かなしーおもちゃ―あるある短歌〈1〉 (ココログブックス) | |
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☆☆☆
あのカリスマ歌人、枡野浩一さんの本。
“葉ね文庫”さんでお奨めして頂いた中の一冊。
昨年の秋に短歌をかじりはじめた時には、
入り易くてあるある短歌ですんなり詠めた歌が多かったのですが、
今回は、なぜかそそる歌は少ないようで、私の好みが変わってきたのか、
まずは、その歌の紹介
好きなコが「フラレちゃった」と胸で泣く かなりのしみだ これがかなしみ (木下愛郎)
笑ってもいいけどここで笑ったらあなたに嘘をつくことになる (丹生谷歩美)
メリットがあればいいのよ女にも 結婚すれば歳がとまるとか (紫月美夜)
片手間でおやりなさいよ恋くらい 手相も見ずに新宿の母 (野良ゆうき)
日曜の昼はビールと決めている 恋の話は聞きたくないよ (英田柚有子)
[短歌道]と、マスノ師の教えが書かれているので、
今後の短歌づくりの参考に、覚え書きとして書いておきます・・・・。
○ 平凡ではない意見、言われてみるとなるほどと思えるような発見を歌にしよう!
○ 自作が「あらすじ短歌」になっていないか気にしてみよう!
○ 散文としても端正で、五七五七七のリズムも美しい、欲張りな短歌をめざそう!
○ 表記の仕上げまで神経を行き届かせよう!
そして自分のルールをひとつひとつ見つけていこう!
○ いろんな人の作品(短歌に限らず)をなるべくたくさん読んで、
だれかの何かに似ていない短歌をつくろう!
○ 短歌として一見うまくまとまってしまったら、
ありがちな手法をつかっていないか、自問してみよう!
できておわりではなく、しばらくねかせる、
ワインのごとく熟成の期間が必要ですよね。
(ちょいと、わかってきました、えっへ)