ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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KITANO~北野武、ミシェル・テマン

2012-05-01 05:48:24 | 本の少し
Kitano par Kitano: 北野武による「たけし」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
クリエーター情報なし
早川書房

☆☆

フランスのジャーナリスト、ミッシェル・テマンが四十数回にわたってのインタビューにおいて北野武が語る「たけし」論・・
普段、私達が描いている「たけし」とは違う、海外から見た逆輸入的評価で溢れている。

一番の違いは、映画においてである、「その男、凶暴につき」(1989)で映画監督デビューは鮮烈であり、
本人曰くヤクザとか警察が軸になる暴力映画とかみられやすいが、実は血、血筋を語る映画だと・・・。

「3-4×10月」(1990)、「あの夏、いちばん静かな海」(1991)、「ソナチネ」(1993)、「みんな~やってるか!」(1995)、
「キッズ・リターン」(1996)、「HANA-BI」(1998)、「菊次郎の夏(1999)」、「BROTHER」(2001)
「Dolls」(2002)、「座頭市」(2003)、「TAKESHI`S」(2005)、「監督、ばんざい!」(2007)、「アキレスと亀」(2008)

と、次々に作品を発表、カンヌ映画祭やベネチア国際映画祭で数々の賞を受賞するが、
「監督ならみんな同じだと思うけど俺だって映画人としての誇りは持っているよ。・・・・・・・
・・・北野は映画を愛している、映画を撮るのが好きだ、いい映画を作ったと認めてもらいたいよ・・・。
でもね、繰り返すようだけど、俺は自分の映画は嫌いだね。全部、例外なしに嫌いだね。」
自分の本当の感情がうまく伝えられないと、毎回、最後の作品と思って撮っていると。

でも、暴力的なヤクザなどが登場する映画がなぜ、ヨーロッパで受けるのか評価が得るのか、
親分の為、愛する人のために、命を投げだす、この精神がフランス人には自分たちにはない精神構造だけに、
その想いが、日本的、憧れも込めて、しいては北野武作品の高い評価に繋がっているのではと・・・。

と言いながら、テレビ放映ぐらいでしかじっくり観た事がないKITANO作品、
この連休に「HANA-BI」あたり、VIDEOでも借りようと・・・・「世界のキタノ」が多面体というのは、解る本。

でも、それを理解するには、私にとっては、多面過ぎて時間がなさすぎますな。


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