これで落語がわかる 知っておきたいアイテム112 | |
クリエーター情報なし | |
弘文出版 |
☆☆☆
熊本の長崎書店で買った本。
落語の本で、パラパラ見ると何か興味があるところがあったのか、
もう一冊、短歌の本と共に購入。
帰りの新幹線の中で、いっきに読んでしまったけれど、
よく読むと知っていることばかり、新たな発見、感動、は無し。
でも、さらに「昭和の名人」と最近の今なお現役の噺家を16名写真つきで
紹介されているが、そこに上方から唯一載っているのが、文珍さん。
亰須さん、凄くマニアックな選考では・・・・。
現代的なアプローチで新たな笑い、落語を追求している噺家として、
春風亭小朝、立川志の輔、そして桂文珍、さんをあげておられる。
文珍さん、かつて六代目圓生しかやり手のなかった「豊竹屋」「能狂言」を
全くルニュアルして現代爆笑編に換骨奪胎してみせたと・・・・。
文珍落語はことのほか人間的だ。人間のおもしろさが宿っていれば、
古い噺もなるべくそのままやるし、そうでない噺は大胆に手を入れて新作仕立てで
蘇生させる。この人の新作が新作臭くなく、熟成した古い噺のように聴けるのは、
柔軟であたたかい人間表現がいつも基本にあるからだろう、と絶賛。
是非、贔屓にしている鶴二さんにお願いして文珍師匠に「豊竹屋」をつけていただき
聴いてみたいもんですな・・・・。