ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

リンボウ先生の日本の恋歌~林望

2018-05-03 03:04:05 | 本の少し
リンボウ先生の日本の恋歌 (集英社文庫)
クリエーター情報なし
集英社

☆☆☆

歌謡曲の「ユーミン」や「小坂明子」、歌詞の紹介と思いきや、
「万葉集」、「梁塵秘抄」、「地唄」まで、その中間の「北原白秋」、「佐藤春夫」も。

一番気にいったのは、批判的ではあるが、
林あまりさんの歌集「ベットサイド」、短歌が採り上げられていること。

生身の匂い立つエロスが、全編蔽いつくされているんですが、

そこには、和歌と近代短歌の虚構と現実について厳しくご意見を・・・。

そして、おんなであること、女性からみた性に、私たち男は、
驚きとその隙間に戸惑うのである。

恋歌、男と女、の恋歌。

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ブッタとシッタカブッタ・2~小泉吉宏

2018-05-02 05:05:05 | 本の少し
ブッタとシッタカブッタ 2そのまんまでいいよ
クリエーター情報なし
KADOKAWA/メディアファクトリー

☆☆☆☆

「ブッタとシッタカブッタ」シリーズ第二巻。

今回は、“そのままでいいよ”。

ブッタ様は、
「わたしはあなたを救えない」
「誰もあなたを救えない、あなた以外はね」
「あなたは気づいていないあなたを真に救えるのはあなただけ」

何があっても、人生そのまんんま
それを悟ると、強いも弱いもない

ボクが幸福か不幸か
ボクが決めることだい。

いま何ができる?

人生って、そのまましかない。

そのまんま

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おしゃれと無縁に生きる~村上龍

2018-05-01 05:05:05 | 本の少し
おしゃれと無縁に生きる
クリエーター情報なし
幻冬舎

☆☆☆☆

村上龍さんの本など今迄一冊も読んだことなどなかったのですが、
骨のある話しっぷりでおもしろい。

今回のはエッセイで、元々「GOETHE」に2011年4月号から
2015年9月号まで連載されたのをまとめたものですが、
途中にお題に、「質問する能力」というのがありますが、この本
全部、質問、投げ掛け、からなりたっている。

「昔は良かった」のか?
モーレツと目標
日本が誇れるもの
社長になりたいですか。
お金で幸福は買えるか。
現代の革命とは。
夢を持つべきなのか。
理想の住まいとは。
我慢に利益はあるか。

など、例えば「質問」では、
受け持っているテレビ番組の「カンブリア宮殿」においての村上さんの仕事は
「質問すること」だ、と。質問のために、ゲストの資料をできる限り読み込み、
事前に「想定質問」をリストにして、、さらに収録前日の打ち合わせで、
加筆、訂正、修正をしていると・・・。

当たり前のことだが、質問は何を知りたいのかを自ら把握し、そして正確に、
相手に伝える必要がある。「あ・うん」の呼吸では、質問はできないし、
質問の「技術」など存在しない、と。

すべては、「質問」、知りたいことは何か、そのための準備が大切。

そうしてみれば、質問攻めのこの本は、考え自らに質問をつくりだす、
手助けをしてくれる。

一日一項目とか、ゆっくりと時間をかけて、読み進むことを、お奨め致します。

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