主催は新城フォレストベース(愛知県新城林務課+新城市森林課)
昨年、一昨年も開催されており、テーマはそれぞれ「施業地の集約化」と「路網の開設」。
一昨年は私も施工業者の立場でパネリストの1人として登壇させていただいたが、
専門的かつ実務的な話が多く、来場者もほとんどが行政関係者及び林業事業体、それに山主さんという講演会である。
ところが、今年は、基調講演に哲学者の内山節さんを招くという。
内山さんは、以前、「NPOと行政の協働フォーラム」でお話を伺い、名刺交換もさせていただいこともあり、
個人的には今回の講演も楽しみにしていたのだが、恐らく従来とは大幅に違う内容になることが予測され、
山主さん達は、困惑しないかと秘かに危惧していた。
案の定、冒頭から内山ワールドがさく裂。
「森林の荒廃というが、表土が流れやせた土地には、それに適した植物がまた生えてくるもの」
「森林の保水機能というが、それは土壌の問題である。また土砂災害は、開発行為の問題である」
「そもそも森林は、俺のものだけどみんなのもの。共有でも私有でもなく、総有だ」
第2部の対談に入ってからも、司会者を翻弄しまくり。
「森林の魅力と言われても、良いと思ったことはない。悪いところがない、という感じ」
「稼ぎと仕事は異なる。稼ぎは自己完結。仕事は村の生命系の維持。畑仕事もあれば、畑稼ぎもある」
「個人の生活に必要な森林はもともと1ha程度。大山主は商人の資産保全の結果に過ぎない」
自分は、司会者との噛み合わなさも含めて、かなりオモシロかったが、果たして皆さんはどう思われたのだろう?
第2部には、きこりのケニーも登場。
明後日も、市民まちづくり集会でも、ケニーにはキッコリーズの活動報告をしてもらいます。