務経験

 

試験は年1回しかないため、高校の土木科を卒業して現場の担当技術者になれるのは、

4年目受験の一発合格だとしても、早くて5年目からということになる。

高卒専門学科以外なら、最短で7年目となる。

 

つまり、運よく平成30年3月卒の土木科の高校生を採用できても、

最短でも平成35年4月までは、いまいる技術者でがんばるしかないということだ。

 

加えて、ここにきて、管内唯一の土木系学科が、高校の統廃合により消滅しようとしている。

新城高校土木科の流れをくむ、環境デザイン科だ。

これにより東三河地域にある土木系学科は、豊橋工業高校の土木科1校のみとなる。

 

だが、豊橋まで通う新城以北在住の生徒数は毎年わずかであり、

また、豊橋から毎日現場に通うとしたら、おそらく新城市内が限界であろう。

 

となると、北設地区における土木系学科の高卒求人は、とても厳しくなる。

いやいや、新城地区であっても、豊橋や豊川の同業者との競合となるため、こちらだって厳しい。

 

では、大卒の土木系学部は?

 

なにをかいわんや。

理由は次に続く。

 

 

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